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【カヌーポロ】ディフェンス編 基礎の基礎

今回はいよいよディフェンスについて書こうと思います。
オフェンスの話を随分と書いてきましたが・・・実は私、オフェンスが大の苦手でした。
昔から肩の弱い私はシュート撃っても楽しくないので、ひたすらジョッスル
で崩すことに終始しておりました。以前の記事でずいぶん偉そうなことを言っておりましたが、何を隠そう私こそがカヌー相撲界にどっぷり漬かって間違った頂点を目指していた時期があったのです。
当時の私はオフェンスは諦めて、ディフェンスにのみカヌーポロの楽しさを見つけ、ひたすらその道に没頭していました。チームとしてもディフェンス主体の組み立てをしていたので問題ありませんでしたが、今のチームメイトはオフェンス主体の人々なので大変苦労しました。
前置きが長くなりましたが、今回はディフェンスについて書きたいと思います。

ディフェンスとは

日本語にすると防御、守備、防衛。
球技におけるディフェンスとは

得点されるのを防ぐ目的で、オフェンスの意図を読み、これを邪魔することである。
攻守の入れ替わる競技においては、守備の終わりは攻撃の始点となる。すなわちディフェンスの良いチームは攻撃回数もおのずと増えるため、トップレベルの試合ではディフェンス力の高いチームが好成績を収める傾向にある。それほどディフェンスは重要なファクター(要素)であり奥の深いものである。
サッカーやバスケットボールなどにおいてディフェンスは、マンツーマンディフェンス、ゾーンディフェンス、プレスディフェンスの3種類に大きく分けられる。それぞれの特徴は、以下の通りである。
マンツーマンディフェンス
守備の選手が、それぞれ決められた相手選手をマークしてその攻撃を防ぐディフェンス。
ゾーンディフェンス
守備の選手が、各自割り当てられた特定の区域を守り、そこでの敵の攻撃を防ぐディフェンス。
プレスディフェンス
常に相手選手にプレッシャーを与え続け、ボールを奪ったりミスを犯させたりするディフェンス。マンツーマンともゾーンとも組み合わせ可能であり、例えばゾーンディフェンスと組み合わせるとゾーンプレスとなる。
(wikipedia引用)

なるほど、全部書いてある。wikipedia便利。もう書くことなくなっちゃいそうです。
引用の冒頭に書いてある通りオフェンスの意図を読み、それを邪魔するのがディフェンスです。

当たり前の話なのですが、オフェンスが思ったようにいかないのは、ディフェンス側も考えて動いているからです。カヌーポロはオフェンスの人数が多くて有利なはずですが、ディフェンス側はそれをどうやって守るか試行錯誤します。つまり、オフェンスの仕組みを理解することがディフェンス上達に繋がる、まさに表裏一体なのです。

とはいえ・・・

ディフェンスの解説を書くのはとっても難しいです。というのもポジションごとに役割も異なるし、システムや戦術が違えばやることも変わります。
また、ディフェンスは「パワー」と「艇操作」という個人の力量に依存する部分が多いというのが事実です。なので解説的なものは書けそうにありません。

カヌーポロのディフェンス

カヌーポロにおいてディフェンスは、ゾーンディフェンスが一般的です。マンツーマンディフェンスを行う場合もありますが、負けているシチュエーションで仕掛けるもので恒常的に行うものではありません。
余談ですが昔、私が高校生の頃(20年位前かな・・・)高校選手権に10校以上出ていてディフェンスのスタイルは様々でした。その中でフルタイムマンツーマンし続けるなんていう高校もあって大変そうだなと思った記憶があります。
2022年現在、世界を見渡してもそういうチームは見たことないです。

1-3-1のディフェンス

今、最も一般的なディフェンスです。前が1枚、後ろが3枚というディフェンスですね。

1-3-1のフォーメーション

サッカーでは後ろから4-4-2とか4-2-3-1とか言いますけど、カヌーポロは何故か前からです。理由は知りません。
各ポジションに求められる役割はチームによって異なると思いますが例えば以下のような感じです。
トップ・・・ボールへのプレス、後ろの3枚の選手のフォロー
両サイド・・・ゴール前への選手の侵入を防ぐ
センター・・・ゴール前に入ってきてしまった選手の排除、ポジショニングの邪魔をする
ゾーンディフェンスの基本、各自が割り当てられた区域を守り、そこでの敵の攻撃を防ぎます。シュートを撃たれないのがベストですが、実際にはそうもいかないので、なるべく遠くだったり体制が悪いところでシュートを撃たせます。また、ディフェンスはシュートをカットできる位置にポジショニングします。縦・横ともに幅広くカバーしやすく、スペースも空きづらいということで、多くの代表やクラブチームで採用されています。

2-2-1のディフェンス

今度は前が2枚、後ろが2枚のディフェンスです。

2-2-1のフォーメーション

カヌーポロ黎明期はこのディフェンスが一般的でしたが、1-3-1の普及により見られなくなっていました。当時はゾーンディフェンスと言いながら、前の2枚がとにかくボールを追い回し、後ろの2枚がゴール前を守るという形でボールへのプレスが強い反面、隙も多い印象でした。
ここ数年、イギリス代表をはじめ2-2-1を採用するチームがポロポロ現れてきました。昔の2-2-1とは違い、前と後ろが連動してゾーンディフェンスをしています。
前のディフェンスは3枚目、4枚目の選手のゴール前への侵入・停滞を防ぎます。前の枚数が多い分縦のラインが潰れにくい反面、両サイドが狭くなりがちなフォーメーションかもしれません。
GBRの2-2-1のディフェンスがよくわかる動画があるので、載せときます。(出典:Canoe Europe Youtubeチャンネル)

この動画を見ると、ディフェンスがよく機能している時と、ダメな時の両方がよく表れています。
また、攻撃に転じる時の速さが際立っており、イギリスとしては攻撃力を活かすために、このスタイルを選択しているのかもしれません。

まとめ

今回はディフェンスの話を書きました。「基礎の基礎」ということでフォーメーションの紹介でしたが、戦術的なお話は書きづらい部分もあり中途半端な記事となってしまいました。本文中盤でも書きましたが、個々のパワーや技術に頼るところも多いので、個人のスキルアップがとても重要です。ただ、オフェンスと同じで一人でやるものではないので、周りと連携することはとても大事です。その辺りを今度は解説していきたいと思います。


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