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「あなたに必要なのは○○」。娘の友達(10歳)からの英会話アドバイス

週末に、娘(10歳)の友達がSleepover(お泊り)に来てくれました。

我が家にはわりと子どものお友達が泊まりに来ます。
「ヤングなネイティブのリアルでトレンディなカンバセーションがリッスンできるチャンス!」とばかりに、大歓迎していそいそと和食を作ってふるまったりするわたくしですが、なかなかそうはうまくいかず。

ヤングなネイティブは、ネイティブの大人と話すより会話が難しいのです。


英語圏の子どもと話すのが難易度高い6つの理由


子どもと話す方が大人と話すより難しいのは以下のような理由によります。

1.話すスピードが速いので聞き取れない

2.一度口を開くとけっこう長く話す(しかも速い)から、ちょっと聞き取れないとそのまま追いつけなくなっちゃう

3.口をはっきり開けずに話すことも多くて聞き取れない

4.普段大人との会話で聞きなれない単語をたくさん使う

5.彼ら自身がノンネイティブと話すことに慣れていないので、こちらがちょっと発音を間違えたり違和感ある単語を使うと通じない
(大人なら察してくれることが多い)

6.若い人は忙しいので、すぐどこかに行っちゃう(話題も、物理的にも)

つまり、容赦ない、ってことです。


今回お泊りに来てくれた女の子は、身の回りの北米ガールとしてはめずらしい、落ち着いていて穏やかなタイプ、そしてうちに来るのも何度目かだったのでお互いに少し慣れたこともあり、前回よりは少し長く話せました。

帰る時間になったころ、

「帰っちゃうのさみしいな。またすぐ来てね。あなたと話したいと前から思っていたけど、通じなかったらどうしよう、って思って前回できなかったけど、今回は前回より話せてうれしかった」

ということを伝えたところ、彼女は3秒考えて、「What you need is・・・」と話し始めました。


What you need is・・・


彼女が「あなたに必要だと私が思うのは」と切り出したのは、に続いた言葉は、「I think what you need is to be confident」。

「自信を持つこと」

通じないってことたぶんあんまりないよ。もっと自信をもったらいいと思うよ、というのが彼女の第一のアドバイスでした。


You can say it in an easy way for you.


子どもたちが「ロシアとウクライナの戦争はいつ終わるの?」「どっちが悪いの?」「日本は他の国を侵略したことがある?」などという話題で話していたときに私も会話に加わり(テレビの話や学校の話よりもこうしたトピックの方がまだ入りやすい)、

私が「船(Ship)」という単語を言おうとしたとき「スィップ」なのか「シップ」なのか一瞬分からなくなって「Sip?Ship?」と言いよどんでいた時に彼女が言ったのが「Boat?」

「発音しやすい言葉で言えばいいよ。SかShで迷うならBoatに言い換えれば通じるよ」

というのが彼女の第二のアドバイス。

自信をもって、簡単な言葉で言えばいいんだよ、ってことですね。



教育の違い? 意見をはっきり言える北米女子


そして私が、「読むのも時間かかるし、聞くのもめっちゃ集中しないと聞き取れないんだ」というと、「私だってもし日本語勉強したら、たぶんもっとそうなるよ」とフォローしてくれる優しい10歳。

算数などは日本やアジアの方がずっと進んでいると思うけど、北米の子はどんなことにも自分の意見をその場でハッキリ説明できる子が多いな、といつも感じます。

そしてカナダの人(子ども含め)については、弱い立場の人、ハンディのある人(例えば、私は英語の面でハンディがありますね)、悲しんでいる人などに対して、手伝ったり共感を示したりするのがとても上手です。

日本人の得意な「気遣い」ともちょっと違う感じ。
「気遣い」の場合は「相手の要望を汲み取って要求されなくても相手の望むものを提示する」、というような言葉のイメージだけど、カナダの人から感じるのは「相手の立場に立って、共感や親しみを示す」という印象。

おとなしめでシャイな性格の子でも、意見をしっかりもってしっかり伝えられる。

これって教育の在り方の違いなんじゃないかな、と思っていて、いまとても興味を持っているところです。




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