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ヘラヘラオタクがアイドルオタクイップスかもしれないと感じたメンヘラ話

イップスという単語をご存知だろうか。

主にスポーツ選手なんかが思うようにパフォーマンスを発揮できないときの症状のひとつである。

スポーツ漫画で古い作品だとあしたのジョーなんかでも出てくるし、野球漫画のメジャーでも扱われてたりする。

細かくは原因が色々ある様だが、"心理的な要因で身体を思うように動かせない"というのが主な症状である。

これ、メジャーの主人公吾郎くんの例で言うと、野球選手でピッチャーであった父がデッドボールで死んでしまった経験と自身が投げた球で与えたデッドボールとの合わせ技トラウマでバッター寄り内角の球が投げれなくなったというのがイップスの症状だ。

あしたのジョーの例で言うと、ライバル力石が戦った後リング倒れそのまま帰らぬ人となったことに起因してリングに上がることすら出来なくなった。

で、オタクが何言ってんだよ?なんか関係ある?と思ってる人も居るかと思うが、要は僕がイップスなんですよという話。なんのイップスかと言うと「アイドルオタクイップス」。
オタクをする際に思うように楽しめないし変な緊張が走ることがあるぞということ。

このnoteに書いた様にしばらくライブハウス自体にも近付いていなかったのだが、ライブハウス自体がイップスの発動場所でもあった説ある。リングに上がれない矢吹ジョーである(そんないいものでは無い)。

その後、卒業が決まってる推しメンを見送りに行ったり、なんとなく知り合い居そうだなと普段あまり行かなかったライブを見にいってみたりしたがライブハウスへ行くこと自体は大丈夫のようである。

そうなるともうひとつの吾郎くんのイップス同様、内角の球が投げられない症状が強い。
思い返すと、2022年初頭から何度かライブを楽しめなかったという事実と、その流れから推しメンに心配をかけてしまったっぽい(特典会にて)という事実が心に重くのしかかる。おそらくこれが原因と思われる。

そうなると、そんな心配をかけたくないからライブから足が遠のく。この時点でかなりメンヘラ感が強い。今までの関係性がそれなりに濃いグループのライブや特典会が僕の内角であり、あまり関係の深くないところは外角というイメージか。なんというか"適度な距離感"を築いてたところなら大丈夫そうという印象である。

そもそもオタクは仕事ではなく趣味である。人生を多少かけているかもしれないが、決して自分を殺して病んでまですることでは無いと思っているので引き続き内角を攻めることはやめてみた。  

誰かが僕のオタクっぷりを見てこう名付けた「プロDD」と。オタクとしてなんの成果もあげていないくせに随分立派なあだ名だ。
そういえばイップスによってプロ野球選手やその他プロスポーツの世界でも引退に追い込まれた事例は多数ある。
いや、ほんと"プロ"だからイップスになっのか?プロDDの名はいくらでも返上するし気楽な野良オタクでいたい気持ちもあるが、本気でオタクしてるから面白い部分もある。これからのスタンスも定まらない

プロDDの復活はいつかあるのか。



ちゅんオタというカテゴライズ

そんなことを考えていた6月初頭、あるライブに出かけたときに飲んだオタクとこんな話をしていた。

オタ友「マルスさん、最近オタクあんまりしてないッスよね」
僕「なんかライブ見て楽しめる自信無くしてあんまり行かなくなったんですよ。ちょいちょい最近また行き始めたんですけどどうしても行けないとこがあって…。NightOwlなんですけど、ライブ見て特典会で『今日は楽しかった?』って聞かれてから楽しんでないでライブ見てるかもとか思われるようになったかって思ったら気軽に見れくなって…。いや、NightOwlさん自体は好きなんですけどライブ見て楽しんでないみたいに思われるのも嫌やし楽しめる自信も無くて行けてないんですよね。」
オタ友「マルスさんちゅんオタみたいなこと言うてるやんwバリおもろい。確かにちゅんオタやけどw」

一応解説しておくと、「ちゅん」とは元アイドルグループじゅじゅのメンバーでありインターネットの世界にカリスマの様に慕うファン を多数抱えるインフルエンサーである。三月末に全メンバー卒業という形でじゅじゅは終了した。
その中でもインターネットの世界にて多数のファンを抱えていたちゅんのオタク、略してちゅんオタはメンヘラ気質の強い子達が多いとじゅじゅのオタクの中でも特徴的だった。一般的なアイドルオタクとは異なるインターネットの世界で見つけた教祖様を慕う信者の様な子達も多数居た。
そのおかげで「ちゅんオタ」と言えば、普通のアイドルオタクとは異なるメンヘラ気質の強いめんどくさいファンというニュアンスもじゅじゅのオタクの中で一般的な認識でもあった。
もちろん、そうじゃないオタクも多いし、ライブを直接見に来るオタクはそうじゃないタイプも多い。それでも、現場では見たことないがSNSやツイキャスに現れては自己主張強く認知を求め、ことあるごとにちゅん本人へ死を仄めかすメッセージを送る存在として「ちゅんオタ」という存在は認知されていた。

実際、そんな話をしてから僕の中で一つ割り切ることが出来た。
そもそもじゅじゅが活動している間に「ちゅんオタ」だったにもかかわらず「ちゅんオタ」っぽい素振り見せてなかったのに、当人が居なくなってから「ちゅんオタ」っぽい感じになるの確かにおもろいしウケるな。
なんかようやく「自分もちゅんオタっぽい素養があったんだ」とここに来て気付けた。それはそれでおもろいな。そのきっかけがNightOwlなんか。という感じ。


ようやくライブ見た



そんなモヤモヤの中、ホームパレード東京公演にて久しぶりにNightOwlを見てきた

HOME PARADEのフライヤー

昨今人気コンテンツ過ぎて気軽に見れなくなった我儘ラキアとのツーマン。ちなみに前回NightOwlを見た日と同じ日に見たのが我儘ラキアとじゅじゅのラストツーマン、呪我呪我だった。

いつもはNightOwl先攻、我儘ラキア後攻という流れだったがこの日は逆で、我儘ラキアが先行だった。開演と共に鳴り出すSEにオタクがザワつく。今日は違うと。

今でこそアイドル界で最も尖ったアイドルなんて言ってもバカにされず受け入れられているが、昔から尖っては色んなとこで叩かれながら育ってきた我儘ラキアは守るより攻めるスタイルの方が楽しい。そんな感じが伝わるライブだった。

そのあとに出てくるNightOwl。我儘ラキアで温められたフロアで見てたら楽しくないことなんてない。ラキアはいつもそういうライブだ。その流れに乗ったNightOwlも楽しかった。

どうやら色々と考え過ぎてたみたいだ。いつでもそこに楽しいライブを提供しているNightOwl。
結局楽しめていないのは「受けての存在」のせいであり、「自分自身の在り方」だとあらためて感じた。
どんなときでも楽しいライブをしていてくれても「自分自身が楽しめない状態」にある時は無理して見に行くことは避けるべきだ。
そう感じさせられた。

こうやってようやくイップス克服の1歩を歩き出した。好きなものを好きでいるためにどんな楽しみ方をしていくかこれからも考えながら楽しんでいくしかない。


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