呪いの力で繋がってるオタク達

全メンバー卒業が発表されてからじゅじゅのことを書こうと色々書いてみたがどれもしっくりこなくてお蔵入りさせてきた。発表があってから現場に行って直接推しメンたちに会えば何か気持ちもはっきりしてまとまるんじゃないかなんて思ったりもした。発表後これを書いてる時点で2回のライブは今まで以上に激しく伝わってくるライブをアゲセトリでやっており、オタクをそう簡単に泣かせてくれない。特典会でも泣かないようにいつも以上に笑顔で感謝の言葉を伝えてくれてしんみりもさせてもらえない。結局、現場でオタクと話したりしたうえで一人になったときに考えてしまうということの繰り返しだ。

それでも残り2か月ちょっとの期間で後悔が残らないように現状できることとして過去を振り返る自傷行為をしてみた。

もうちょっとで200現場だったらしい。2022年最後までじゅじゅさんが残ってたら余裕で到達できただろうが、残り現場数から多少増えてもおそらく辿り着けないこととなったのでそこはちょっと残念である。

合わせて今までちゅんさんや他のじゅじゅメンバーと撮ったチェキを数えてみたらちゅんさんとは500枚を超える思い出があった。

元々じゅじゅさんに通いだす前には1枚とか多くて2枚チェキを撮ったら帰るようなオタクだったのだが、じゅじゅ現場へ通うようになってから特典会は最後までいるものという認識になったような気がする。別に最後まで居ることが義務感とかではなく、最後まで残ってた方が楽しいから結果的に残るようになったという方が正しいかもしれない。その結果、じゅじゅの特典会の滞在時間はとても長くなり現場で仲良く話せるオタクも増えていった。

地上寄りのアイドル現場からちょろちょろと色んな現場行って2018年に辿り着いたじゅじゅは「まさに地下アイドル現場」という現場であった。地底過ぎず程よい地下感というのがあった。それが心地よい現場の雰囲気だったのだろう。当時はちゅんさんとゆらねちゃんが加入した4人体制として1年経った頃で、ちゅさんがバズりきってちょっと落ち着いた頃だったのだと後から知った。そのため、バズった頃に一気に増えたオタクが居たらしいが、しばらくするとその頃のオタクの多くは現場で見なくなっていた。

僕もしばらくは一人で通ってチェキ撮って一人で帰っていたので「あの人よく見るな」という人がちらほらいる程度だったが、徐々にじゅじゅ現場の比重が高くなり気付けばじゅじゅのライブ終わりにじゅじゅのオタクの人たちとよく飲みに行くようになっていた。その後に徐々に知っていったのだがじゅじゅのオタクのうちいわゆる「おまいつ」と呼ばれるタイプのオタクや「古参」と呼ばれるタイプのライブを楽しむオタクはじゅじゅ以外にも色んな現場へ通っているオタクが多かったのである。僕もじゅじゅに出会う頃と前後して地下アイドルと呼ばれる階層のライブをよく見るようになり色んなグループを好きになっていく。じゅじゅオタの特性についてはこれにまとめてある。

あちこちの現場へ行くたびにどこのオタク?とか聞かれると「じゅじゅのオタクです」と名乗ることが多い。それは単純に現場数として多いことも有るが、じゅじゅが出演していないライブなのに”何故か”じゅじゅのオタクとつるんでいるからだろう。行こうかなと思っただいたいの現場は他のじゅじゅのオタクの息がかかっていて誰かが居る。
あるときとあるじゅじゅのオタクがじゅじゅの推しメンに「他の現場よく行ってるし他の現場にも友達多そうだからじゅじゅのライブ連れてきてよ」と言われたらしい。
そのときのオタクの回答がこれである。
「他のとこ行っても結局一緒にいるのほとんどじゅじゅのオタクだから連れてこれるオタクいないんだよね」
全くもってその通りである。

色んなとこ行ってるじゅじゅのオタク同士こそなんかめちゃくちゃ仲がいい。それでいてじゅじゅにもちゃんと通ってる人が多いのでじゅじゅのオタクの顔つきで多現場行ってたりする。そうなると、多くの他現場ではじゅじゅのオタクというクラスターが存在し、アイドルさんがじゅじゅのオタクが何人も来てくれてるということを認識していたり運営さんもそれを認識していたりする。
これを書いている今日もじゅじゅのライブ終わりに会場の外にじゅじゅのオタクが溜まっていたら偶然じゅじゅのオタクが何人も通うアイドルグループの運営さんが通りかかって
「なんか今から有るんですか?」
と声をかけてきた。
「これ、ライブ終わりのじゅじゅのオタクの集まりです」と返すと、
「いつもありがとうございます。またよろしくお願いします」
と言って去っていった。しっかり認識されとるやんw他にもこんなエピソードもある。

基本的に現場にいるオタクの多くはみんな仲が良いためじゅじゅのライブの前後じゃなくても集まって飲んでたりもする。なんならじゅじゅのライブが無い日に別のライブ会場3つくらいに散っていたじゅじゅのオタクがライブ後に集まって飲んでたりもする。居心地がいいし話も合って落ち着くのだ。

そんな感じで2022年1月10日も各地から集ったじゅじゅのオタクで飲んでいた。すると22時頃一斉に携帯が鳴り、全メンバー卒業のお知らせが届いた。それまでは楽しく話していたが一気にお通夜になった。それはそうだ。みんなじゅじゅが好きなオタクなのだから。そのお知らせがあったときは一人じゃなくてじゅじゅのオタク達と迎えたというのは何か不思議な力が働いているような気さえした。呪いの力でつながっていたのだろうか。(※注釈)

※今更ですがじゅじゅを知らない人に説明するとじゅじゅは「呪い」をコンセプトとしたアイドルグループ。
※昔「# 呪いの力で繋がりたい」というじゅじゅのオタクの友達募集タグがtwitterにあった。僕は現場で知り合ったらでいいかと触れなかったが。

じゅじゅさんのコンセプトの呪いとは、誰かを恨むようなネガティブなものも含むだろうが、ネガティブな呪いを浄化するとこまで含めての呪いだと僕は思っている。「祈り」の一種に近いのではないかとも思う。

「じゅじゅは実家」と言っていたがその帰る家が無くなってしまう。過去に別のグループからメンバー卒業や、解散があったときにその後会わなくなったオタクが沢山いる。今のじゅじゅのメンバーが卒業してしまった後のことはまだ考えられないが、せっかく仲良くなれた縁なのでこれからも呪いの力で繋がっていてほしいなと思う次第である。

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