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【F1 Rd.9 カナダGP🇨🇦決勝ハイライト🏎💨】

雨の中の非常に難しい展開となった70周の決勝、波乱をくぐり抜けレースを制したのはマックス・フェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)。一時は勝利を失ったかのように思えましたがセーフティカーやピットのタイミングを上手く活かし見事勝利を掴みました。

2位にはランド・ノリス🇬🇧(マクラーレン)そして3位には今季初表彰台のジョージ・ラッセル🇬🇧(メルセデス)が入るトップ3となりました。

レースはスタート前から雨が降り、路面には大量の水溜まり。スタートが近づくにつれて雨脚は弱くなりましたが、当然ウェット宣言でのスタートとなりました。
多くのマシンがインターミディエイトタイヤでスタートする中、なんとハースは2台ともウェットタイヤを選択。周りが慎重に走る中ハースの2人はガンガン攻めてポジションを上げていきます。
マグヌッセン🇩🇰はここ最近ひどいクラッシュが目立ってはいましたが、その反面人一倍アグレッシブさもあります。今回はそのアグレッシブな側面がしっかりと発揮できた序盤でした。

しかししばらくすると雨が落ち着き晴れ間が見え始めます。流石に路面が乾くとウェットタイヤは辛い…ハースは8周目でインターミディエイトへ交換します。

トップはラッセルが走行。2番手フェルスタッペン、3番手ノリスのオーダーでしたが17周目にフェルスタッペンがターン1でコースオフするとノリスが一気に接近。ノリスは21周目にフェルスタッペン、22周目にラッセルをパスしトップへ浮上します。

しかし25周目、サージェント🇺🇸(ウィリアムズ)がクラッシュを喫しリタイア。ここでセーフティカー(SC)が導入されます。これに反応する形で26周目にフェルスタッペンやラッセルを始め多くのドライバーがピットへ向かいますが、トップのノリスはステイアウト。1周遅らせて27周目にノリスもピットへ向かいますがSCで各車ギャップも十分ではなく3番手へ後退となります。

30周目SCが解除されてレースは再開。翌31周目に豪快な走りを見せたのはアルボン🇹🇭(ウィリアムズ)。セクター3のロングストレートから最終のシケインへのアプローチでリカルド🇦🇺(RB)、そしてオコン🇫🇷(アルピーヌ)をダブルオーバーテイク。その走りはまるで一般道で他車の隙間を縫いながら走る迷惑運転車(笑)。見事なパッシングでした。

33周目ギャンブルに出たのはルクレール🇲🇨(フェラーリ)。まだまだ路面が濡れている中でなんとスリックタイヤ(ハード)を装着!
しかし、時はまだ早すぎたようで満足に走れず。最終的にルクレールは元々マシンにトラブルも抱えていたこともあり39周でリタイアとなりました。

しかし40周を超えたところでレーシングラインがどんどん乾いていきコンディションは回復。各車続々とスリックへ履き替え、優勝争いをするフェルスタッペン、ラッセルは46周でピットへ向かいます。

そしてノリスは48周でピットへ。ピットアウトした瞬間はフェルスタッペンの前に出ますがレーシングライン以外はまだ濡れており加速できずハーフスピン!フェルスタッペン、ここでリードを奪い返しノリスはまたもやピット戦略で後手に回ってしまいました。

次なる波乱は53周目。今度はペレス🇲🇽(レッドブル)がセルフでスピンを喫しリアからウォールをヒット。マシンは走れはしたもののリア周りを大きく破損したためピットへ向かいリタイアとなりました。
更に時を同じくして別のセクションではサインツ🇪🇸(フェラーリ)もスピン。更に惰性で流れていく中でアルボンがサインツを避けきれずに接触!2人はここでリタイアとなりSC導入となりました。フェラーリとウィリアムズはこれでダブルリタイアとなってしまいます。

路面は刻一刻と乾いていきますが、それでも空には大きな黒い影が…
最後まで雨の心配が付き纏います。この時点でのオーダーはフェルスタッペンがリード、以下ノリス、ピアストリ🇦🇺(マクラーレン)、ラッセル、ハミルトン🇬🇧(メルセデス)。リスタートが非常に注目です。

レースは残り12周で再開。ここからフェルスタッペンは徐々にリードを広げ優勝を手堅いものに。一方後方では激しくバトルが繰り広げられます。最終シケインでラッセルがピアストリに仕掛けますがオーバーラン。そしてこの間にハミルトンがラッセルの前に出ます。

そこからハミルトンはピアストリを捉え3番手へ浮上。今季決勝ではまだ表彰台がないハミルトン、なんとしてもこのポジションを維持したい。

しかし、ピアストリを交わしたラッセルがハミルトンに急接近。残り3周、ラッセルが3番手へ返り咲きます。

このような雨に翻弄される様々なドラマがあった決勝レース。雨の具合やタイミングも非常に面白くて深夜~早朝にも関わらず眠くならない良いレースとなりました。

角田裕毅🇯🇵(RB)は14位でフィニッシュ。8番グリッドから慎重なスタートで10番手へ後退。そこからは雨のタイミングに惑わされながらも終盤9番手を走行。しかし残り5周となった66周目、前を走るオコンに近づき過ぎたのかコントロールを失いランオフエリアの芝生へ。更に雨に濡れた芝生は滑りやすく、無理に正規のエスケープラインを通ろうとした結果またコントロールを失いスピンを喫し一気に後退。
思い返せば角田は2年前にも10位争いをしている中ピットアウトの際にピットレーン出口でコントロールを誤ってリタイアしたこともあり、このモントリオールとは相性がどことなく悪いですね。

今回のレースを終えてのランキングはこちら。

フェルスタッペンが優勝しルクレールがリタイアに終わったため2人の差は56ptに広がりました。一方でノリスは2位に入って18ptを獲得したことでルクレールに対し7ptまで迫りました。2位争いが接戦になってきましたね。

さて、次戦は再びヨーロッパに戻ってスペインGP🇪🇸。アップダウンのあるテクニカルサーキットで今度はどんな戦いが待っているのか?次戦も楽しみですね!


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