私のこれまで20

母は「あんたはどうしたいの?」と聞いてきた。私は堕胎は考えていなかったから「堕ろしたくない。」と答えた。まだ産まれてはいないが、私の中に宿ってくれた小さな命だ。それに私は小さい子供だ大好きだった。「あちらのご両親と話さなきゃね。」と母は彼の自宅へ連絡し、両家顔合わせての話し合いの日程を決めた。両家の顔合わせの日、私は産みたいと主張した。彼のご両親も受け入れてくれ、私は彼の地元に嫁ぎ彼の両親と同居で子育てをし、彼が高校を卒業し就職したら、またその後について入籍の日などを話し合おうという事になった。

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