オタクは推しメンというブランドを着て歩いている

僕はDDですが、「どこのオタク?」と聞かれたら「じゅじゅのちゅんさんのオタクです」と答えることが多い。

聞かれ方にもよるけど、「どういうグループ他見てるの?」と聞かれたら、「じゅじゅ、ラキア、NightOwl、MIGMA SHELTER…(以下略)」と概ねその日にお目当てにしてきたグループを答えている。

これは、僕の中で結構勇気も持って回答している。何故なら、僕が答えることで僕の好きなアイドルに対して僕というフィルターを通した見方をされてしまうことになるから。

話を聞くときに、「誰が言ったか」ソースの発信者というのは時として「なにを言ったか」「どういうニュアンスで言ったか」よりも重要なファクターになる。「コロナはただの風邪」って街中で胡散臭い人が訴えても見向きもされないが、医学的な権威ある人が言ったら、そうなのかもしれない…と思う人が出てきてもおかしくない。

それは、面識のある人だとその人の信用や信頼、好みの合う合わない、等知り得る人間性がモロに影響する。

だから、仮に僕が周りからしょうもないやつと思われていた場合は「しょうもない奴が好きと言っていたからあのグループもしょうもないだろ」と思われるリスクが有るし、僕が周りから可愛い子見る目あると思われていた場合は「可愛い子見つけるの上手いやつが言ってるから多分かわいい!」と思ってもらえる可能性がある。

だから、好きなものを好きと言ったときに自分の好きなものを過小評価されてしまう可能性がある自分というのは嫌なので、自分の公衆の面前での行動はそれなりに節度を持ってするようにしてる。(社会人として当たり前とかもあるけど、推しメン・推しグループの品位を下げたくないから。)

そして、人からの信用というのは時間と数だと思うので、このアイドルは〜年通ってるとか、これだけ沢山のグループ見てるけどやっぱりこのアイドルが好き!とかはなんとなくTwitterを通じて声に出してる。オタクの声はTwitterから発せられる。

ライブを見に行くときなんかも、〜のオタクしょーもな!って言われたくないから、対バンで推しグループのシャツとか着てるときは周りの他のグループのオタクとは知らない人でも友好的にしたい。前の席を他のグループのときに交代したり、コロナ前ならリフト上げてくれってオタクとかはだいたい上げてた。もちろんコールとかMIX叫ぶときはそこのオタクと同じ様に盛り上がってライブを見るのが礼儀だと思ってた。

最前管理のオタクが嫌われる理由(僕が嫌いな理由)ってそこが1番なんですよね…。自分の推し以外のときは地蔵…地蔵ならまだマシで携帯いじってたりするし。最前管理のオタクは長文読めないだろうしこんなとこ見に来ないと思うけど、対バンで君らの行動が推しグループのイメージ悪くしてるんだよって言いたい。

最前管理じゃなくても、いつも最前付近に居るオタクってのは後ろに沢山のオタクの視線が有るって気付いた方がいい。みんなステージ見てるから見たくなくても視界に入るし見られてるよ。

僕は後ろから客観的眺めたり、後方ピンチケゾーンと言われるところで騒ぐのも好きだ。誰が言い出したか、騒ぐオタクの集まりが人の迷惑になりにくい後方で遊んでる後方ピンチケゾーン。ここは愉快な遊び方を他のオタクの邪魔になりにくいところでやっているので、迷惑はほとんどかけてないしいいと思う。要はTPOを考えた行動。

TPOと言えば、その日のライブに関係ないグループのシャツを着て参加する(その上でさらに目立つ行動をとる)というオタクも僕は好きじゃない。以前にTwitterで呟いたら知り合いはそこそこ同意してくれたんだけど、これこそ、推しグループの名前を背負った自分の行動で推しグループの品位を下げてる可能性があることを理解した方がいい。

シャツは背負ったブランドであり、ブランドイメージは着てるオタクによって出来上がる部分もある。そのグループが出演してないイベントにそのシャツを着て参加するというのはTPOを弁えない服装とみなされ、空気読めや…って感じにもなるし、その上で悪目立ちする行動したら、それこそ「あそこのオタクしょーもな!」となる。まぁ、そういうタイプの人はこんな文章だけの記事読まないでしょうが。

とはいえ、どこのオタクであるということは、グループのイメージが良い場合、ブランドとしてオタクのイメージを高める場合もある。楽曲派なんてのもそのひとつのブランドイメージみたいなものだと思う。

僕の場合「じゅじゅのちゅんさんのオタク」というのがブランド力が半端ない。僕が通ってるアイドルさん達の中には「ちゅんさん大好きなんです」ってアイドルさんも何人かいて、そんな子たちとは「推し被り=好きなものが共通」というのは仲良くなれるきっかけになる。

ちなみに、「ちゅんさんのオタク」というブランドを着て「ちゅんさんのことを好きなアイドルさんに会いにいく」という行動はちゅんさん公認です(節度があれば)。ちゅんさんを好きな人なら…ってブランド力を使わせて貰ってる。

個人としてのブランドイメージもあれば、オタク全体としてのブランドイメージもある。僕が通ってるところで例を出すと、「我儘ラキアのオタクは優しいしいい人が多い」というブランドイメージだ。

コロナ前の我儘ラキアのライブと言えば、オタクがガンガンリフト上がってダイブサーフなど人の上を人が移動する様な楽しみ方を許容されていたいわゆる"激しい現場"だ。そんな現場だとぶつかられたり怪我したと揉めそうなことは多いと思うが、危ないところを見ず知らずのオタクが助けてくれたという話を沢山聞くし、僕もその中にいて優しい人が多くとても居心地が良いと思う。

メンバーや極悪だぬきPの人間性や古くから現場にいるオタク達が作り上げた良きブランドイメージが、新しく入ってくるオタクたちにも共有されて広がってきたとてもいい現場だと思う。

もちろん他にもあそこのオタクはいいひとが多いみたいなのは有るがそこは書き出すと長くなるので割愛します。

オタクのイメージというのは対バンでの動員にも影響すると思う。逆に悪いイメージの方だと、あの対バンであのグループ居るなら治安悪そうだし行きたくない…みたいなことになる。

あのグループのオタクは地蔵ばっかりでつまらない。これもよく聞く話。カメコが多い現場だとカメコが邪魔なんてのも言われる。騒ぐ見方をするだけがいいとは言わないが、盛り上がるところで盛り上がれるというのは大事だ。

逆に、"カメコもカメラ捨てて踊り出す"ってブランドイメージが有るところはほんとに楽しいんだって伝わると思う。MIGMA SHELTERさんなんかそんな感じ。

また、NightOwlさんのとこには多幸感が溢れていると思う。多幸感が溢れているところを求めている知り合いオタクが気付いたらNightOwlさんの現場に集まってたりもしてる。そこにいるオタク達がそこで何を感じ何を発しているかが、その現場を知らないオタクたちにもイメージを植え付けている。

オタク1人の行動で推しを貶めることもあれば、オタクみんなの行動で推しの評価を高めることも出来るのだからオタクは奥が深い。オタク以前に人としてみたいな部分も多いが、今日も推しが胸張って自慢できるオタクでありたい。

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