大川橋蔵・主演 銭形平次 第141話「金色の指」(1969)紹介と感想
原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:高田宏治
監督:鳥居元宏
あらすじ
姉を追って江戸へ出て来たおきみは、死んでいた姉の墓へ来た際に岡っ引・音羽の吉兵衛が殺される現場を目撃する。
次の日、平次が調べに乗り出すと現場にはノミが落ちていた。
吉兵衛の妻に聞き込みに行くと、吉兵衛が御禁制の品を追っていたのではとの手掛かりを得る。
そこに現れた飯田屋和三郎と河内屋から、大工の政造が吉兵衛を恨んでいると情報を得た平次。
しかし、平次は吉兵衛殺しには大きな裏があると睨んで捜査を進めていく。
紹介と感想
岡っ引殺しの捜査に、天涯孤独な娘とガサツな大工の人情話を絡めて描く物語でした。
口も態度も悪い政造ですが、根は良い奴で、しっかり平次を頼ることもできたことで物事は良い方へと進みました。
それに比べて初登場時からあからさまに悪い奴は、むしろ清々しさすらある巨悪っぷりでした。
良い人ぶって情報提供にきたり、最後に高笑いを披露したり、その豹変ぶりが素晴らしい金田龍之介はやはり良いですね。
人情譚だけでなく、平次が悪を懲らしめる迫力の殺陣と長谷川一夫平次でも観られた火のついた導火線を投げ銭で消すという活躍も観られ満足です。
※2024年8月2日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※
アマプラの東映オンデマンドでも観れます。
キャスト
ゲスト
飯田屋和三郎/金田龍之介
おきみ/伊藤栄子
政造/二瓶秀雄
河内屋/河村憲一郎
大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
銭形平次/大川橋蔵
八五郎/林家珍平
お静/八千草薫
樋口一平/永田光男
お弓/鈴村由美
お民/園佳也子
為吉/神戸瓢介
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