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銭形平次について

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2024年2月の記事一覧

大川橋蔵・主演 銭形平次 第116話「四人目の男」(1968)

あらすじ 山岳山人が船宿・鶴喜からの帰り道に殺害された。 平次は、傷口が別々の刃物で二つ付いている事に疑問を覚える。 更に、娘に遺留品を返却しに行くと、持ち物から印籠が消えている事を指摘される。 山岳山人の身体には卍の入墨があり、調べにより抜荷の罪で手配中の男であることが分かった。 事件はすぐに落着するかに見えたが、「自分が殺した」と名乗る人間が次々と現れ始める。 果たして真犯人は誰なのか? その動機は何なのか? 平次は、事件の背後に未だ隠れている人物を追いかけていく。

大川橋蔵・主演 銭形平次 第119話「狂犬」(1968)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ 脚本:岸生朗 監督:長谷川安人 あらすじ 殺しも躊躇わない3人組の凶悪な賊が江戸を荒らし回っていた。 今まさに盗みに入った上總屋で人を殺していた首領の紋次を、背後から女将が殴りつけた。 平次が捜査を開始すると、紋次達は駕籠屋を殺して逃げたことが判明する。 地道に捜査を続け、徐々に賊へと迫っていく平次。 自分たちが傷をつけた女と、その病身の父を人質に立てこもる紋次達は、身を守るために殺しを重ねていく。 平次も負傷する中、事件はどのよ

銭形平次捕物控74「二度死んだ男」(1938)+大川橋蔵・主演 第118話 紹介・感想

野村胡堂『銭形平次捕物控(五)金の鯉』嶋中書店, 2004, p42-79 あらすじ 町内の本道・服部良庵が平次に相談へ来た。お蔵前札差衆の一人・大徳屋孫右衛門が亡くなり、死骸を診に行ったが、前日にすれ違った時とは別人になったようで腑に落ちないとのことだった。 平次は、八五郎を大徳屋へ偵察へ出すと、大徳屋では甥と番頭、三人の妾、三年前から居候をしている草間六弥が睨み合っていた。 その日の真夜中、大徳屋の奉公人・勘次が、主人の孫右衛門が匕首で殺されたと飛び込んできた。 平次

銭形平次捕物控85「瓢箪供養」(1939)+北大路欣也・主演 3-15/村上弘明・主演 1-5 紹介と感想

野村胡堂『銭形平次捕物控(七)平次女難』嶋中書店, 2004, p.7-45 あらすじ元金物問屋をしていた佐兵衛は、飄々斎と名乗って雑排三昧で暮らしていた。大酒飲みで有名だったが、身体が酒に付いていけなくなったと断酒をし、集めた瓢箪三十六個を思い切って向島土手に埋めて『瓢箪塚』と彫った石を建てた。 その瓢箪供養をした日の夜、飄々斎が庭の池に上半身を突っ込んで、麻縄で首を絞められて死んでいるのが発見された。 利助の縄張りだったが、お品から「飄々斎が死んだのは、人に殺されたに違