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【MotoGP Rd.6 カタルーニャGP🇪🇸決勝ハイライト🏍💨】


MotoGP

24周で行われた決勝レース、激しい優勝争いを制しトップチェッカーを受けたのはフランチェスコ・バニャイヤ🇮🇹(Ducati)。ランキングで大差をつけられての2位なので不調な印象もありますが実はこれで今季3勝目。チャンピオン争いに向けて勢いをつけてきましたね。

2位に入ったのはポイントリーダーのホルヘ・マルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)。レースの半分以上で先頭を走りましたが終盤はタイヤがなくなったのかペースが上がらず。しかしチャンピオンシップをリードする上で貴重なポイントを重ねました。

3位にはマルク・マルケス🇪🇸(Gresini/Ducati)。スプリントを含めるとこれで5レース連続表彰台。勝ち星こそまだないもののGresiniに移籍して輝きを取り戻す見事な走りが続きます。表彰台の真ん中に戻る日もそう遠くはなさそうですね。

レースはスタートでバニャイヤがトップに立ち5周目にはマルティンが入れ替わりでトップに躍り出ますがどちらも2番手には期待の新星アコスタ🇪🇸(GASGAS Tech3/KTM)が迫る走りを披露。

しかし11周目そのアコスタが転倒を喫し戦線離脱。初優勝も期待する走りでしたが今回はお預けとなりました。
ちなみにアコスタはそこからレースに復帰し最終的には13位でフィニッシュ。転倒してもただでは終わりませんね。

一方後方ではポールスタートから一時5番手まで後退していたA.エスパルガロ🇪🇸(Aprilia)がビンダー🇿🇦(KTM)、そしてR.フェルナンデス🇪🇸(Trackhouse/Aprilia)をパスして11周目で3番手まで挽回。引退発表したとは思えない力強い走りを見せてくれます。

さらにM.マルケスが14番手スタートにも関わらず爆速で追い上げ12周目には5番手まで浮上。A.エスパルガロとR.フェルナンデスを追い回します。

優勝争いはマルティンが14周に渡ってリードしますが常に背後にはバニャイヤの姿が…
そして19周目、バニャイヤがマルティンのインを突いてトップに返り咲きます。

激しいトップ争いでしたが一方でその真後ろではM.マルケスが怒涛の走りでさらにポジションアップ、21周目にはついに3番手まで上がってきました。ここ最近のM.マルケスの走りは本当に神がかってますね。

バニャイヤはマルティンをパスしてからは一気にリードを広げ最終的には1.7秒もの差をつけての優勝となりました。

日本勢の活躍としてはYAMAHAはクアルタラロ🇫🇷9位、リンス🇪🇸20位。HONDA勢は中上貴晶🇯🇵(LCR)14位、ミル🇪🇸(Repsol)15位、ザルコ🇫🇷(LCR)16位、マリーニ🇮🇹(Repsol)17位、ブラドル🇩🇪(HRC Test Team)19位という結果となりました。

このレースを終えてのランキングはこちら。

マルティンのリードは依然変わらず、バニャイヤとM.マルケスの2位争いも相変わらず接戦ですね。4位以降は各者ポイント差も小さくいつ入れ替わっても不思議ではありません。

Moto2

優勝:小椋藍🇯🇵(MT Helmets)
2位:セルジオ・ガルシア🇪🇸(MT Helmets)
3位:ジェイク・ディクソン🇬🇧(Aspar)
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リタイア:佐々木歩夢🇯🇵(VR46)

優勝を飾ったのはついにやってきたこの男、小椋藍!チームを移籍して、今季初優勝を飾りました。今シーズンは上位フィニッシュしつつ、予選順位が悪かったのでいつも追い上げレース。今回も予選10番手と決して良いポジションではありませんでしたが、ロケットスタートで1周目に4番手へ浮上するとそこからは抜きつ抜かれつの攻防戦。15周目にトップを走っていたアルデゲル🇪🇸(SpeedUp)が転倒リタイアを喫すると残り6周はガルシアとチームメイトで一騎討ち。小椋は18周目に入ったところのホームストレートでガルシアをオーバーテイクするとそこからは一気に突き放して最後は3.8秒ものギャップを築いて圧倒的な勝利を飾りました。

このレースを終えてのランキングはこちら。

今回の勝利で小椋は大量ポイントを稼ぎランキング3位に浮上、2位ロバーツ🇺🇸(American Racing)まで1ptと迫ってます。トップのガルシアとの差はまだ21ptありますが、ここからどんどん詰めていってほしいですね。

Moto3

優勝:ダヴィド・アロンソ🇨🇴(Aspar)
2位:イヴァン・オルトラ🇪🇸(MT Helmets)
3位:ホセ・アントニオ・ルエダ🇪🇸(KTM Ajo)
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11位:山中琉聖🇯🇵(MT Helmets)
15位:鈴木竜生🇯🇵(Intact GP)
リタイア:古里太陽🇯🇵(Team Asia)

優勝を飾ったのはダヴィド・アロンソ。レース中盤までは毎周トップが入れ替わる激しい展開で特にフェイヤー🇳🇱(Intact GP)とオルトラがバトルを繰り広げます。一時は7番手まで後退したアロンソでしたがぐんぐんと追い上げると12周目にトップへ浮上。そこからはオルトラ、フェイヤー、ルエダが激しく責め立てますがなんのその、最後までトップを守りチェッカーを受けました。

今回のレースを終えてのランキングはこちら。

アロンソが開幕戦以来の首位へ返り咲き。タイトル争いをするホルガドとも14pt差とやや大きめのギャップとなりました。3位のフェイヤーは75ptと離れているので現状はアロンソとホルガドの勝負になってきましたね。

A.エスパルガロ引退発表

また今回の週末の前にはA.エスパルガロが記者会見を行いました。その内容は、今季限りでのレギュラーライダー引退とのことでした。
まだまだ34歳(俺と同い年!)ですが何気に現在のMotoGPレギュラーライダーでは最年長、会見でも言ってましたが家族との時間も大切にしたいと話すくらい家族のことが大好きで、A.エスパルガロ自身もたくさん悩んだのかなと思います。
今後はApriliaに残って開発ライダーとしてマシン開発に取り組み、時々ワイルドカードで出走するとのことで完全引退ではないようなのでその時はレースを面白くしてほしいですね。

とはいえ、なんだかんだでこのGPはポールポジション獲って、決勝でも表彰台を争って、まだまだ走れるぜ!と言わんばかりの強さを見せてくれました(笑)。
今シーズンはあと14戦、最後まで彼の戦いを見届けましょう。

次戦

さて、次戦は今週末のイタリアGP🇮🇹ムジェロサーキット。ハイスピードサーキットのムジェロでいったいどんなバトルが生まれるのか?GPクラスだけでなくMoto2、Moto3のタイトル争いも見逃せません!

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