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【カヌーポロ】新ルールの罠

こんにちは。先日の感想文の中で触れた反則の出来事について動画が上がっていたので解説したいと思います。

問題のシーンはこちら。(出典:こぐっすチャンネル)

ゴールにシュートする瞬間に後ろからパドルを出すという反則をしてしまいましたが、シュートはゴールに入ったので得点は認められました。
ただ、当然反則なのですからペナルティは与えられなければいけません。
カードが出されるべきシーンだったので新ルールに則りグリーンカード出されました。
問題はその後です。新ルールではグリーンorイエローカードが出されたら最大2分間退場。ただし相手チームが得点した場合、即復帰できることになっています。
通常ゴール前の反則でカードが出た場合はゴール・ペナルティ・ショットが行われます。過去の記事で何度も言ってますがサッカーのPKみたいなもんです。これで得点したら、すぐに復帰できるというわけですね。今回の場合はカード&GPS相当の反則はしたけど、得点は入っています。
反則に対してのカードなので、得点も入ったので相殺されそうにも思いますよね?
しかし!
ICFルールでは反則したタイミングではなく、カードが出された後から効力が発生することが明記されていますので、今回のケースの場合は得点が認められる上に、さらにそこから4人で試合するということになります。
ひー!厳しい!
二重の罰則が与えられるなんてルール上おかしいんじゃないか?と思うかもしれませんが、ICFの意図を考えると「やってもメリットがない危険な反則は辞めましょうね。そんでもって安全で楽しくスポーツをやりましょう」というメッセージだと思います。
とはいえ、ルールをちゃんと知っていなければついついやってしまうかもしれません。
そういった意味でもルールの理解はとっても大事です。ルールを理解できていないということは競技者を危険にさらしてしまう上に、試合で不利な展開になってしまいます。
カヌーのスキルアップとともに、ルールの理解を深めることが競技の上達の近道です。
試合観戦や、動画を見るときに「今のは何の反則だったんだろう?」なんてことを意識してみると面白いかもしれません。

今回はここまで。
次回は久々に戦術的なお話を書いてみたいと思います。

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