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社内に学ぶ文化を作りたいVPoEやEMに刺激になる、講演先のエンジニアの方々がすごかった話

NE株式会社さんのVPoEきんじょうさんにお誘いをいただいて、プロダクトマネジメントの講演の再演とちょっとしたワークを行いました。

ここで取りあげたいのは、私が実施した内容ではなく、私が垣間見たNEさんのエンジニアの方々の学び方です。社内に学ぶ文化を作りたいVPoEやEMの方には刺激になると思います。

さて、企業さんに呼ばれて講演やワークをすると「なんか外から知らない人が来たぞ」とお手並み拝見されることはよくあります。

講演しても、コメントも質問もなくシーンとしているのはいたって普通の光景です。私も上司から「この講演にいってこい」と言われて参加したら、そういう態度をとってもおかしくないと思います。

一方で、自主的に開催される勉強会では「もっとうまくなりたい」「熟達する楽しみを得たい」といった、本当に学びたい人達が集まり、学び合います。新しいことができるようになったり、学ぶことで世界が開かれる経験は何にも変えがたい経験ですよね。

ところが、そういったところから刺激を受けて、社内勉強会をがんばって企画して開催したものの、一人もこなくてがっくりしてしまった…みたいなことはよくあります。このギャップに苦しんでいる方や、エンジニアリングマネージャーの方は少なくないと思います。

本題に戻ります。講演のためにNEさんに用意していただいたZoomにアクセスすると、はじめてお会いするはずの参加者の方から「わいわい」というコメントをたくさんいただきました。参加者の方からこの場をより良い場にして学ぶぞ、という空気感が参加者の方から伝わってきます。

多くの外部からの講演や研修では、進行役の人が場を温めたり、講演者自ら場を盛り上げたりしますので、全く異なる状況です。最終的にコメント/リアクションは1000件近くいただきました。

90分でしたので1000件となると1分あたり10件、6秒に1件です。硬い会社さんでは、合計で10件のときもありますので100倍です。

チケットが10分で売り切れる、そんな参加者が前のめりなRSGTなどの有名カンファレンスでの登壇でも同じくらいのコメント量ですので、社内開催、しかも外部から呼んでの社内イベントとしてはとんでもないことだと思います。

今回の企画では、きんじょうさんにブログを上げていただいています。今回、取り上げたいのは以下の部分です。

「自分が話を聴きたい人をお呼びして、自分たちのためだけにお話をしてもらえる」というだけでも最高なのですが、社内講演の醍醐味はQ&Aの面白さにあるとも感じます。

クローズドかつ仲間内しか居合わせない状況なので突っ込んだ話をしてしまえるのもありますし、他の参加者のことを考えずに「自分たち都合」の話題を許されることで、一気に解像度が高まりやすいです。 良いものですね・・
今回は主にエンジニア部門を対象として起こした企画でしたが、「部門に関わらず、周りにいる聴いて欲しい人はぜひ誘ってみて!」とアナウンスしていました。
実際に一部のチームではセールスやマーケティングのメンバーも誘い合わせて参加してくれていました。それだけでなく、そのメンバーたちから自主的に「この講演で聞いた話を踏まえて、翌日にチームで今のプロダクトについて考える場を作った」というアクションも生まれていた様子です。
プロダクトづくりをテーマとした社内講演とワークを行いました!

https://zenn.dev/neinc_tech/articles/private-product-seminar-202310

きんじょうさんは打ち合わせから、講演といった学習の機会からの参加する方がリターンを享受するために、様々なことに気にかけ、巻き込み、そして学ぶ組織を部門を越えて作ろうとされていました。これらは様々なマネジメントや組織開発の書籍ではよくいわれることですが、実現することは難しいことです。

これは自然にそういう文化になったのではなく、きんじょうさんを初めとする中の人達による取り組みの連続だったとのことです。

社内のエンジニア同士で学び合えるようにしたい、部門を越えて学びたい…こういう悩みを持たれているVPoEやEMの方は少なくないと思います。きんじょうさんに相談すると良いのではないかと思います。


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