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【FF7リバース】セフィロスを救いたい

今から『FINAL FANTASY Ⅶ Rebirth』のキモい考察をします。

- 消えろ、罪悪感。

最初にこの台詞を聞いた時は何のことを言っているのか分からなかったのですが、この英語訳だと

- Whatever happens, don't blame yourself.

となっているらしいんですよね。
意味としては「何が起きても、自分を責めないで」となります。(合ってるよね…?)
それを知って思ったことがありまして。


好きにならないで

- でもね、好きにならないで。
もしそうなっても、気のせいだよ。

これは前作の『リメイク』でエアリスがクラウドに放った強烈な一言なのですが、この台詞の対象は3人いると感じているんですね。
構成としてはこんな感じです。

  • クラウド

  • プレイヤー

  • エアリス自身

新生FF7のエアリスはクラウドが好意を寄せることエアリスを好むプレイヤーがいること、またエアリス自身がクラウドのことを好きになることを知っています。
そして自分が辿る運命も知っています。
だから「好きにならないで」クラウドとプレイヤーに釘を刺し、そしてクラウドのことを好きにならないように自分にも言い聞かせていたのではないかと。
しかしエアリスは『リバース』での物語を通して、結局クラウドのことを好きになってしまったのではないかと感じています。

コスタ・デル・ソルの海辺宝条のことが憎いと語るエアリスにクラウドが声をかけた後、もう一度話しかけると

- 今日のこと、忘れないよ。


と言うんです。
ここでのやり取りが決定的だったのではないでしょうか。

ティファへの嫉妬

- 幼なじみなんて、羨ましい。

クラウドとティファの故郷であるニブルヘイムのあの給水塔に登ったエアリスから「ティファのことをここから見てた?」と聞かれて「見ていた」と答えた時の反応は

- きっと、私も見ちゃうな。


その後もう一度話しかけると

- ひとりにしてください。

と言うんです。
この台詞を聞いて、セフィロスと同じようなことを言っていると感じました。
セフィロスも神羅屋敷で自身の出生の秘密を知った時、

- ひとりにしてくれ。

と言うんですよね。

エアリスの孤独



コスモキャニオンで自分が古代種の生き残りであると唐突な自分語りをしたと思ったら、その後すぐにギ・ナタタクから「あなたが受け継いだのは"血だけ"のようだ」と残酷なことを言われて困惑したエアリスが、古代種の神殿でユフィから「私たちは特別ご招待だよね?」と聞かれて

- そうか。わたし、"半分違う"から。
ごめん。特別待遇ないって。

と言った時の悲しそうな声。
神羅に実験台にされても、母を失っても、辛い思いしても「古代種だから」と耐えてきたのに、ギ・ナタタクからは「血だけ」とこき下ろされ、その挙句故郷からも拒絶される
エアリスは何者でもなく、何処にも居場所がないんです。

でも最期の思い出作りの時にクラウドから

- (思い出を)これから作ればいい。仲間だからな

と言われて吹っ切れて、エアリスは自分の気持ちを伝えることができたのではないかと考えています。
自分の居場所という「思い出」を作ることができたから。

でもザックスのことが好きだし、クラウドのことも好きだし、ティファとクラウドの想いも知っているし、自分の運命も知っているし。
それ故の「罪悪感」だったのかなと。
英語訳は「好きにならないで」に近い、クラウドとプレイヤーに言い聞かせているようなニュアンスなのではないかと感じています。

セフィロスの孤独

セフィロスもそうです。

  • 神羅に実験台にされている

  • 母親を失ってる

  • 故郷がない

  • ジェネシス、アンジールという親友を失う

  • 自分を古代種だと勘違い

セフィロスもまた何者でもなく、何処にも居場所がないんです。孤独であるが故に自分の居場所を探しています
そういう意味で、エアリスとセフィロスは同じなのではないかと考えています。

You Are Not Alone.

- おれは、ひとりじゃない。

これは『アドベント・チルドレン』のラストシーンのクラウドの台詞です。
『リバース』では「仲間だからな」と言われて自分がひとりではないということに気付き、自分の居場所を見つけたエアリスがラストバトルでセフィロスに問うわけです。

- ひとりで、さびしくないの?

自分が何者なのか。
FF7はクラウドの「自分探し」の物語でしたが、新生FF7ではその自分探しがエアリスやセフィロスにも拡張されているのではないでしょうか

- もちろん覚えているとも。我々の大切な思い出だからな

- この星が死のうとしている。
星が死ねば、この艶やかに燃えるおまえの故郷が消えてしまう

- 我々を繋ぐ絆の喪失は、私自身の死よりも耐え難い。

- 母さん、一緒にこの星を取り戻そうよ。

- 命は星を巡る。だが、星が消えればそれも終わりだ

- 俺は、消えたくない。おまえを消したくはない。

セフィロスはこの星を守りたいと思っています。
それはこの星が彼にとっての「思い出の場所」だからです。
ジェネシス、アンジールとの思い出
クラウドの故郷を燃やした思い出
ニブル魔晄炉でクラウドに殺された思い出
忘らるる都でエアリスを殺した思い出
ライフストリームの中でクラウドにもう一度殺された思い出
『アドベント・チルドレン』でクラウドと再戦した思い出

この星が消えてなくなったら、そのセフィロスの思い出は消えてしまいます。
この星の消滅は、FINAL FANTASY Ⅶの物語の消滅を意味します。
FINAL FANTASY Ⅶの物語の消滅は、プレイヤーの思い出の消滅を意味します。

セフィロスが自身の死よりも絆の喪失を恐れているのは、彼にとってはそれが全てだからです。
セフィロスにとってはこの星が「居場所」であり、「思い出」なのです。
そしてその思い出を失うことを恐れているのです。

そんなセフィロスを救うことができるとしたら、それは『おまえはひとりじゃない』という一言になるのではないでしょうか。
それがセフィロスを救い、この星を救うことに繋がるのだと思います。

- 私は、思い出にはならないさ。

『アドベント・チルドレン』でセフィロスはこう言いましたが、新生FF7はセフィロスが思い出になることを認める物語になっていくのではないでしょうか。

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