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オールドワールドに備えよ

その昔、私がミニチュアゲームを始めるきっかけになったゲームはなんだったか。当然だがホルスヘレシーでもないし、実は40Kでもなかった。そう、ウォーハンマー: ファンタジーバトルだ。ある日帰国子女の友達と中野ブロードウェイを歩いていた俺は、
「あ、ウォーハンマーだ!懐かしいな〜」
と言って店に入って行く友達について行って店内をなんとなく見ていたのだ。しばらくして店を出た時、俺の手にはウォーハンマーのスタートセット(流血島の合戦)とシタデルカラー一色、工具、アーミーブックが入った主張の強めなビニール袋が握られていた。友達は言ったものだ。
「俺がハイエルフつくるからさぁ〜」
結局は彼がこの趣味をスタートすることは永遠に無く、私は翌年の公式大会(スローン・オヴ・スカル)にハイエルフアーミーで出場していた。独身で体力も無限だった私は、ウォーハンマー世界に可処分時間のほぼ全てを費やすハリキリボーイそのものであった。この楽しい世界が永遠に続くと思われた。

エンドタイムである。薄々わかってはいたが、もう限界だったようだ。ウォーハンマー世界は文字通り爆発四散し、設定は一新され、シグマーの時代がやってきた。

ファンタジーバトル大爆散から幾星霜。別にAoSが嫌いなわけじゃない。私は英語版しかなく、もはやルール無用だったAoS初版からやっているしストキャスやオゴールのアーミーは結構すごい規模を持っている。しかしオールドワールド(特にウルサーン)は特別なのだ。そしてついにリニューアルしたタイトル、ウォーハンマー: ジ・オールドワールドが満を辞して俺たちの元へ帰ってくるのだ。たぶん来年の初頭に。待たせすぎだ。今回は今現在公開されている情報を基に、私がどのようにオールドワールドの再到来に備えているのか紹介したい。

1.ベースサイズが大きくなるぞ

これは結構重要だ。マンアットアームズやアイアンブレイカーなど一般的なサイズのインファントリーのベースが20mmから25mmにサイズアップすることが公式の発表でわかっている。個人的にはナイスな判断だと思う。ちなみにはっきりと発表があったのはこの変更のみで、ケイオスウォリアーやザウルスウォリアーみたいな元々25mmだったインファントリーが何ミリになるのかはまだ不明だし、クロキシゴールのような40mmに乗ってたデカいやつらはもっとわからない。キャバルリーのベースサイズも写真では確認可能だが正確な大きさはまだ判然としない。おそらく30×60mmと思われる。他にはアーティラリーが50mm×50mmと思われるベースに乗っていたり、チャリオットベースが続投に見えたりと、とにかくまだわからないことが多いのだ。はっきり言って、今からアーミーのベースを乗せ替えるのはリスクが大きいかもしれない。だが、インファントリーなら確実に25mmだ。つまりインファントリーばかり使うアーミーならベースを貼り替えてもリスクは最小限のはずだ(暴論)。というわけで絶賛軍拡しているアーミーがこれだ。

巌の如きドワーフの総軍(スロォング)の進軍を見よ!

こっちの記事で紹介しているディスポゼッスドのアーミーが、シティーオヴシグマーに変遷する際にほぼ丸ごとレジェンド行きしたため、熟慮の末四角ベースに乗ってもらったというわけだ。丸ベースをニッパーで砕き、ミニチュアを25mm四角ベースに乗せ替えてベースデコレートを施すという、別に人間がやらなくてもよさそうな作業を延々と繰り返した結果、8版基準でもまぁまぁな分量のアーミーに仕上がった。

ぎっしり敷き詰められた四角ベースの圧力。丸ベースには無い魅力だ。
この作業の唯一の楽しいポイントはベースに草を生やすことだwwwwwww
ウォリアーのベースを貼り替えてる時間はひたすら虚無だったので、寂しさを紛らわすために夜な夜なスペースを開いていた。
整然と並んだ四角ベースのアーミーからしか摂取できない栄養素は確かに存在する。シールドベアラーに乗った超絶カッコいいドワーフロードもそう言っている。

2.ムーブメントトレイが要るぞ

ファンタジーバトル、もしくはオールドワールドのゲームは40KやAoSと違って隊列を維持したまま移動して、突撃して、戦って、そして死ぬ。いちいち個々のミニチュアを動かして並べ直していては日が暮れるのだ。そのためユニットを丸ごと乗せて移動させるための便利アイテムが必要で、公式からムーブメントトレイ(レジメントトレイともいう)が発売されていた。

これは公式から発売されていたムーブメントトレイ。安価で加工もしやすく最高なアイテムだった。再販カモン!
これは昔作ったハイエルフの大部隊が公式ムーブメントトレイにのっているところ。10人×5列みたいな運用が当たり前だったのは今思い返すと頭おかしい(そりゃ始める人少なくなるよ)。

だが今は公式からの供給は無い。DIYあるのみだ。そこで私は日本人モデラーの強い味方に頼ることにした。

俺たちの味方、世界のTAMIYAだ。

ムーブメントトレイの大きさは一定ではない。ユニットの編成が同じ20人であっても、5人×4列なのか、10人×2列なのかでムーブメントトレイの形が大きく変わる。プラ板とプラ棒なら安価に大量生産できるというわけだ。スペースを開いてムーブメントトレイ有識者会議を開き、3時間ほどの議論の末私が辿り着いた結論だ。

寸法を測って0.5mm厚のプラ板をPカッター(OLFA)でカットし、四隅にプラ棒を瞬間接着剤(TAMIYA)で貼り付けたTAMIYA製5人×2列用ムーブメントトレイ。無いものは作る!DIY! DIY!
最近追加した大昔のスタートセットのミニチュア。マイナーの人数は中途半端なので追加予定。ムーブメントトレイは白だとなんかアレなので色をつけようと思っている。

ぶっちゃけ隊列のルールやユニットの人数構成などはほとんど判明していないので、分かり次第追加作成していこうと考えている。

3.昔のミニチュアが要るぞ

ミニチュアが欲しい。大量にだ。

ユニットボックス、コアアーミーボックス、メタルのブリスター、クセのある箱絵、夢の素材でキャストに精密されたファインなアレ、全てが懐かしい。そして、そのほとんどはいまや手に入らない。古いミニチュアは再販されると公式からアナウンスがあったとはいえ、俺たちは今すぐミニチュアが欲しいのだ。箱を開けて、あのスッカスカのランナーや、気泡だらけのミニチュアを味わいたいのだ。だがこればかりは私のアドバイスではどうにもならないのが現状だ。オークションを巡り、積極的にXなどで呼びかけて集めるしか無さそうだ。一方でAoSのミニチュアも一部使えるため、丸ベース用の穴を開けたムーブメントトレイがあればコンバートできるはずだ。幸いなことに私は昔買ったものやAoS仕様にしてあるもの、友人知人から頂いたものを大量に在庫してあり、一生分のハイエルフがある状況だ。だがキャバルリーをはじめベースサイズが判明していないものが多いため今のところ作成はふういんしてある。

4.ルールが変わるぞ

現在ウォーハンマーコミュニティで続々と明らかになりつつあるが、このゲームは今までのファンタジーバトルを下敷きにした新しいゲームになることがわかっている。私は8版の環境しか知らないためあまり他の版を知らないが、各時代のいいとこ取りになるのだろう。ホルスヘレシーのルールも40K7版のブラッシュアップだったことを考えると期待できる。全貌が明らかになるのが楽しみだ。それを踏まえてだが、ルールもまだわからないゲームのために予想と願望だけでミニチュアを作るというスリルは今ここでしか味わえない。あえて今作ろう。今!

ドワーフの精鋭兵、アイアンブレイカー。個人的にはこのくらいのユニット規模を並べるのがいい。10×5の大部隊で揺るぎなし!はちょっと勘弁だ。

徐々に公開されるオールドワールドの情報に胸を膨らませつつ、今回はこの辺で終わりとする!

こいよケイオスウォリアー。その硬い鎧を吹き飛ばしてやるぜ。

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