イギリスの歴史

古代 (紀元前～1066年)

紀元前43年: ローマ帝国がブリタニア（現在のイングランドとウェールズ）を征服。ローマの統治下でインフラが発展し、ローマ文化が広まる。

紀元410年: ローマ帝国がブリタニアから撤退。ローマ軍が引き揚げた後、ブリタニアは混乱状態に。

5世紀～6世紀: アングロサクソン人の侵入。ゲルマン民族の一派であるアングロサクソン人がブリテン島に定住し、7つの王国（ヘプターキー）を形成。

中世 (1066年～1485年)

1066年: ノルマン・コンクエスト。ウィリアム1世（ウィリアム征服王）がヘイスティングズの戦いで勝利し、イングランド王に即位。ノルマンディーからの支配者たちがイングランドの封建制度を確立。
1154年: プランタジネット朝の始まり。ヘンリー2世の即位により、強力な中央集権国家が形成される。
1215年: マグナ・カルタの署名。ジョン王が貴族たちに譲歩し、王権を制限する重要な憲法文書を承認。
1337年～1453年: 百年戦争。イングランドとフランスの間で領土争いが続き、ジャンヌ・ダルクなどの英雄が登場。
1455年～1485年: バラ戦争。ランカスター家とヨーク家の王位継承戦争。ヘンリー・テューダーがボズワースの戦いでリチャード3世を打ち破り、ヘンリー7世として即位。

ルネサンスと初期近代 (1485年～1714年)

1485年: ヘンリー7世が即位し、テューダー朝の始まり。国内の安定を取り戻し、経済と文化が発展。
1534年: イングランド国教会の成立。ヘンリー8世がローマ教皇から独立し、イングランド教会を創設。
1558年: エリザベス1世の即位。エリザベス朝の始まり。イギリス海軍がスペイン無敵艦隊を破り、海洋帝国としての基盤を築く。
1588年: スペイン無敵艦隊の敗北。イングランド海軍がアルマダの海戦でスペインを撃退。
1603年: スチュアート朝の始まり。ジェームズ1世がイングランド王に即位し、スコットランドとイングランドが同一王の下に統合。
1642年～1651年: イングランド内戦。王党派と議会派の戦い。オリバー・クロムウェル率いる議会軍が勝利し、王政が一時的に廃止。
1649年: チャールズ1世の処刑。イングランド共和国の成立。
1660年: 王政復古。チャールズ2世が王位に復帰し、王政が再開。

近代 (1714年～1901年)

1714年: ハノーヴァー朝の始まり。ジョージ1世が即位し、王権が徐々に議会に移行。
1775年～1783年: アメリカ独立戦争。13の北アメリカ植民地がイギリスからの独立を勝ち取る。
1801年: イギリスとアイルランドの連合。グレートブリテン及びアイルランド連合王国の成立。
1815年: ナポレオン戦争の終結。ワーテルローの戦いでナポレオンが敗北し、イギリスの影響力がヨーロッパ全域に拡大。
1837年: ヴィクトリア女王の即位。ヴィクトリア朝の始まり。産業革命が進行し、イギリスは世界の工場として繁栄。
1851年: ロンドン万国博覧会（The Great Exhibition）が開催。産業革命の成果を世界に披露。

現代 (1901年～現在)

1901年: エドワード7世の即位。エドワード朝の始まり。帝国主義と植民地支配が最盛期を迎える。
1914年～1918年: 第一次世界大戦。イギリスが連合国側として参戦し、戦争後に領土が拡大。
1939年～1945年: 第二次世界大戦。イギリスが連合国側として参戦し、戦争後に帝国が衰退。
1947年: インドとパキスタンの独立。イギリス帝国の縮小が始まる。
1952年: エリザベス2世の即位。エリザベス2世の長い治世が始まる。
1973年: イギリスが欧州共同体（現在の欧州連合）に加盟。経済的な結びつきが強化される。
2016年: ブレグジット国民投票。イギリスが欧州連合からの離脱を決定。
2020年: イギリスが欧州連合を正式に離脱。ブレグジットが実現。
2022年: エリザベス2世が逝去し、チャールズ3世が即位。