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浣腸をしてはいけない理由。

書きたい意欲を掻き立てられるこのプラットフォームは危険だ。

noteを書き始めて3日目。

今日もまた、夜の2時間の自由時間を完全にnoteだけに費やしてしまった。


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僕は東京に生まれてすぐに、父の仕事の関係で福島に移り住み、10歳までそこで過ごしていた。

当時、ヤマブキ屋というスーパーが一番大きな店だった僕たちの町内だった。

それだけに、福島駅の目の前にイトーヨーカドーができた時のその衝撃と興奮は今でも覚えている。

僕が小学校1~2年の時の担任の先生は、おばあちゃん先生だった。

自分が先生になった今だから言える事だが、お世辞にもいい先生とは言えない先生だった。

とにかく恐怖政治で子供を操る先生だった。

小学1年生だった僕は、学校に着くなり

「はぁ・・・この先生といつまで一緒にいなければならないんだろうか・・・」と憂鬱になっていた。

6歳の子供の人生をつまらなくする権利は、だれにもないはずだ。

そんな教育していて、日本が明るい国になるはずがない。

今ならそんなこと言えるが、当時は相当のんびりおっとりしていた少年だっただけに、言われるがままに動いて、怒られるだけ怒られていた。

ここで、その先生がどのぐらいひどい支配の仕方だったかという一つの実例を挙げてみます。

僕の隣に座っていたひろみちゃんが授業中に立たされ、泣きながら先生に怒られていました。

先生は、眉毛をつり上げながら

「ちゃんと反省を言葉にしなさい!」って怒っています。

何が起きたのかわからない自分は、とりあえず、じっと戦況を見守る。

そしたら、ひろみちゃんが泣きながら言った言葉がこれ。

「雨が神様のおしっこだと信じてしまい、申し訳ありませんでした。」

世の中のことが何もわかっていなかった僕でもさすがに驚愕した。

・・・なんだそれ。

何に対して謝っているのか、僕には全然わからなかった。

しかし、先生はそれを聞いて

「わかった。座ってよろしい。」と・・・。

僕がバカなだけだったのかもしれない。

しかし、本当に理解不能だった。

そんな僕の暗黒時代でも、楽しくふざけられる友達がいたんです。

本名はもう忘れてしまいましたが、彼のあだ名は「フクちゃん」でした。

その名の通りふくよかな体。

東北特有の色白な肌。

無数にあるほくろ。

笑うと目が線になるタイプの男の子でした。

フクちゃんとの遊び方は決まっていた。

彼の肩をバシっとたたき、逃げる。

僕の方が圧倒的に素早いので、フクちゃんは机を乱しながら何とか僕を捕まえようとする。

そして、先生に見つかり二人で怒られる。

それが通例の作業だった。

それでは、浣腸の話題に入る前に、僕が通っていた福島の学校の一日の流れを紹介しようと思う。

まず、朝は学制服で学校に行き、教室に着き次第体育着に着替える。

そして、体育着で一日を過ごし、帰りは制服に着替える。

・・・今考えれば、かなり謎な校則。

ちなみに制服は、女の子はスカートで、男の子がズボンなわけだが、体育着は男子も女子も同じ。

この学校では、給食の後、歯を磨く習慣があった。

僕は、一番に歯を磨き、たくさん蛇口がついている流しで口をすすぎ、教室に帰ろうとしたら

フクちゃんがまだ流しで口をすすいでいるところを発見!

ふっふっふ

絶好のカンチョーのチャンスではないですか

僕は笑いをこらえるのに必死になりながら、一生懸命口を漱いでいるフクちゃんの背後に回り

「カンチョーーー!!!」

渾身のカンチョーをお見舞いしてやった!

フクちゃんの動きがピタッと止まった!

アハハハハ!フクちゃんピクってなった~!

そして、僕はそそくさと逃げる準備を。

ただ、もちろん、フクちゃんの怒る顔は確認したいから、半身の姿勢を取りながら、じっとフクちゃんの顔を観察する。

ムクッとフクちゃんが振り返った

と思ったら、その人、フクちゃんじゃなくて

隣のクラスの女子だった(涙)

名前も知らない人にカンチョーしちまったよ!

体格が似すぎだよ!

よりによって女子って!

僕は走ってトイレに駆け込んで震えていた・・・。

その日の昼休み、僕も何事もなかったかのように校庭で遊んだのですが、その昼休みが終わる寸前に、もう一人の僕の仲良しの「しんちゃん」が泣きしているのを見つけた。

「どうしたの?」と聞いたら

「ツゲちゃんがカンチョーしてきて、すげぇ痛かったんだ!」かなりきついところに入ったみたいで、大泣きしていた。

相当カンチョーが流行っていたようだ。

教室の隅で泣いているしんちゃんを、みんなで慰める。

そこに、恐怖政治の支配者の先生が登場。

「いいですか。私のお父さんは、戦争に行ってたからわかるんです。カンチョーというのは、別名『3年殺し』とも言われていて、カンチョーをされたら3年以内に死んでしまうという、戦争中に使われていた恐ろしい技なんです。なので、カンチョーなんて、するものではありません!」

と・・・嘘か真かわからない情報。

たぶん、手っ取り早くカンチョーの流行を終息させたい狙いがあったんだろう。

そんな出まかせのような情報だが、さすがに小学校1年生、カンチョーをしたツゲちゃんは

猛省(笑)

しんちゃんも、心なしか不安な顔をしていました(笑)

と、笑い話にしたいところでしたが、そこで一番不安がっていたのは・・・

僕・・・

教室の片隅で頭を抱えて

『どうしよう・・・あの人、3年後に死んだらどうしよう・・・』

と震えていました。

その日から、無事、我がクラスではカンチョーをする人がいなくなりましたとさ。

おしまい

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