【カヌーポロ】2022年世界選手権の予習

8月16日～21日にフランスのサントメールにて世界選手権が開催されます。
色々と予習記事を書こうと思っていたのですが、直前となってしまいました。
新型コロナウィルスの影響で延期～中止となり、実に4年ぶりの開催となります。今年になってからルールの改正がありましたが、残念ながら私はあまり傾向は掴めていません。テキストの上では変更となったことは理解していますが、実際の運用についてはやはり国際大会を観察するのが一番です。そういった意味でも今からワクワクしています。

それはともかく、やはり日本代表の活躍が一番楽しみなわけです。今回はどれだけ通用するのか。蓋を開けてみなければわからないというのが正直なところですが、各種動画や大会のスコアデータなどから予想していきたいと思います。

組み合わせについて

各カテゴリの組み合わせ

上の画像は各カテゴリのリーグ表です。

おさらいですが、世界選手権のリーグの組み合わせは前回世界選手権の上位国と、前年の各大陸選手権の代表(1位)と残る枠はワイルドカードにて参加国が決まります。
シニア男子の場合、16位までが次回の世界選手権の参加資格を得ることができます。
続いて大陸選手権の枠は、基本的に1位の国ですが、その国が既に前回世界選手権の順位で枠を持っている場合は次点の国が権利を得ます。2位も持っている場合は3位、3位も持っていたら4位・・・と世界選手権での枠を持っている国を除く最も上位の国が権利を有します。
最後にワイルドカードは、各国エントリーして過去の大会成績などを加味して参加国が決められるものです。
今回のシニア男子のカテゴリでいうと、オーストリア🇦🇹、リトアニア🇱🇹、インド🇮🇳、香港🇭🇰、ウクライナ🇺🇦がそれに該当すると思います。
インド、ウクライナは初出場、リトアニア、香港は久々の参加、オーストリアに至っては第1回の世界選手権(1994年)ぶりの参加です。

さて、豆知識はこれくらいにして本題。日本チームの事についてや、その他見どころを書いていきたいと思います。

【シニア男子】

日本はグループAにいます。前回王者のドイツ、中堅国のポルトガル、ウクライナと同組です。言うまでもなくドイツは今回も優勝候補です。先月アメリカ・バーミンガムで開催されたワールドゲームスでも圧倒的な強さでした。知らない選手が増えた印象ですが、相変わらず強いです。派手さはないのにしっかり堅実な強さ、いかにもドイツらしいチームです。続いてポルトガル。中堅国なんて書きましたが、昨年のヨーロッパ選手権では、フランス相手に１－２という僅差の戦いをしています。惜しくも下位落ちし、最終的に10位/14ヶ国でしたが、同じく下位に落ちたGBやポーランドなどの強豪国にも引き分け、下位リーグでは負けなしで終えました。※詳しくはこちらの記事を読んでみてください。とにかくこのポルトガルに勝てるかどうかが今回の日本の勝負どころです。気になる決戦は8月18日(木)AM8:00(日本時間15時)からです。ぜひとも応援しましょう！

他のリーグにも目を向けてみましょう。今回最も死のリーグとなりそうなのは、グループCです。フランス、イラン、ポーランド、ベルギーという顔ぶれ。前回2018年の世界選手権でイランはアジア離れしたフィジカルでヨーロッパ相手に互角以上の戦いを繰り広げました。フランスの1位抜けは揺るがないと思いますが、熾烈な2位争いが見れそうです。
一方グループDはスペイン、台湾、アメリカ、香港というラッキーリーグ。スペイン、台湾は危なげなく上位通過を決めそうですね。他のグループは一次リーグで大きな番狂わせは期待できそうにありません。
最終的な決勝についてですが、これも恐らくあまり番狂わせなくドイツ対フランスじゃないかと予想します。

【シニア女子】

今回の日本は非常にラッキーなグループに入りました。フランス、オランダ、アメリカ、日本の4ヶ国。他のグループが5ヶ国ある中、4ヶ国なのもラッキーですし、そのうち3位以上になれば上位リーグに進むことができます。
フランスは先月のワールドゲームスで優勝するほどの強豪国、オランダは昨年ヨーロッパ選手権で準優勝した上に、予選ではフランスに勝っています。
そんな強いとこばかりでどこがラッキーやねん！と思うかもしれませんが、ターゲットはアメリカです。ここに勝ちさえすれば上位に上がれるのです。つまりアメリカへの勝ち方を研究するだけで上位を目指せる位置にいます。
2018年の世界選手権でアメリカはかなり躍進しましたが、先月のワールドゲームスを見る限りはその頃の強さの面影はありませんでした。
先月のワールドゲームスではシンガポールがアメリカへの勝ち方を示してくれました。全く同じクオリティで実践するのは難しいですが、フィジカルで劣っていても十分に戦える相手だと思います。
そんなわけで、今回はかなり期待しています。勝負の一戦は8月18日(木)AM18:30(日本時間は翌1:30)からです。

【U21男子】

最後にU21男子です。こちらのカテゴリの面白いところは、よくわからない国が急に強くなってたりして全然読めないところです。今回、私が注目しているのはチェコです(笑)　実は2,3年前から注目していました。Prague Internationalというチェコの大会ではシニアカテゴリで決勝に進出していて密かに追っかけていたのです。それが今年のジュニアの国際大会でもかなり活躍していました。準優勝だったデンマークU21に予選で勝つなど、実力は本物っぽいです。ぜひ注目してみてください。
日本の事にも触れましょう。今回は若いチームなのでどこまで結果を出せるか未知数です。一次予選で言えばドイツ、デンマーク、ポルトガルは強いと思いますが、アイルランドは先月の大会で惨敗しまくっていたので、勝てそうな気がします。
若い選手は成長も早いので、活躍に期待したいと思います。

【まとめ】

ざっと書いてみました。本当はもう少し細かくデータや動画を載せて充実した記事にしたかったのですが、データが飛んでしまったので断念しました。
私の記事は置いといて、世界選手権本番はもうすぐ始まります！
みんなで応援しましょう！！