モチベーションは行動すると湧いてくるもの

2021年のGW、世間的には自粛を呼びかけられ、ライブハウスも少なからず休業することになり、昨年同様の引きこもりGWになるかと思いきや、地下アイドル運営は逞しいもので、別会場を急遽押さえるなどして新しい別イベントが開催され、オタクはかなり翻弄されたGWだったんじゃないだろうか。

自分も当初予定していたイベントの4/5が無くなり、別イベントへ行くなどかなり予定が変わった。そんなGWに会ったオタクの行動を見て思い出したことが有るので書いてみたいと思います。

出会ったオタクは、遠征民でありイベントの度に遠征してくるオタクだ。普段は都内に居ない為、都内に来るとせっかくだからと沢山のイベントに参加していた。一日に複数の現場を回すDDハイになったと言っていた。

「そのオタクの行動のモチベーションがどこから沸いて来るのか?」一日で複数の現場を回してるオタク、頻繁に遠征しているオタク、熱量が高く行動力が高いオタクは1度は聞かれたことあるんじゃないだろうか。

僕も複数現場回したときにたまに聞かれる。だいたいは、「回せるタイテだったんで回しました。」みたいな答えになってない回答をしてる気がする。聞いてきた人は「何故回そうと思ったか」を聞きたいのだが、聞かれた方は「行くことが前提だった」からタイテが回せることが理由の様になってしまってた。

行動する側の人と行動してない側の人で会話しているので、前提がズレていたのだ。

《複数の現場を回す人の前提》両方のイベントにお目当てが居るから行きたい、時間がズレているのなら両方見れるし行こう。(お金、時間、体力の投資に見合う楽しさがあると感じている)

《1現場のみの人の前提》行けるかもしれないが(お金的・時間的・体力的、の全てもしくはどれかが)しんどいし、行くのは1つにしよう。

体力的にしんどいという点で言うと、身体を動かして楽しいという感情を得ると、エンドルフィンとドーパミンという脳な物質が出ることで疲労を忘れさせる(麻痺させる)。徹夜明けのハイの状態や、ランナーズハイと呼ばれる状態と同じである。

ランナーズハイなんてそんなものある訳ない、しんどいだけじゃないか!と思う人もいると思うし、あるよねー楽しくなっちゃう!って人も居ると思うが、基本的には体験した人しか「楽しくなっちゃう」ということを体感出来ない。他の経験から擬似的になんとなくそうなんだろうなと感じることはできるかもしれないが。

オタクの行動も見る人によっては「しんどい!」と感じることもあるかもしない。同じ行動をした人であっても感じ方は違うのでみんながそうであるとは言えないが、行動をしている本人はエンドルフィンによってハイになって楽しんでいる。

なんなら2現場目とか3現場目になると疲れているはずなのにエンドルフィンとドーパミンの大量分泌で、既に出来上がった酔っ払いみたいなハイな状態でライブ見てたりする。

現場至上主義のオタクによる在宅オタク批判において、よく言われる「在宅には分からないであろう現場での楽しさ」は、行動したことに伴う脳内物質によって得られる幸福感なのだと思う。

一旦行動してしまえば「楽しかった」と体から脳を動かしてしまうのだから、金銭面時間面体力面、最近だと感染症対策、色んな制約があるとは言え1回行動すればモチベーションは出てくる。

昨年の自粛期間にて、3ヶ月~半年近くライブに行けない日々があって、オタ卒も有り得るかと思える程モチベーションが下がった日々もあった。しかし、1度行動すればすぐにまた行きたい!となってしまった。

自分のモチベーションがよく分からん!という人こそ、1回行動してみて確かめてみればいい。推しメンに1回会いに行ったらまたすぐ会いたくなる、無理、苦しい!ってなる人は楽しめる。

趣味のプラモ作りでも、部屋の掃除でも、筋トレでも、行動するまでは色んなコスト(時間、体力、金銭)の方が気になって、「めんどくせぇ…」ってなるが、いざやってみると報酬(体験の楽しさ、気分の良い生活、…)を得て「やってよかった」となることが多々あるはずだ。やらなければ報酬は得られず、コストばかりが気になり何も出来ない。

世の中の大学の研究論文なんかにも「この実験結果から、この手法は意味が無いことが分かりました」みたいな論文も有る。「無益であるという分かった」と成果が得られたということだ。有益か無益かは人それぞれではあるが、成果が得られるならやってみて損は無いと思う。

やらなかった後悔よりもやって後悔した方がいいってこういうことだと思う。

と、ここまで書いて以前に書いた記事と近い内容であることに気付いた。

https://note.com/mrs_mkn/n/n8ac394c5f923

モチベーションを上げて行き着くところはここなのかもしれない。

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