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2023/2/21 PRO-WRESTLING "LAST"LOVE ~HOLD OUT~

時代が終わる瞬間を見届けるという体験


内藤哲也VS武藤敬司
このカードを聞いた時、特別何か思う事は無かったのが正直なところで
「武藤⇒内藤」という流れが必要だし、
内藤少年が当時の武藤に憧れていて、自分に取り入れていた事は
散々インタビュー等で語られていた。
武藤もそれに対してある程度アクションをしていたように思うし
結局「新日本プロレス」の壁は高いんだなぁと改めて思った。

自分はインディーも海外のプロレスも大好きだし
なんなら今の「新日本プロレス」はそんなに好きではない。
ただ、「日本のプロレス」を長い目で見た時には「新日本プロレス」に引き継ぐ事はとても大事に思うし、それが一番これからを作れるように思う。

試合前の流れから試合の結果まで含めて
あぁ、世代交代・継承を終えた感じかなぁと東京ドームの席で思っていた。
問題はその後だった。

「蝶野!俺と戦え!」
引退試合という事を考えなければ負けた武藤が東京ドームのリングの上に
残っているのはおかしなことなんだけど
まさか蝶野にリング上から声をかけて煽るとは思わないし。
久しぶりに「あぁやられたな」って感じた。
現地には10年以上の付き合いになるプロレス大好き大友人といたのだけど
2人して「おぉぉ???!!」って言ってた気がする。
長く説明する必要もないけれど東京ドームのリングの上から
「お前上がって来いよ」と言われて断る事なんてできない。
それは多分レスラーもファンも一緒。
それだけ「東京ドームのリング」というのは特別な場所だと思う。
杖を持っていた蝶野が杖を置いてリングに上がり武藤と対峙した瞬間に
「俺の中でのプロレスの区切り」を感じた。

試合は一瞬だった。
「1分37秒 STFで武藤のギブアップ負け」

https://www.noah.co.jp/schedule/418/

NOAH公式サイト/試合結果より

正直試合の勝敗はどうでもよかった
武藤の引退試合で蝶野が武藤にSTFをかけて武藤が負けた。

私にとっての1つの区切り


プロレスとの出会い
小学校3・4年生くらいの頃だろうか、何故かは覚えてないけど
ある日突然自分の周辺でプロレスが流行った。
火種を持ってきたのは、小学校の頃クラスに1人はいる
スポーツが得意で勉強もそこそこ出来る奴だった。
当時の私は対して好きでもないのに一緒に野球をしたり
カードゲームしたり、話題を合わせる事に必死だった気がする。
そいつが話す事や持ってくる話題は大体クラスの中心になるからだ、
そしてついていけないと中心からは遠ざかることになる。
(今思えばこの頃から八方美人で人の目を気にしてたんだな)

閑話休題

突如持ち込まれた「プロレス」というものに対して
自分はすんなり受け入れて気づいたら深夜のプロレスをビデオに録画して
学校では休み時間になるたびにプロレスごっこをしていた。
当時仲良かった友達は蝶野が好きだったし
自分は武藤が・・・ではなくライガーが大好きだった。
今思えば武藤が好きな友達は1人もいなかったように思う
ただ、何故か皆グレートムタの真似、毒霧がやりたくて仕方なくて
水を口に含んではどうやったら綺麗に出せるか黒板や外に向かって
吹き続けていた。(迷惑極まりない話だ)

子供の頃のローカルブームなんて回転がはやいので
多分プロレスは1年も流行らなかったような気がする。
自分も毎週は追えなかったし、友達が買う週刊ゴングを一緒に読んで
試合を想像したりする程度。
それでも自分と友達は学校で流行らなくなっても追っていた方だと思う。

その後見ない時期が続き⇒WWE大好き少年に変わっていくのだけど
それは別の話。

プロレスが一番流行っていた時代でもなければ
好きな選手でもないし追いかけていた選手でもない
でも自分がプロレスを好きになった時期に、無視できない存在だった選手
それが武藤敬司という選手だったんだろう。
そして蝶野が大好きだった今は行方も知れない当時の友達。

本当はちゃんと思い返せばもっともっと色々あるんだろうけど
瞬間、感覚的に「1つ区切りだな」と思えた体験をどうにか残したかった。

ここ5年位は自分の年齢がわからなくなるくらい
歳を重ねてる体感、感覚はないんだけど(悪い意味でも)
この試合を見てプロレス少年だった自分に1つ別れを告げた気がした。


おわりに


結局まとまらない文章を書き連ねただけのものを作成してしまった気がする。
文章・言葉は使わなきゃ使わないだけ錆び付いていく気がする
そしてそれは磨いても磨いても元通りにならない・・・


小学校の頃プロレスを持ってきた友達がいた。
当時ほぼ一番と言っていいくらい仲のよかった友達が
蝶野が好きだった。
俺は武藤について思い入れがないけど
引退試合の特別試合で蝶野と武藤が試合して感慨深かった。


これだけのことなのである。
記事を書こうと思って書いては消し 書いては消し
結局書いても自分の劣化具合に嫌気しかない。

誰が見るわけでもないのにね。



あの時プロレスが好きになった自分の一部にさようなら



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