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映像作品感想

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シリーズでまとめていない映像作品の感想です。
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#フランスドラマ

マルロー警部のフランスさすらい事件簿 シーズン1 第1話「呪われた男 Philippe Muir」(2015)紹介と感想

現在もフランスで放送中の各話90分程度のミステリードラマで、その内の5話がミステリーチャンネルで紹介されました。 『メグレと若い女の死』のジェラール・ドパルデューや、『名探偵ポワロ』のデビッド・スーシェがゲスト出演するという事で、興味を惹かれて視聴することにしました。 調べると、準レギュラーで『ル・テスク家の殺人』のエミールや、『アガサ・クリスティーのフレンチミステリー』でランピオンを演じたマリウス・コルッチも出るようなので、そちらも楽しみです。 あらすじ 過去に大切な人

マルロー警部のフランスさすらい事件簿 シーズン1 第2話「アルザスのビール醸造所の秘密 Le Domaine des Soeurs Meyer」 (2016)紹介と感想

あらすじ アルザス地方でビール工場の会長をしているフランツ・メイエル。彼にとって大切な工場は売却計画が勧められていた。 娘の一人・クララは、実業家ディミトリ・ノベクールに工場を売却する手筈を整える。フランツは初対面だというディミトリを見て、昔会った事がある気がしていた。 ディミトリが工場を案内されている時、発芽室の中で会計係ロベールの死体が発見され、赴任したばかりのマルロー警部が駆けつける。 次の日、家の外でフランツが撲殺されているのが発見された。 マルローは、家族を中心

マルロー警部のフランスさすらい事件簿 シーズン1 第3話「修道院の謎 Les mysteres de la foi」 (2016)紹介と感想

あらすじ アルザス地方の小さな町にある修道院に、何日か宿泊したいとマヌエラと名乗る女性が訪ねてきた。 マヌエラは、おじのカルロスがあなたの過去を教えてくれたと修道院長を脅し始める。 後日、マルローの赴任初日。挨拶もそこそこに、ホテルから若い女性が飛び降りをして亡くなったと連絡が入る。その女性はマヌエラだった。 現場の様子から自殺ではないと検討を付けたマルローは捜査を開始。 早速、ホテルのシャワー室から出てきた男の尾行を始め、修道院へとたどり着く。男は、修道院の神父・ヴァン

マルロー警部のフランスさすらい事件簿 シーズン1 第6話「動物園の森の秘密 La nuit de la lune rousse」(2017)紹介と感想

あらすじ アルザス地方で進められているシャラールのゴルフ場建設。建設に反対のジュリアン、マノン、レオナールは、夜中に設予定地に忍びこんだ。 マノンとレオナールは遊び半分の気持ちだったが、警備員のロベールが銃を発砲し、木から落ちたレオナールが死んだことから事態は一遍。 ジュリアンはロベールともみ合いになり殺してしまう。 現場から逃げたマノンは、勤務先の動物園長・ジャンヌに助けを求める。 捜査を開始したマルローは、現場と隣り合っている動物園に目を向けて調査を始める。 マノン

マルロー警部のフランスさすらい事件簿 シーズン2 第3話「ドルドーニュのイギリス人 Sang & Lumiere」(2018)紹介と感想

あらすじ イギリス人が多く暮らす村・ドルドーニュ。トマとマギーの村長夫妻は完璧な夫婦と評判だった。 そんなマギーの車が郊外の木にぶつかって乗り捨てられており、本人の姿はどこにも見えず、車のバックドアガラスに血の手形が付いていた。 現場では過去にロンドン警視庁で働いていたハーバートが、友人であるトマに付き添い質問をしていた。 マルローに敵対心を持ったハーバートは、マルローの捜査を監視し始める。 捜査が進み、マギーのブレスレットが川から見つかるが、マギー本人は見つからない。

怪盗紳士アルセーヌ・ルパン 第1シリーズ第1話「水晶の栓」(1971)紹介と感想

原作:モーリス・ルブラン『水晶の栓 Le Bouchon de cristal』(1912) 脚色:ルネ・ウィーラー/ジャック・ナウム 時間:56分 あらすじ ルパンは因縁あるドーブレックの屋敷へ、ジルベールとセバスチャニと言う二人の部下と一緒に潜入していた。 目的の屏風を手に入れ屋敷から脱出しようとすると、部下の一人・セバスチャニが銀の燭台も欲しいと言い出し、二人の部下で屋敷に戻って行った。 ルパンが屋敷の敷地から離れようとすると、室内から発砲音が鳴り響いた。 駆けつけ

怪盗紳士アルセーヌ・ルパン 第1シリーズ第2話「特捜班ヴィクトール」(1971)紹介と感想

原作:モーリス・ルブラン『特捜班ビクトール Victor, de la brigade mondaine』(1934) 脚色:クロード・ブリュレ 時間:55分 あらすじ 銀行強盗の現場に現れたゲルシャール警視は、ルパンが戻って来たことを知る。 表向きはゲルシャールが事件の担当になるが、裏ではヴィクトールが秘密裏に捜査に当たることになった。 ヴィクトールは、英国人の大泥棒になりすまし、ルパン一味と思わしきロシアの伯爵夫人ナターシャへと近づく。 ナターシャの前で盗みを成功させ

怪盗紳士アルセーヌ・ルパン 第2シリーズ第6話「赤い絹のスカーフ」(1973)紹介と感想

原作:モーリス・ルブラン「赤い絹のスカーフ L'echarpe de soie rouge」(1911) 脚本:クロード・ブリュレ 時間:52分 あらすじ 歌手でダンサーのジェニー・サフィールは、富豪のプラヴァイユと結婚した。朝刊でニュースを知ったルパンは、1916年にカジノでジェニーと会ったことがあるのを思い出した。 結婚相手のプラヴァイユが胡散臭い男であることを知っているルパンは、彼の狙いがジェニーの持っている「ジンギス・カンのサファイア」にあると考えた。 ルパンはト