「このデータで何かできない?」の対応

 よく耳にして実感が伴う話として、
「『このデータ使って何かできない?』で始めたものは大体失敗する。」
というものがあります。

 私も「その通り。何をしたいかが大事なんだ。」と思っていたのですが、最近、ちょっと違うのではないかと考えるようになりました。
 自戒の念を込めて、書き留めておきます。

 大抵は、上司や上司の上司とかからこのセリフを受けて、自分の解釈で形にして見せると「ふーん、ありがとう。」的な感じで「・・・」で終了するイメージです。 ※あくまでも一例。

 きっと、言った側と言われた側の「課題認識のずれ」によるものなんだと思っています。
 役職が上の方々は、相当数の課題認識を持っているので、本当に言いたい/やってほしいことは、
「このデータを使って、たくさんある課題のどれかの要因が分かったり、まだ気づけていない課題のヒントを得られないかな。」
なんだろうな、と思う訳です。

 ということで、データを分かりやすくまとめた上で、

  • どういう情報(分類と数字)で構成されているか

  • いつからいつまでのデータが入っているか

  • どこまで細かく分類できそうか

  • 抜け漏れがありそうか

  • 他のデータと組み合わせられそうか

  • などなど

というのを説明するステップを踏むと、
「じゃあ、○○のところを深掘りしてみて」
と、付加価値が生まれそうな気がします。

 今、Tableau&DATA Saberの修行を重ねているのですが、こういう時にTableauが本領を発揮すると実感します。上に書いた項目を実際に見せながら・グラフを動かしながら説明できますし、「○○のところ」に対して、「それなら、こんな感じですね」とその場で話が進んでいきます。

 仕事上みかけるデータ(エクセルやcsv)もこういう風な視点でとらえてみると、思いもよらない組み合わせを見つけられるかもしれません。
 精進します。

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