マガジンのカバー画像

時代劇関係まとめ

20
小説に映画、テレビドラマまで、銭形平次以外の時代劇に関係する記事をまとめました
運営しているクリエイター

#時代劇映画

若さま侍捕物手帖・長編01『双色渦巻』(1948)+大川橋蔵主演・若さま第1・2作目 紹介と感想

城 昌幸『時代推理小説 若さま侍捕物手帖』光文社, 1986 あらすじ 質店・布袋屋の土蔵が盗人に入られたが、盗まれたものはなく、追いかけた番頭が峰打ちをくらっただけだった。次の日、二つ目の土蔵に盗みに入られるがまたも何も盗まれず、土蔵の扉の内側に血がべったりと着いていたが、店の者は無傷だった。 遠州屋小吉に連れられ布袋屋を訪れた若さまは、布袋屋の未亡人・おかくに用心棒を頼まれる。 その夜、酒を飲みながら質物の出入り帳を調べ始めた若さまは、三日前病死した主人・彦兵衛が管理

大川橋蔵主演・若さま第8作目『若さま侍捕物帖』(1960)紹介と感想

あらすじ江戸は正月気分で沸いていた。そんな中、見廻り役の侍が何者かに暗殺され、伊勢屋の清酒で毒見役が命を失う事件が発生。伊勢屋は取り潰しとなり、主人は獄門、関係者は島流しと決まった。残された時間は後4日。あまりの出来事に、伊勢屋の主人は亡くなってしまう。 一大事とばかりに、小吉と佐々島が揃って喜仙に事件を持ち込もうとするが、若さまは不在。 その頃、若さまは酒を飲みながら町人達の話す伊勢屋事件の噂話を聞いていた。 その後も、矢場で遊んだりしながら情報を集める若さま。 敵方にも