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44歳、人生の安定のためにWeb3スタートアップに飛び込んだ

こんにちは、久しぶりのnoteです。GaudiyでPRを担当しているマーティン(@mrtn)です。

2022年6月に7年半働いたクックパッドを退職し、Web3スタートアップのGaudiyに入社して半年と少し経ちました。今回は、40代半ばが人生の安定を得るために、スタートアップで挑戦している事を伝えたくて、入社エントリを兼ねて書くことにしました。

このnoteは、スタートアップに興味があるけど一歩踏み出せない人、中でも40代の同世代に読んでもらえると嬉しいです。

40代半ばがスタートアップに転職した理由

私は現在45歳で、9歳と6歳になる子どもがいます。妻もフルタイムで働く共働き世帯のため家事育児は分担しています。

前職のクックパッドはサービスが好きで入社して7年半働きました。今でも思い入れのある会社です。家事育児も両立できる、働きやすい環境でした。

一方で、上場会社であるクックパッドで広報キャリアをスタートした私は、広報経験の幅の狭さに課題意識を持っていました。プロダクト広報は数年経験しましたが、IRやブランディングは未経験です。特にスタートアップでの広報を経験していないことが、今後転職する際に不利になると考えていました。

スタートアップを経験するなら早いほうが良い。当時44歳だった私は、飛び込むなら今しかないと考えました。

スタートアップに飛び込む不安はあるけど、挑戦することが自分の生存可能性を高める一番の選択肢だと信じて転職を決めました。2022年3月のことです。

3ヶ月後に退職することを伝え、転職活動を開始

翌週すぐに上司に1on1の時間をもらい「夏には退職します。次はこれから探します。」と伝え、退職日を6月末に決めて転職活動を開始します。

家庭のある身で退職日を決めてから転職活動を始めたことはビックリされますが、一日でも早く環境を変えたい気持ちがありました。また、今後の体制や引き継ぎを考えると、早めに伝える方が会社への影響が少なくなります。

一方で、期間内に心から働きたいと思える会社に出会えなかったらどうしよう。先に期限を決めたことによるプレッシャーもありました。結果的には期限を決めたからGaudiyと出会えたと思うことにしています。

転職にあたって重視した3つの軸

第1の軸は、ミドルステージのスタートアップであること

転職の第一目的は10年先も戦えるスキル・経験を得ることです。
そのための第一条件は、成長期のスタートアップに入ること。

スタートアップには成長ステージがあります。レイターステージまでいくと、上場に向けて守り固めていく時期に入り、私が求める経験を得られない可能性があります。一方でアーリーステージすぎるとフルタイムの広報ポジションが無かったり、すでに埋まっている可能性が高い。

出典: COMPASS by Globis Capital Partners

そのため規模としては20名〜50名未満、ミドルステージ初期くらいのスタートアップが良いと考えていました。

第2の軸は、ワクワクする未来をつくる会社であること

元々の専門領域は食・料理ですが、広報としての領域を広げるために今回の転職ではガラッと領域を変えるつもりでした。

ちょうどその頃「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」を読んで、ロボット、宇宙、VR/AR、Web3など、今後10年で社会実装されていく「新しい産業」に興味を持ちます。これからの未来をつくる会社に入り、未来をつくる側に回りたい。そんな思いを抱きました。

第3の軸は、家事育児が両立できること

私は日々の買い物と料理、次男の保育園の送迎を中心に家事育児を担当しています。夕方には一度仕事を切り上げて、家事育児タイムに入り、料理の片付けを済ませた後に仕事を再開するスタイルで働いています。

スタートアップに行くからと言って「これからは全部任せた!」と妻にぶん投げるわけはいきませんし、したくもありません。

これからの時代は、スタートアップであってもある程度の規模になったら、様々なライフステージの人でも働ける会社が採用競争力を持つと考えていますし、私自身そういう会社を選びたい。

軸として給与はそこまで重視していなかった

当然生活があるので給与が下がるのは困るけど、現状維持ならそれで良い。
スタートアップの給与水準が上がっていることはニュースなどを通じて知っていたため、あまり心配していませんでした。ただ、せっかくスタートアップで挑戦するなら夢は見たい。SOが用意されているかどうかは重視していました。

転職活動を始め、Gaudiyと出会い、そして入社

3月中旬から始めた転職活動ではまずYOUTRUST(ユートラスト)の転職意欲を上げました。広報人材というのは転職市場に多くないのか、ありがたいことに10社ほどからご連絡いただき、Gaudiyの広報・人事を担当する山本さんからもこのタイミングでお声がけいただきました。

結果、ユートラで転職が決まったので「ユートラ転職」というやつです。その説は大変お世話になりました。

Web3に興味はありましたが、気候変動などの社会課題の解決に繋がる会社やプロダクトを指向していたため、エンタメ領域のGaudiyには当初ピンときていませんでした。

しかし、お話を伺っていく中で、Gaudiyが作ろうとしている「推し活」で暮らせる社会というビジョンにとても興奮しました。入り口はエンタメだけど、実現したらもっと広く社会課題の解決に繋げられると思いました。

また、Web3が実現する”カルト的な価値共創となめらかな価値分配”は、資本主義から価値主義への転換とも言えます。世の中をダイナミックに変える可能性を秘めたWeb3を社会実装しようとしているGaudiyに惹かれていきます。

Web3について興味ある方はぜひ石川のnoteを読んでみてください。

ちょうどタイミング的にもシリーズBの資金調達目前で、これから組織拡大するフェイズでしたし、働き方についても社内で子育て中の社員が何名かいることや、家事育児での途中抜けも問題ないという話を聞けたため、選考に進みました。

そこからはスピーディに選考を進めていただき、4月18日に入社が決まりました。終わってみれば1ヶ月程度で転職先が決まったことになります。

スタートアップ転職で家族の反対はなかったのか

妻からの反対はありませんでした。

妻に「あの時なんで反対しなかったの?」って聞いてみたら「行きたいんでしょ。色々考えてのことだろうと思った。でも根底には自分も働いていて収入あるから。じゃなかったら、簡単に賛成できなかっただろうな」とのことです。そうは言っても、どっしりと構えてくれてありがたかったです。

一方で子供たちからは猛反対されました。物心ついた頃からクックパッドで働くパパだったので、変化が怖かったのかもしれません。君たちが好きなキャラクターのお仕事もしちゃうかもよ?って説得して納得してもらいました。

入社して半年、振り返ってみてどうだったか

当時は2022年6月に発表したシリーズBラウンドの資金調達PRの準備真っ只中だったため、5月から業務委託としてサポートに入りました。

入社後も6月・9月の資金調達PRの実務やそれに伴う取材であったり、様々な情報発信、ブランディング、今期のPR戦略やロードマップの策定など、初めて経験する事も含めて、起伏に富む毎日を送っています。

Gaudiyでは常に期待を超える”バカなる”なアイデアが求められます。思考をサボるとすぐに突かれます。徹底したインプットが求められるため、PR関連だけでなく、幅広い分野の書籍を日々読むようになりました。

日々、自身の力不足と成長を実感できる、大変だけど望んでいた環境です。

働く時間については、事前に聞いていた働き方とのギャップはなく、フレックス制を活用して働く時間をコントロールできています。だいたい毎日、夕方に一旦抜けて買い物→お迎え→料理→食事→片付けして、19時過ぎに仕事を再開しています。

平日で足りない場合は土日も働いていたり、以前と比べて働く時間は増えましたが、それは事前に想定していたことです。

地味にショックを受けたのが、これまで最年長だったにしおかさんを一歳上回って最年長になったことです。これは40代スタートアップ転職あるあるかもしれない。

最年少かつ超優秀な上井くんに1on1で言われた「僕が生まれた頃から働いてるんですね!」の一言はいまだに忘れられません。爽やかな笑顔でそんなパワーワードを放たれるとおじさん立ち直れなくなります。

まとめると、Gaudiyに入る判断は正しかったと思っています。

40代のスタートアップ挑戦者をもっと増やしたい

この入社エントリを通じて、スタートアップに挑戦しようと思う40代が増えてくれたら嬉しいと思って書いてきました。

人生100年時代、40代なんてまだ折り返してもいません。医療の発展に伴って人生120年くらいになるかもしれません。

Chat-GPTなどAIの登場により、仕事が大きく変わると言われています。これは一例に過ぎず、変化が加速していく時代には、既存のスキルや経験は陳腐化していきます。40代までに培った経験やスキルに寄りかかって仕事していては老害になってしまいます。

長い人生を生き抜くためには、絶えず挑戦し、学び、変化し続ける姿勢が大事だと思います。何よりもリスクなのは変化を拒んで立ち止まってしまうことではないでしょうか。

パーソル総合研究所の調査によると、社外の学習・自己啓発活動を行っている日本人の割合はアジア・欧米の18カ国の中で最下位だそうです。総務省の調査によると、日本の社会人の勉強時間は平均13分しかありません。

自ら学び、挑戦し続ける日本人が少ないのは悲しいことですが、挑戦しているだけで上位層に入れるということになります。

幸いにもスタートアップを取り巻く環境は悪くありません。

政府は2022年を「スタートアップ創出元年」と位置づけ、ユニコーン企業を6社から100社に増加させる目標を盛り込んだ、スタートアップ育成強化に関する「5カ年計画」を発表しました。

スタートアップが増えていけば40代が活躍できる場も広がります。この環境を利用してスタートアップに挑戦する同世代が増えたら嬉しいです。

最高に挑戦したかったらGaudiyもおすすめです

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