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ホロコーストを疑っている人のために

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かつてナチスドイツが行ったホロコーストを「なかった」という人たちがいます。それらの主張の代表的なものを、ある海外サイトを参考に論破する試みです。
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2022年7月の記事一覧

嘘ばかりついているネットのホロコースト否定論者たち、とその元ネタ:Holocaust Deprogramming Course(ホロコースト脱洗脳講座)への反論。

プレサックの『アウシュヴィッツ ガス室の技術と操作』の翻訳で、最も長い章であったクレマトリウム2と3に関する章をどうにか翻訳し終えて、後残り200ページくらいをのんびり訳していこうかなと思ってる今日この頃。 このプレサックの本には私からも突っ込みたい箇所は色々とあるのですが、しかしながら、この本を一通り読んで「ガス室があったことの証明にはなっていない」と思うのであれば、重度のホロコースト否定論依存症でしょう。それくらいプレサックは細かくよく調べてます。もちろん、修正主義者と

「労働不適格者はすぐに殺された」の話をすり替える否定派たち。

今回は小ネタの否定論についてです。ホロコースト否定派の戦略として、いわゆる「正史派」、すなわち一般的な学説を否定するというものがあります。簡単な例では、 アウシュヴィッツでは、子供や老人、病人などは労働不適格だから収容されずに絶滅させられたとされる。しかし、解放時に子供がいた映像があるではないか? 正史派は嘘をついており間違っている! のような話です。これについてはこちらで詳しく解説されています。一言で言えば、誰も例外がいないなどとは一言も言っていない、ってことです。しか