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【カヌーポロ】ボールの話

オリンピックが終わりました。今回の新種目はとても面白い競技が多くて楽しく観ていましたが、もともとあった種目でもちゃんと観たのは初めてというものも多かったです。

そんな中で今回注目してみたのは「水球」。カヌーポロと同じく水上の球技であり、ボールも一緒。どういう原理なのか私はいまだに理解できてないのだけど、水球のボールは濡れることでグリップが良くなります。

で、ここからが本題。水上の球技は陸上の球技と違う特性が多くあります。今回はカヌーポロにおけるボールの特性について書きたいと思います。

転がらない・跳ねないボール

ボールは地面に接している場合、力がかかるとその方向に転がります。また空中から落ちた場合、ボールは跳ねて移動します。しかし、水面にボールを落とした時ボールは転がったり跳ねたりしません。実際はライナー性のボールでバウンドさせたり、水切りの要領で水面を転がす方法はありますが、基本的に水面に落とすとボールは止まります。これが大きな特性です。この特性を理解してプレイすることが上達につながると思います。

線ではなく点で捉える

着水するとボールが動かないので、ボールを投げる時に、線ではなく点で捉えるとわかりやすいと思います。

例えばサッカーで無人のスペースにスルーパスした時、走ってボールに追いつかずラインアウトしてしまうことがあります。しかし、カヌーポロの場合は無人のスペースに落とせば簡単にボールを確保できるので空いているスペースが使いやすいと言えます。

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一方、転がらないデメリットは飛距離が伸びないということ。陸上なら飛距離が足りなくてもバウンドしてくれるので遠くまで届いてくれますが、水上はそうはいきません。肩が強くコート内どこでも届くのなら問題ないかもしれませんが、肩の強さや、体勢が悪いなどの理由でパスが届かないということがよくあります。つまりボールの飛距離は大事です。「大事」というのは、遠くに飛ばせることもそうですが、自分や味方がどの程度の飛距離が出せるか把握するということも非常に「大事」なのです。跳ねない、転がらないので届かない距離にはパスは出せないし、届かない位置でボールを待っていても絶対にボールがくることはありません。

基本は手元にパス

今まで触れてきたのは水面に落とす場合の話でしたが、実際には手元にパスが出せるならそれに越したことはありません。ただ、パスの貰い手の漕いでいるスピードを殺すようなロブパス、敵と並走している状態へのパスなど必ずしも手にパスを出すことが正解じゃないケースもあります。そんな時は進行方向の前にボールを落としてあげるのも選択肢の一つです。

まとめ

今回は水面のボールが跳ねない・転がらないということをテーマに記事を書きました。ボールの特性以外にもカヌーポロならではということは結構色々あります。例えばジャンプできないとか、ボールと艇を同時にコントロールできないとか。。。

その辺りはまた別の記事で触れたいと思います。

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