SARD UNDERGROUND 8月21日同日リリース!! 2ndオリジナルアルバム『涙色で』、7thシングル「夢で逢いましょう」SPECIAL INTERVIEW
5周年イヤーを全力で駆け抜けているSARD UNDERGROUND。9月に控えた全国5箇所で開催するホールツアーが、一般発売後に即完売するなど注目度が増す中、8月21日にはオリジナルアルバム『涙色で』とシングル「夢で逢いましょう」(『名探偵コナン』エンディングテーマ)が同日発売となる。
日々真摯に音楽と向き合い辿り着いた現在のバンドの姿が映し出された新作について、8,000字を超えるメンバー3人のロングインタビューをお届けします。
⚫︎ニューアルバム『涙色で』は、ご自身にとってどんな作品になりましたか?
神野友亜(以下神野):この5年間でSARD UNDERGORUNDらしさを見つけられたような、それを音楽で表現できたアルバムになっていると思います。
5周年ということで「どんな曲を出したいかな」と考えた時に、10周年に向けての折り返しで、自分を見つめ直す時期なんじゃないかなと思ったんです。完成したアルバムを改めて聴いみると、自分を見つめ直し、問いただすような歌詞が多くなったなと感じますね。また、「星の光」が5周年ソングでファンの皆さんに向けての曲だったりもするので、本当に5周年に相応しいアルバムになったと思います。
杉岡泉美(以下杉岡):一回聴いただけでメロディと歌詞が頭から離れない、ついつい口ずさんでしまうような楽曲揃いのアルバムになりました。
また自分自身にとっても、「自分を大切にしよう」とか、「大切な人を大切にしよう」とか、今ある周りの環境の大切さだったり感謝だったり、「このままじゃダメだな」って自分を見つめ直す、気付かされるようなアルバムになりました。
坂本ひろ美(以下坂本):かっこいい曲だったり、明るい曲だったり、感動する曲だったり、色々な世界観の曲が詰まっていて、一つのアルバムで色んな気持ちになれる、とても満たされる内容に仕上がったと思います。
⚫︎1曲目「私に恋をしてください」は、明るくメロディアスなバンドサウンドですね。始まっていきなり「私と恋をしてください」の歌詞が耳に飛び込んでくる、ファンにとってはドキッとするラブソングじゃないでしょうか。
神野:これはちょっと前に制作していた曲で、皆さんの心をもう一回掴み直そうと思って作りました(笑)
⚫︎タイトルから生まれたんですか?
神野:はい。最初は、サビの最後に「私と恋をしてください」のフレーズを入れていたんです。でも、「サビ頭からバシッとこの言葉を入れた方がいいよ」とプロデューサーの長戸大幸さんからアドバイスをいただいて変更しました。
⚫︎サビ頭は違うフレーズだったんですね。
神野:すごく海を想像する曲で、砂浜を走っている感じがしたので、サビ頭は「裸足で走り出そうよ 白く光る砂浜を」にしていました。
杉岡:確かに、メロディが夏っぽいですもんね。
神野:サビ頭をタイトルに変えて本当に良かったです。
⚫︎恋愛ソングではありますが、歌詞は人生にも通ずる内容ですよね。
神野:最初はもう少し恋愛寄りの歌詞だったんですけど、長戸プロデューサーから「もっと人生観も入れ込んだ方がいいよ」というアドバイスもいただいて、途中でガラッと変わりました。
坂本:私、全体的に曲調が明るくて好きなんですけど、特に「君はイエローが好きだから 私も黄色が好き 好きなタイプとは正反対なの でも、君が好き」って歌詞が可愛くてすごく好きです。
⚫︎「イエロー」と「黄色」の言葉の使い分けが憎いですよね。
坂本:はい。言葉選びも秀逸だなと感心しました。
⚫︎2曲目「涙色で」はアルバムタイトル曲でもあり、今作を象徴する一曲だと感じました。この曲が出来てからアルバム名が決まったんですか?
神野:そうです。最後にこの曲を制作したんですけど、完成したと同時にアルバムタイトルも一緒にしようということが決まりました。
⚫︎ということは、今作は特にコンセプトを設けてそれに沿って楽曲制作を進めていったわけではないんですね。
神野:はい。コンセプトやテーマを設けてということではなく、今のSARD UNDERGORUNDらしい曲を集めていって、最後にこの曲が出来て、タイトルも決まったという流れです。
⚫︎アップテンポなロック・サウンドで、ライブ映えする曲ですね。
神野:やっぱりライブが大事なので、ライブで演奏することを想定して制作していきました。今私達が打ち出していきたいサウンド感でもあります。
杉岡:この曲早くライブでやりたいですね。あと、「死ねと言われたら死ねる」という歌詞が衝撃的すぎて! ライブで披露する時にファンの皆さんがどういう顔、どういう反応をするのか、とても楽しみです。
⚫︎衝撃的な歌詞ですよね。
神野:日頃から歌詞を書き溜めているノートに、2番のサビ辺りのフレーズが丸々繋がって書いてあったんですけど、それをご覧になった長戸プロデューサーが「ここ、入れた方がいいよ」と言ってくださったんです。その時に私は「この歌詞を私が歌って大丈夫ですか? SARD UNDERGORUNDらしくないですよね?」と聞き返したんですけど、「それがいいんだよ」と。実際歌ってみたらメロディにバッチリはまって、デモよりも格段に良くなってすごいお気に入りのサビになりました。
⚫︎今回はアルバム全体的に、言葉から「信念」や「覚悟」のようなものを感じる歌詞が多いと感じましたが、いかがですか?
神野:はい、そう思います。
⚫︎「涙色で」のレコーディングは順調でしたか?
神野:すごくSARD UNDERGORUNDっぽい曲なので、「あれ? 今までにも歌ったことなかったかな?」って思ってしまうくらい安心して歌えました。前のアルバムに入っている「花火よ燃え尽きて海に舞い上がれ!」や「擦り傷だらけ純情」のサウンド感に似ているので、あの辺の声の感じで歌いました。
⚫︎4曲目「夢で逢いましょう」は同日発売のシングルタイトル曲でもありますね。最初にデモを聴いた時はどんな風に感じましたか?
神野:もしも「名探偵コナン」のテーマソングを歌わせていただけるチャンスがあったら、この曲がいいって思いました。それくらい「名探偵コナン」の世界観と重なる部分がありましたね。
⚫︎それでタイトルの「夢で逢いましょう」のフレーズが出てきたんですか?
神野:はい。サビ頭がもう「夢で逢いましょう」にしか聴こえなかったです。
杉岡:聴いた瞬間につい口ずさんでしまう曲第1位!!みたいな(笑)。サビ頭の「夢で 夢で 夢で逢いましょう」が頭から離れなくて、気づいたらハミングで歌ってたりするんですよ。懐かしさを感じるメロディで、子守歌にしたいくらい。お子さんも寝るんじゃないかって思うくらいとても落ち着くメロディです。
神野:これのオルゴール欲しいですよね!
杉岡:いいですね!
⚫︎メロディ、アレンジともに日本の情緒や温もりを大切にした、どの世代でも懐かしさを覚える楽曲ですよね。
神野:制作している時期に、「名探偵コナン」の初期の方を見ていたんですよ。その頃のエンディングテーマが同じ世界観の楽曲が多くて、絶対この曲も「名探偵コナン」に似合うと思いました。
坂本:歌詞が「名探偵コナン」の世界観と重なる所がたくさんあって、「昼の空に浮かぶ月」や「海に沈む夕陽を釣り上げることが出来たら…」など、好きなフレーズがこの曲も多いです。
⚫︎ヴォーカルレコーディングはいかがでしたか?
神野:レコーディングでは結構すんなり歌えたんですけど、ライブを意識した歌い方となると難しさを感じます。ライブって声量をバーンと出したいんですけど、この曲は声量を出しすぎるとキツく聴こえるので、その調整が難しいなと思いますね。
⚫︎アルバム全体に言えることですが、1stアルバムに入っていた「イチゴジャム」や「あの夏の恋は眩しくて」などと比べると、歌詞の世界観が大人になりましたね。
杉岡:確かに、大人な恋愛な感じがすごくしました。
神野:そうか……、確かにそうかもしれないですね。
⚫︎5曲目「星の光」はジャズテイストも入った新境地となるサウンドで、とてもスタイリッシュな曲ですね。
神野:譜割が複雑で歌うのが難しいので、ノリを大事に歌っていきました。最初にお話した通り、これは5周年ソングということでファンの皆さんに向けて歌詞を書きました。
⚫︎どうしてそういう楽曲を作ろうと思ったんですか?
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