【MotoGP Rd.10 オーストリアGP🇦🇹ハイライト🏍💨 -MotoGP決勝-】

快晴の空の下で行われたMotoGP決勝は、前日のスプリントレースと打って変わって全体的に安定したレースになりましたね

スプリントレースの内容を受けて慎重になったのか、スタートは各車周りの様子を観ながら距離を保ってターン1へ侵入、バニャイヤ🇮🇹(Ducati)がPPからホールショットを守りつつ、後方ではビンダー🇿🇦(KTM)、ミラー🇦🇺(KTM)のKTMコンビが2番手3番手を形成する好スタートを決めました
ただその後は全体を見るとバチバチだったスプリントとはレース距離も異なり、前日のあのスプリントでの多発したクラッシュの影響もあったのかバトルが少なめな決勝だったかなという印象でした

ただその中で今回特に面白かったのは中盤から終盤にかけてのアレックス・マルケス🇪🇸(グレイシーニ/Ducati)、ベッツェッキ🇮🇹(VR46/Ducati)、マリーニ🇮🇹(VR46/Ducati)の3台による3位争い
アレックスとベッツェッキによる抜きつ抜かれつの攻防と、その後ろで虎視眈々と狙うマリーニ
最終的にはベッツェッキ、マリーニのVR46コンビが順にアレックスを交わしポジションを上げていきましたが、この3台はずっと観ていられる良いバトルでしたね

そんなレースを制したのは圧倒的リードを築いた王者バニャイヤ!
スタート直後から後方を引き離し、3位争いに注目が集まったこともあって国際映像ではほぼ空気でしたね(^_^;)

2位はバニャイヤに及ばずとも非常に良いペースで後方とギャップを築いたビンダー
同じKTMのミラーが後方へ沈んでいく中、見事な走りを披露してくれました
前日のスプリントレースでも2位に入り、バニャイヤやDucati勢が圧倒する今のMotoGPで最高のリザルトなのではないでしょうか

そして3位に入ったのは先に挙げたアレックス・マルケスやマリーニとの攻防を制したベッツェッキ
最後は4位マリーニに対して2.6秒ものギャップを築きましたが、中盤でのバトルは本当に見事でした

日本勢ではヤマハはクアルタラロ🇫🇷が8位と奮闘、モルビデリ🇮🇹も11位でポイントを獲得し、現在の勢力図を考えれば上々の結果ではないでしょうか
ホンダはマルク・マルケス🇪🇸(レプソル)が12位で唯一ポイント獲得、中上貴晶🇯🇵(LCR)が18位、レクォーナ🇪🇸(LCR)が20位、ミル🇪🇸(レプソル)は残念ながら12周で転倒リタイアとなりました

ホンダは根本的にマシンがダメダメなのは誰の目にも明らかだと思います
今回のオーストリア🇦🇹では新しいエアロをどんどんマルクのマシンに付けてプラクティスでは色々試したりしていたので、現在のホンダはレースをするというよりも、確実に完走をしてデータ採りをするテストレースをやっている感じですね
今年をどうにかするというより、来年以降に向けてマシンを良くしてほしいですね

このレースを終えてポイントランキングは以下の通りになりました

もう、バニャイヤが圧倒的リードですね
Ducati勢が席巻する中、今回スプリントと決勝の両方で2位に入ったビンダーは一気にポイントを伸ばしてきました
マルティンとベッツェッキのランキング2位争い、ザルコとマリーニの5位争い、どちらもプラマック対VR46で今後も注目どころになりそうですね
7位につけているアレイシーもどこかで表彰台に登るでしょうし、チャンピオン以外の争いは面白くなりそうです
もちろん、バニャイヤがリードしているからといって、夏休みが明けたとはいえ20戦中のまだ半分、10戦を終えたに過ぎません
順当にいけばバニャイヤの確率が高いでしょうけど、時に順当に行かないのも、またレースの一部…(多分ライダーたち自身が一番分かっているでしょうけど)

次戦は9/1-3のRd.11カタルーニャGP🇪🇸
レース数で言えばここからが本当の後半戦!
上位グループの更なる接戦、日本勢の追い上げ(特にHonda勢は4人中3人がスペイン人ですし)などに期待したいですね


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?