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読書感想文

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#サスペンス小説

笹沢左保『結婚って何さ』(1960)紹介と感想

笹沢左保『結婚って何さ』徳間書店, 2022 あらすじ 上司に理不尽に叱られた遠野真弓と疋田三枝子は、その場で会社を退職した。 その日は飲み潰れてやろうと入った三件目のバーで、見知らぬ男と一緒に飲む事になり、流れで三人で旅館へ宿泊した。 しかし、次の日の朝には男は首を絞められ殺されていた。 部屋の鍵はかかっており、犯人として捕まる事を恐れた二人は現場から急いで逃げ出す。 事件を追うための僅かな手掛かりは、男が持っていた名詞と切符だけ。 次々と現れる疑惑の死の先にある真実と

笹沢左保『東へ走れ男と女』(1967)紹介と感想

笹沢左保『東へ走れ男と女』徳間書店, 1983 前から読みたいと思っていた笹沢左保。読みたいと思っていた本とは違いますが、病棟の本棚に本書があったため手にとってみました。 ドラマ化作品は何作か見ていますが、著者の本を読むのは初になります。 あらすじ 大和田順、30歳。妻は浮気の末に学生と心中し、会社に復帰すると後輩が持ち逃げした60万円の責任を取って返済しろと会社から求められる。 何もかも嫌になった大和田は、会社を辞めると決心した夜に、謎の女に声をかけられ田園調布にある