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OLDIES GOODIES #56_映画『カサブランカ/Casablanca』JAZZ特集

ミュージックフリークマガジンいち押しラジオ番組♪♪♪ フォークシンガー・ばんばひろふみ氏と、音楽プロデューサー・長戸大幸氏が圧倒的な音楽知識と豊富な経験で、1950~70年代の洋楽を中心に多くのアーティストがカバーする大ヒット曲やここでしか聴けない激レア音源等を紹介してくれる「OLDIES GOODIES」をご紹介!

ばんばん&大幸の「オールディーズ ・グッディーズ」第56回(2021.10.23放送回)は、1942年公開のアメリカ合衆国の映画『カサブランカ』(第16回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞の3部門を受賞。主演ハンフリー・ボガートによる名セリフ「君の瞳に乾杯」でも広く知られるラブロマンス)の劇中に登場する楽曲「As Time Goed By」をきっかけに、ジャズの名曲の数々をピックアップ。
女性ジャズボーカリストのパイオニアとも言えるビリー・ホリデーや、NHK朝ドラ「カムカムエブリバディ」で取り上げられ再び脚光を浴びたサッチモこと、ルイ・アームストロング、20世紀の女性ジャズ・ボーカリストを代表する3人・エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、カーメン・マクレエなどなど、たっぷりどっぷりジャズの名曲に浸れる芳醇な一時間!

Opening Music:10番街の殺人 / The Ventures

ばんばん)はい、今週も始まりました、「オールディーズ・グッディーズ」。ばんばひろふみです

大幸)長戸大幸です

ばんばん)大幸さんは〜以前ね、なんか話で、服屋さんやってたって、京都で

大幸)はいはい

ばんばん)なんか〜服のこだわりってあります? 例えばジャケットやったら襟が太いとか細いとかあるじゃないですか

大幸)どっちかって言ったら襟が細いですよ

ばんばん)わりと細身が好き?

大幸)というかね、あの〜当時ね、ヨーロピアンっていうのが流行ってまして

ばんばん)はいはいはい

大幸)男用に作った女物の服とか

ばんばん)ロペとか、ああいう

大幸)あの〜、ロペとかの前だった気がするな、JUNがいっぱいあったかな

ばんばん)あー、JUNね

大幸)うんうん。ドレスシャツって言ってね、男性がドレスのようなシャツを着たり

ばんばん)よくありましたね、聞きましたね

大幸)はいはい、その頃だったんですけどね

ばんばん)あ〜、あの〜僕らやっぱり、大幸さんも僕もビートルズじゃないですか。で、ビートルズの着てる服って、絶対太めないでしょ

大幸)はいはいはい

ばんばん)あれ、すごく影響されてません?

大幸)あー影響されてますわ、まさしく

ばんばん)ねっ

大幸)はい

ばんばん)それでね、僕はすごい不思議やなって思うのはね、ファッションっていうのは、例えば途中ね、バギーパンツとか流行ったじゃないですか

大幸)はいはいはい

ばんばん)あんなんせやけどよく履いてたなあって思いますね、でもあの当時は、あれがカッコ良かったわけでしょ

大幸)いや当時ね、ロック系からハードロックに来た人はあれを履いてたけども、ばんばんさんのようにフォークの人はどっちかっていうとアイビーだったので

ばんばん)あ〜元々ね

大幸)フォークの人が、そういうSAシューズとか、バギーパンツ履くの僕からしたら不思議ですよ

ばんばん)あ〜そうか、あー!VANやもんね

大幸)うん、VAN、フォークの人

ばんばん)はーはー、でも僕フォークの人と言いながら、ロックの人やったから、結構

大幸)なるほど(笑)

ばんばん)派手な格好しとりましたけど。さて、今日は、服装とは関係ないですけど

大幸)映画は『カサブランカ』

ばんばん)おお、渋いところですね

大幸)これはだから、ハンフリー・ボガートというね

ばんばん)そうですね、もう代表作

大幸)ボギーというあだ名の彼が主役で、何と言ってもこの映画観てもらったら分かるんですけど、イングリッド・バーグマンが本当に綺麗!

ばんばん)あ〜、一番綺麗な時

大幸)そうそう

ばんばん)

大幸)一番綺麗な時で、飛び抜けてこれは美しく映ってて、まあ映画としても面白かったですよ、すごく

ばんばん)う〜ん

大幸)ただ彼女が確か結婚してたんだけど、その後、あるイタリアの監督の映画を観てピンと来たらしくて、離婚して走るんですよね

ばんばん)へぇ〜

大幸)ま、それもまただいぶ上手くいかなくなるんだけど

ばんばん)ふんふん

大幸)ま、当時僕はリズ・テーラーよりもエリザベス・テーラーよりもこの人の方が綺麗だとこの映画を観てて思いましたけどもね

ばんばん)だからリズ・テーラーいうのは、あの人アメリカ人ですよね

大幸)そう、だからマリリン・モンローが一番やはり好きでしたけどね

ばんばん)綺麗ですか

大幸)うん、綺麗というか、可愛いというか

ばんばん)なんか、あの、やっぱり、こう、色っぽいですよね、ちょっとスケベっぽいじゃないですか彼女の顔って

大幸)そうそうそうそう

ばんばん)あれが良いんですよね

大幸)はい。もう一人だからあの〜、オードリー・ヘップバーン

ばんばん)ヘップバーンね

大幸)いましたけどね

ばんばん)あ〜、ヘップバーンとかこのイングリッド・バーグマンとかは、極端に綺麗ですよね、隙がないというか

大幸)ない、綺麗な時は特にね

ばんばん)やっぱ僕ら隙があった方がいいじゃないですか

二人)(笑)

大幸)で、まあこの映画の中で出てくる「時の過ぎゆくままに」と訳されているんですけど「As Time Goed By」っていう

ばんばん)これはねえ、まあ大スタンダード

大幸)そうそう、ジャズの連中はみんな弾いてましたよ

ばんばん)うんうん

大幸)で、黒人の、あの俳優さんかなんかが歌を歌っていて、劇中で、やたら出てくるんですけど

ばんばん)はい、はい

大幸)僕ら生まれる前の、そのぐらい前の曲なんだけど。映画はね、1942年くらいだったと思いますね。で〜その映画があって、曲がバーっとヒットするんだけど、同時にこれをキッカケでもないんだけど、ほんとにジャズが流行るんですよ

ばんばん)あ〜、その世界的にね

大幸)世界的にもそうだし、日本で特に

ばんばん)あ〜そうなんですか

大幸)だからジャズボーカルというのが、まずきっかけになるその「As Time Goes By」聴いてください

TR-1 As Time Goes By / Dooley Wilson

ばんばん)この「時の過ぎゆくままに」って、沢田研二さんも

大幸)はい、まあこっから取ってるんでしょうね

ばんばん)う〜ん

大幸)「勝手にしやがれ」もそうだし

ばんばん)あ〜、そうですねえ、うんうん

大幸)あの〜阿久悠さんが映画のタイトルからインスパイアされて詞を書いてた時だったんで

ばんばん)なるほどね

大幸)ま、この曲もそうだったんです

ばんばん)うんうん

大幸)同じくその〜、まっこれも古い話になるんですけど、1930年代のヒット曲に「All of Me」って曲が

ばんばん)これもまたジャズのスタンダード

大幸)もう、ジャズやる人まずこの曲から入るっていうね

ばんばん)あ〜そうなんすか

大幸)はい

ばんばん)へ〜

大幸)まあ色んな人が歌ってるんですけど、一番有名なのちょっとまあ、だいぶ昔になりますけど、ビリー・ホリデイっていう

ばんばん)あ、まあ女性ジャズボーカリストのパイオニアですよね

大幸)そうそうそう

ばんばん)この人もなかなか数奇な運命を辿りましたね

大幸)そうですよねえ。で、このビリー・ホリデイの「All of Me」を聴いてください

TR-2 All of Me / Billie Holiday

ばんばん)いや〜あの〜、なんか独特の時代感があるでしょ

大幸)そう

ばんばん)これはやっぱり、その〜、マイクですか? 今のこの〜ね、最新のマイクで例えばですよ、ビリー・ホリデイとかを録ったら、こんなんならないですかね

大幸)でしょうね

ばんばん)う〜ん

大幸)まあ〜、映像とかもそういう所ありましてね

ばんばん)ふうん

大幸)昔のカメラと、今のカメラ全然違うんで

ばんばん)そりゃ、そうですよねえ

大幸)うん。あの〜、シュープリームスのダイアナ・ロスが確か彼女の役でなんかやってた記憶があるんですよ

ばんばん)ああそうですか、ほ〜ん

大幸)で、この後に僕が小学校の高学年の時に「匕首マッキー」って曲が流行るんですよ

ばんばん)「匕首マッキー」、すごいタイトルですね(笑)

大幸)そうなんですよ、これレコードの「匕首(あいくち)」っていうのが読めなくて

ばんばん)そうですよねえ

大幸)なにマッキーかな?と思って

二人)(笑)

大幸)それで結局大人になって分かったのが、これ「マック・ザ・ナイフ」ってタイトル

ばんばん)こっちの方が日本では、ね

大幸)そうそう、「匕首マッキー」なんて言わないんですよ

ばんばん)言わないですよねえ

大幸)ねえ。「匕首」っていう、なんとかの首みたいな字を書いてややこしい

ばんばん)難しい漢字ですよね

大幸)難しい。で、この「マック・ザ・ナイフ」がとにかく全米1位になって、1959年のなんですけど

ばんばん)ほう〜

大幸)大ヒットするんですよ

ばんばん)ほ〜ん

大幸)これがボビー・ダーリンで

ばんばん)ボビー・ダーリン!

大幸)はい。この曲は元々その〜、ルイ・アームストロングが、あの〜ミュージカルかな

ばんばん)うんうん

大幸)ミュージカルの中の「三文オペラ」っていうミュージカルがあって、その中の曲をまあカバーによって、アメリカでジャズみたいな感じで、そのカバーされて

ばんばん)ああアームストロングがやったわけですか

大幸)それである程度売れてきた所で、それをよりポップにした状態でレコードで発売されるんですが、これ1959年でも約10週近く1位で、大ヒットするんですよ

ばんばん)あ〜そうですか、ふ〜ん

大幸)このボビー・ダーリンの「マック・ザ・ナイフ」を聴いてください

TR-3 Mack The Knife / Bobby Darin

ばんばん)もう〜、みんな知ってますね、やっぱこのメロディーはね

大幸)はい。 ちょうど、だから、いわゆるシナトラなんかに代表されるジャズの連中たちと、プレスリーに代表するロックンロールが

ばんばん)うん

大幸)ちょうどロックンロールが出来始めた頃で、

ばんばん)なるほど

大幸)で、ジャズの連中たちが「ほれ見てみろこっちのがいいじゃん」みたいな感じで応援した感じがあるんですよ

ばんばん)あ〜なるほどね、うん

大幸)ところが、そうは言ってもジャズがこの後廃っていくんで

ばんばん)う〜ん

大幸)だからまあボビー・ダーリンはもう1960年代の途中から、もうポップス歌手になるんだけど、結局中途半端なままサンドラ・リーと結婚して早めに亡くなるんですよ

ばんばん)だからね、僕らね、ボビー・ダーリンっていうとその、ポップス歌手としての認識の方が強い

大幸)そう、そうですよ。だから、あの〜、ナット・キング・コールもそうなんですけどね

ばんばん)ああ

大幸)後半は「ランブリン・ローズ」だとか、いわゆる初期の頃の、モナリザ〜♪とか、あの辺の感じではないですけどね

ばんばん)はあはあはあ

大幸)で、このボビー・ダーリン、この原曲にあたる「三文オペラ」の時の曲。タイトルはね、あの〜「モリタート」って言うんですよ

ばんばん)モリタート

大幸)うん、「三文オペラ」という1928年初演のミュージカルというか、その「モリタート」ってタイトルになっている曲を聴いてもらいましょう

TR-4 Moritat von Mackie Messer / Harald Paulsen, Kurt Gerron

ばんばん)これは、「マック・ザ・ナイフ」ですね

大幸)うん、まあ後のね

ばんばん)ドイツ語ですかね

大幸)うん

ばんばん)おー

大幸)で、この曲をまあいわゆるジャズにアレンジして、ルイ・アームストロングが

ばんばん)あ〜〜〜

大幸)カバーしてやるんですけど

ばんばん)あ、じゃあ今のが原曲?

大幸)原曲です

ばんばん)うんうんうんうん

大幸)「マック・ザ・ナイフ」っていうタイトルで、1955年にルイ・アームストロングがやってこれが大ヒットするんですけど、この「Mack The Knife」聴いてください

TR-5 Mack The Knife / Louis Armstrong

ばんばん)ルイ・アームストロングというと、もう〜ずっとこのスタイルですね

大幸)ええ

ばんばん)これがもう、唯一ですよね

大幸)はいはい、まあ声がすごかったですよね

ばんばん)ね、ほんとに

大幸)いい声で

ばんばん)うん

大幸)ま、元々サッチモってあだ名で、トランペッターで、映画も出てきたりしましたよね

ばんばん)あ〜、ね〜

大幸)これ1955年になって、あの〜その〜3年後くらいに、さっきのそのボビー・ダーリンがやるんですけど、その〜1年後くらいかな

ばんばん)うん

大幸)エラ・フィッツジェラルド

ばんばん)この女性ももう大御所ですよね

大幸)そう、当時あの〜、女性ジャズボーカルは「エラ、サラ、カーメン」って言いましてね

ばんばん)ほう

大幸)エラ・フィッツジェラルドと、サラ・ヴォーンと、カーメン・マクレエ

ばんばん)はあ

大幸)この3人が「エラ、サラ、カーメン」ってよく呼んでたんです

ばんばん)3大女性ジャズボーカル!

大幸)そのエラ・フィッツジェラルドがこの曲をライブでやってたんですよ

ばんばん)ほう

大幸)これもう、まあチャートは一応入るんだと思うんですけど、これの「マック・ザ・ナイフ」のライブ版を聴いてください

TR-6 Mack The Knife / Ella Fitzgerald

ばんばん)今日は映画『カサブランカ』を中心にジャズの世界に入ってますが、しかしあの〜、大幸さん、これ全部またコレクトしてきたわけでしょ

大幸)はいはい

ばんばん)すごい、ジャズも結構いってますね

大幸)あのねえ、僕らの子供の頃っていうのはポップスがあまりなくて、演歌とジャズしかなかった時代があったんですね、小さい時

ばんばん)あ〜そうかね〜

大幸)だから、美空ひばりも、江利チエミも、ジャズも歌った演歌歌手なんです

ばんばん)ああ、江利チエミさんとか特にねえ、ジャズ歌ってました

大幸)美空ひばりさんもそうでしょ

ばんばん)ああ〜

大幸)だから「柔」は歌うし、ジャズも歌う

ばんばん)うんうん、なるほどね(笑)すごいですね

大幸)だから演歌歌わんかったのは、雪村いづみさんで、基本的にはみんな「さのさ」を歌うわ、「テネシーワルツ」を歌うわ

ばんばん)(笑)

大幸)っていう感じで、元々「テネシーワルツ」が演歌かジャズか分からないじゃないですか

ばんばん)確かにね(笑)

大幸)今のライブ版は1960年のベルリン公演らしいんですけども

ばんばん)ほう〜

大幸)まあこれでグラミー殿堂入りするんですよ、1999年に

ばんばん)ああそうなんですか

大幸)はい。で、これと同じような時期なんですけど、ちょっと前なのかな、ヘレン・メリルっていう

ばんばん)あ〜もう、この人も

大幸)綺麗な人で

ばんばん)うん

大幸)上手い

ばんばん)息子さんが

大幸)息子さん、アラン・メリル

ばんばん)はい、日本で

大幸)はい、GSの後半登場して色々やってましたね

ばんばん)色々やってました、アラン・メリルね!

大幸)このヘレン・メリルの「帰ってくれればうれしいわ」っていう「You’d Be So Nice to Come Home To」っていう曲、大ヒットした、これちょっと、聴いてみてください

TR-7 You’d Be So Nice to Come Home To / Helen Merrill

ばんばん)いや〜なんか、良いですね

大幸)うん

ばんばん)トランペットって良いですね。クリフォード・ブラウンですよ、これ

大幸)ねえ。さっきのアラン・メリルなんですが

ばんばん)はい

大幸)なんか日本でのグラム・ロックの発祥者らしい

ばんばん)あ、そうなんだ(笑)

大幸)なべプロにいたらしい

ばんばん)ウォッカ・コリンズで

大幸)ああ

ばんばん)バンドね

大幸)あ!

ばんばん)かまやつさんとか

大幸)そうそうそう、絡んでたよ

ばんばん)はい

大幸)ええ、柳田ヒロとか、あの辺でしょ?

ばんばん)はい

大幸)で、続いてジャズというと、ま、ジャズじゃないんだけどジャズで一番、この頃の日本では演歌

ばんばん)うん

大幸)例えばシャンソン、フランスの、とか、なんかおんなじ匂いがあるじゃないですか

ばんばん)ああ、ありますね、うん

大幸)だから当時シャンソンから出てきた、イヴ・モンタン

ばんばん)うん、もう有名ですね

大幸)「枯葉」で有名な彼が、あの〜これをジャズでやる人が多いんで、シャンソンの曲なんだけども、ジャズの連中がやたらこの曲を歌うんですよね、好きで

ばんばん)はあはあはあ、そうなんですか

大幸)英語バージョンにもなってますけど

ばんばん)うん

大幸)その、イヴ・モンタンの「枯葉」を聴いてください

TR-8 Les Feuilles Mortes / Autumn Leaves / Yves Montand

大幸)これを〜聴くとね、僕ね、赤坂でね、ナイトクラブで弾き語りをずっと延々夜中やってた時のことを思い出してね

ばんばん)あ、やってたんですか?

大幸)はい

ばんばん)へ〜

大幸)会社作った、まっ、2、3年前から3年くらいは、毎晩夜中までバイトしてましたもんね

ばんばん)え、歌ってたんですか?

大幸)いや、歌ってというか、ま、歌うこともあるけど

ばんばん)ほ〜ん

大幸)弾き語りっていって、リズムボックスを足で押さえながらギター一本で弾いて

ばんばん)へえ〜、この「枯葉」とか歌った

大幸)もちろんもちろん、もう「枯葉」に限らず演歌から

ばんばん)あ、もー、なんでもお客さんが喜ぶような

大幸)はいはい

ばんばん)ふ〜ん

大幸)いっぺんその時のあの、いわゆる水商売で流行ったヒット曲とかやってみたいと思います

ばんばん)それは面白いと思いますよ(笑)

大幸)はい。で〜、このイヴ・モンタンさんは、元々エディット・ピアフっていたじゃないですか

ばんばん)エディット・ピアフ、この人もね

大幸)フランスの

ばんばん)はい

大幸)彼女に売り出してもらったような男で

ばんばん)ああーそうなんですか

大幸)しかも、しかもね、マリリン・モンローの亡くなるちょっと前くらいの映画で一緒に出てて

ばんばん)ほう

大幸)マリリン・モンローと浮名を流したり

ばんばん)へ〜え

大幸)まあ映画俳優でもあったんだけれども

ばんばん)うん

大幸)いや彼はなかなか鼻もデカくて、背も高くてカッコ良かった

ばんばん)伊達男でしたね(笑)

大幸)羨ましかったですけどね

ばんばん)うんうん、へへへ(笑)

大幸)僕はあれ小学生の高学年くらいだったと思うんですけど。で、まあその同じ〜、もうちょっと後になるのかな、あの〜「ルート66」っていう、僕らが知ってるのはジョージ・マハリスなんですけど

ばんばん)そうですよね

大幸)その前から実はジャズで有名で

ばんばん)へえ〜

大幸)ナット・キング・コールとかが歌ってるんですよ

ばんばん)あ、そうなんですか

大幸)はい、ナット・キング・コールの歌を、多分戦後すぐくらいの「ルート66」をまずかけてもらいたいです

TR-9 (Get Your Kicks On) Route 66! / Nat King Cole

ばんばん)これはあれじゃないですか、ナット・キング・コールがまだピアノ弾いてた

大幸)そうそう、そうですよね

ばんばん)弾き語りですよね

大幸)はいはい、これは結局テレビ映画になってくるんですよ「ルート66」、僕らの中学くらいの時ちょうどテレビで

ばんばん)あの〜、ドラマでね

大幸)ドラマで

ばんばん)毎回

大幸)そう、ちょうどアメリカンドラマが流行った頃に、「ルート66」っていう、ま、「ルート66」ってどこなんだろう?って思いながら、確かシカゴからロサンゼルスまでの間の

ばんばん)はあはあはあ、今もうないんですよね

大幸)ですかね

ばんばん)うん

大幸)あの、いわゆる有名な通りなんですけど

ばんばん)はい

大幸)まあ「66号線」ってことですよね

ばんばん)うん

大幸)で、そのテレビ映画の主役で、且つ主役だったジョージ・マハリスが歌った歌がヒットするんですよね

ばんばん)僕らはそっからしか知らない

大幸)そうそうそう、そのジョージ・マハリスの「ルート66」を聴いてください

TR-10 (Get Your Kicks On) Route 66! / George Maharis

ばんばん)この辺はもうかなりちょっとジャズから離れてきてますね

大幸)そうなんですね、ちょっとロックンロールな感じですよね

ばんばん)そうですね

大幸)スリーコードで

ばんばん)うん

大幸)スリーコードも今度いっぺん紹介したいですね

ばんばん)そうですね、うん

大幸)で、あの〜、ま、演歌とジャズがなかなか似てたという話でちょっと変なんですけど

ばんばん)うん

大幸)あのー「スワニー」っていうね、これも向こうのジャズで有名な曲があるんですけど

ばんばん)これ、江利チエミさんも歌っていたね

大幸)江利チエミさんも歌ってましたけれども、この「スワニー」のまずアル・ジョルソンですか、これをちょっと聴いてみてください

TR-11 Swanee / Al Jolson

大幸)で、この曲ってのは1920年

ばんばん)すごい古い!

大幸)古いんですが、藤山一郎さんっていう方が

ばんばん)はい、もう〜、往年の大歌手ですね

大幸)「東京ラプソディ」って曲があるんですよ、古賀政男先生の曲だと思うんですけど

ばんばん)ほう

大幸)これどうも似てるんですよ

ばんばん)あ、今なんかそう言われたらもう

二人)(笑)

ばんばん)そっくりじゃないですか!

大幸)そうそう、途中からメジャーになるところも似てるし

ばんばん)はい

大幸)だから、この頃からそういう、傾向あったんだという

ばんばん)傾向があった(笑)

大幸)ええ(笑)、だから似た印象のあるものが売れやすいっていう感じで

ばんばん)なるほど

大幸)はい。では藤山一郎さんの「東京ラプソディ」をちょっと聴いてみてください

TR-12 東京ラプソディ / 藤山一郎

大幸)これ1936年なんですけど

ばんばん)はあ〜

大幸)1958年に江利チエミさんがこれやってるんで、「スワニー」って曲

ばんばん)「スワニー」の方ね

大幸)もう一度よく聴きながら

ばんばん)はい

大幸)じゃあ、江利チエミさんの「スワニー」を

TR-13 Swanee / 江利チエミ

ばんばん)えー今日はね、『カサブランカ』から始まりまして、色んなジャズのナンバー聴いてますが

大幸)はい。あのー、さっきから言ってる、「エラ、サラ、カーメン」のサラ・ヴォーン、カーメン・マクレーもちょっと紹介したいと思います

ばんばん)はい、そうですね

大幸)サラ・ヴォーンで有名な「バードランドの子守唄」というのと、カーメン・マクレーの「テイク・ファイブ」をちょっと聴いてください

ばんばん)良いですね

TR-14 Lullaby of Birdland / Sarah Vanghan
TR-15 Take Five -Studio Rio Version / Carmen McRae / Dave Brubeck, Studio Rio

ばんばん)これはデーヴ・ブルーベックのオリジナルですよね

大幸)はい

ばんばん)ほ〜、これ歌ってるんだ

大幸)そう、デーヴ・ブルーベックと一緒にやってるんですよ

ばんばん)ほんで歌詞をつけて

大幸)はい

ばんばん)へえ〜

大幸)ま、「Take Five」っていうんで、当時あの〜、ちょっと休もうっていうの「テイク・ファイブ」って言ったらしいですよ

ばんばん)あ、5分間

大幸)はい

ばんばん)あ〜なるほど、これ5拍子で

大幸)5拍子にしてはよくできた曲で

ばんばん)なるほど

大幸)素晴らしいんです

ばんばん)うん

大幸)で、続きましては、美人ジャズシンガーとしては、まず一番有名だったジュリー・ロンドン

ばんばん)あー綺麗な人でしたね

大幸)はい。いっぺんどこかで美人シンガーの

二人)特集!(笑)

ばんばん)いっぱい決まってきましたね

大幸)(笑)、では美人ジャズシンガーの「クライ・ミー・ア・リヴァー」を聴いてください

TR-16 Cry Me A River / Julie London

ばんばん)ばんばん大幸の「オールディーズ・グッディーズ」そろそろお別れですけど、なんかこうやって聴いていると、いっとき僕ら大学の頃にジャズ喫茶に入り浸るのが流行ってましたよね

大幸)はいはいはい

ばんばん)で、大音響でジャズ聴きながら、さも分かったような顔して

大幸)そうそう

ばんばん)タバコ吸って

大幸)クラシックの店もありましたよね?

ばんばん)ありましたね

大幸)はい

ばんばん)おっきなスピーカーでね

大幸)はい

ばんばん)う〜ん、なんかふっと昔を思い出しましたけど、さて、来週は?

大幸)来週は、同じく美人で有名だった、オリビア・ニュートンジョン

ばんばん)は〜

大幸)オリビア・ニュートンジョンさんが主役の、ジョン・トラボルタとやった『グリース』という

ばんばん)これも大ヒットした映画ですけどね

大幸)あれの〜、確か主題歌がフランキー・ヴァリなんですよ

ばんばん)あ〜、そうですか

大幸)はい

ばんばん)へ〜

大幸)フォーシーズンズにいたフランキー・ヴァリを中心に

ばんばん)良いですね

大幸)はい

ばんばん)ということでございまして、お相手は、ばんばひろふみと

大幸)長戸大幸でした

ばんばん)それじゃまた来週、ご機嫌よう

二人)さようなら


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