見出し画像

The musician to the musician vol.8 YUA SHINNO

アーティストやミュージシャンが影響を受けた音楽や、気に入っているアーティスト、作品を紹介する「The musician to the musician」。
今回紹介するのは、2019年にZARDのトリビュートバンドとして結成された
SARD UNDERGROUNDのヴォーカリスト・神野友亜。
「プロのシンガーになる!」という幼い頃からの夢を果たすため一途に歩んできた道のりについて語られた、彼女の本質が垣間見える貴重なインタビューとなった!!

●人生の中で、最初に音楽に触れたのはいつですか?
神野:
幼稚園に通っていた頃から歌う事が大好きで、小学一年生の頃にピアノを習い始めました。幼稚園って朝も歌うし、帰りも歌うみたいな、園内で歌う事が多いじゃないですか。そういう時間が好きでした。
●小さい頃はどんな子でしたか?
神野:
大人しい子だったと思います。歌う時だけは元気になる!みたいな子でした。
●ピアノを始めたきっかけは?
神野:
自分からやりたいと言って始めました。それも、幼稚園の先生がピアノを弾きながら歌っているのを見て、「ピアノを弾いたら歌う事もできる!」という発想から始めたんです。だけど、始めてみるとクラシックばかりで歌を歌える曲は習えなかったので、途中で「歌が入る曲をやりたいです。」って自分から申し出て、そこからはやらせてもらえるようになりました。
●ピアノはどれくらいの間習っていたんですか?
神野:
10年くらいかな〜? でも、小学生の頃は週2回くらい通っていたんですけど、中学校に入るとそれまでよりも時間が取れなくなっていきました。
●ちゃんと練習するタイプでしたか?
神野:
練習が好きっていうよりも、すごく意地っ張りというか負けず嫌いだったので、できない曲があればできるまで弾き続けるタイプでした(笑)
●学生時代は、音楽系のクラブ活動やバンド活動はしていましたか?
神野:
特にしていませんでしたが、年に1回学校行事で開催される合唱コンクールでは毎回パートリーダーをしていました。「朝練は何時集合」とか決めたり、練習内容などを決めたりする役です。他のクラス委員などは全く興味がなかったんですけど、音楽に関連する事だけは率先してやっていました。
●その時の思い出深いエピソードはありますか?
神野:
特に印象に残っている曲は合唱曲の「青い鳥」と、flumpoolさんの「証」です。「証」は伴奏も担当したんですけど、「一週間で覚えて」と先生に言われましたが、難しすぎて二週間かかりました。
●ピアノを弾きながら、歌にも参加したという事ですか?
神野:
そうです。普通はピアノを弾く人は歌わないんですけど、先生が熱い人で(笑)。歌はソプラノでも一つ高いパートを歌っていました。大変だったけど楽しかったです。
●人生で初めて買ったCDは何ですか?
神野:
Superflyさんの1stアルバム『Superfly』です。
●きっかけは?
神野:
私が小学生の頃、母が運転している時によくSuperflyさんの曲をかけていたんです。その頃、学校生活があまりうまくいっていない事もあって、Superflyさんの歌にすごく元気をもらいました。そんなある日、「アルバムが出る!」という話を聞いて、母と一緒に買いに行きました。
●Superflyのどんな所に元気をもらいましたか?
神野:
歌の力強さと、元気をもらえる歌詞に魅力を感じました。Superflyさんの歌がきっかけで、“私も落ち込んでいる人に元気を与えられる歌手になりたい!”と憧れるようになりました。
●特に好きな曲はありますか?
神野:
「Hi-Five」はめっちゃ元気をもらえる曲で、聴いているとすごくテンション上がります。 「愛を込めて花束を」にも衝撃を受けたし、「タマシイレボリューション」も大好きです。
●カラオケで歌っていましたか?
神野:
家族でカラオケに行く事が多かったんですけど、小学校の時はSuperflyさんの曲を一番多く歌っていました。
●ご家族の中で音楽をやっている人はいらっしゃいますか?
神野:
本当か冗談だったのかは分からないんですけど、おばあちゃんが歌手になりたかった頃があったみたいで、歌がすごく上手いんです。おばあちゃんとご飯を食べに行った後はよくカラオケに連れていってもらいました。他は特に音楽をやっている家族はいないんですけど、車の中では常に音楽が鳴っていたり、家ではよく音楽系のテレビ番組を見ていました。
●どんな番組を見ていましたか?
神野:
「Mステ」が好きでした。でも、「Mステ」の裏でアニメをやっていたんですね。弟と妹はアニメを見たい派で、私だけ「Mステ」を見たい派で、毎週チャンネルの取り合いでした(笑)
●好きなアーティストが出演する時はチャンネルを譲ってもらっていたんですか?
神野:
いや、私が独占してました。押し倒して(笑)
●年上の特権あるあるですね(笑)。ところで、Superflyさん以外で学生時代によく聴いていたアーティストはいますか?
神野:
家入レオさんの楽曲もよく聴いていました。「恋仲」というドラマの主題歌になっていた「君がくれた夏」という曲で家入さんの事を知って、そこから色々な曲を聴いて好きになりました。家入さんは声質がすごく魅力的で、言葉選びも可愛らしいところが好きです。
●家入さんの曲もカラオケで歌いましたか?
神野:
歌っていました。Superflyさんも家入レオさんも、声の出し方や響かせ方など研究しながら、カラオケで歌を練習する意識でよく歌っていました。
●当時は中学生だったと思いますが、その時にはもう「将来は歌手になる!」という夢を抱いていたのでしょうか?
神野:
はい。憧れていました。でも歌がすごく下手だったので、めちゃくちゃ練習しました。
●その成果を披露するために、高校生になってから「17 Live」(ライブ配信アプリ)で動画を配信するようになったのでしょうか?
神野:
中学3年生からオーディションを受けまくっていたのですが、全然受からなくて……。「もう〜どうしよう」って落ち込んでいる時に、オーディションを受けたある事務所から「17 Live」をやってみたら?とアドバイスを受けたんです。
●オーディションというのはレコード会社の?
神野:
色々です。女優からでも、モデルからでもいいから、最終的に歌手になれればいいと思って、そのきっかけを掴みたくて芸能系のオーディションを全部受けていました。
●かなり本気だったんですね。
神野:
「何としても歌手になりたい!」って必死でした。
●当時は滋賀県にお住まいだったと思いますが、東京など遠方のオーディションも受けていたんですか?
神野:
遠征していました。親からは「夢にかけるお金は全部自分で稼ぎなさい」と言われていて、東京に行く交通費や、レッスンにかかるお金などはバイトで稼いでいました。レッスンして、オーディションに行って、空いてる日はバイトしてという日常をずっと続けていたので、体力的にも精神的にもキツかったです。だから、今は歌えている事が心から嬉しいし、自分の置かれている立場に日々感謝しています。
●オーディションでは何を歌っていたんですか?
神野:
全部Superflyさんでした。
●夢に人生を捧げてきた学生時代と言っても過言ではないですが、ライブを観に行ったりはしましたか?
神野:
CDで聴くのとはまた違う生の迫力を感じたくて、高校生の頃に一人で行っていました。
●どんなアーティストのライブに行っていたんですか?
神野:
King Gnuさんとか。あと周りで E-Girlsさんが流行っていたので普段から聴いていたんですけど、気になってライブも観にいきました。
●King Gnuさんも好きなんですか?
神野:
はい。King Gnuさんは「白日」でブレイクするちょっと前から聴いていました。「BANANA FISH」というアニメのエンディングテーマになっていた「Prayer X」という曲を気に入って、CDも沢山持っています。声も好きだし、曲も邦楽っぽくなくて自然と耳に馴染んでくる感じがして心地良いです。不思議な音が入っていたりするのも面白いし、音楽的に興味深い作品が多いですね。特に好きな曲は、「ユーモア」「It’s a small world」「Vinyl」です。
●男性アーティストの楽曲も聴くんですね。
神野:
はい。YouTubeでONE OK ROCKさんや、RADWIMPSさんのライブをよく観ます。ONE OK ROCKさんはライブパフォーマンスに圧倒されて、毎回鳥肌が立ってしまいます。SARD UNDERGROUNDは“歌詞を届けたい”という思いから、あまり動かずに歌を届けるスタイルなんですけど、ONE OK ROCKさんみたいな動きでの表現というか、体を使ったエネルギッシュなステージングもやってみたいという憧れはあります。
RADWIMPSさんは、「そっけない」という曲と、「泣き出しそうだよ」というあいみょんさんとコラボしている曲が特に好きです。RADWIMPSさんはわりと静止で歌われる事が多くて、静かなトーンで煽る!みたいな(笑)。アーティストさんによって色んなタイプのパフォーマンスがあって、ライブを観るのは面白いです。
●洋楽は聴きますか?
神野:
オアシスさん、ステリオグラムさんの曲がカッコいいと思ってよく聴いています。オアシスさんで一番好きなのは「Wonderwall」。シンプルな構成で静かに聴けるアレンジ、アコギの音色、声も好きです。ステリオグラムさんは激しいですね(笑)。気持ちを切り替えたい時などに聴く事が多いです。
●年代もジャンルも問わず、気になった音楽を幅広く聴くタイプなんですね。
神野:
そうですね。でも今の事務所に所属するようになってからは、毎日のようにZARDさんの楽曲を聴いています。本当に大好きです。
●先ほども話に上がった「17 Live」では、フォロワー数が30万人、一周年記念イベントでは最優秀女性ライバー賞を獲得するなど絶大な人気を誇っていたそうですね。その道を続ける選択肢はなかったのですか?
神野:
全くなかったです。「プロのシンガーになりたい」という夢が揺らぐことは一切なかったので、今の事務所からお話をいただいた時は他からのお話をすぐにお断りして所属する事に決めました。
●最初からZARDのトリビュートバンドのヴォーカルとして声が掛かったのですか?
神野:
いいえ、最初は「歌をやろう」って事くらいで、何も決まっていませんでした。勉強のためにスタジオで毎日のようにZARDさんをカバーしていたらどんどんのめり込んでいきました。当時のマネージャーさんがその様子を長戸大幸プロデューサー(ZARDのプロデューサーであり、Being Groupの創設者)に話してくださって。そこから何度か話し合いをする中で、ZARDさんのトリビュートバンドに挑戦する事が決まりました。
●そして2019年2月3日の初ライブからSARD UNDERGROUNDのヴォーカリストとして3年が経ちました。この間、ZARDトリビュートアルバムを3枚、オリジナルアルバム1枚、シングル3枚をリリース。2度のライブツアーも行いました。濃密な時間を過ごされていますが、振り返っていかがですか?
神野:
このバンドを結成するまでのお話を少ししましたが、その頃の私からしたら、今が本当に幸せで。
まだ全然夢の途中ですが、何か新しい事をさせていただくたびに、最初の頃の気持ちを忘れてはいけないなと強く思います。
大好きなZARDさんの楽曲をカバーさせていただいたり、自分たちのオリジナル楽曲を皆さんにお届けできたり、こんな夢のような時間を大切にしていきたいです。
●直近では、2月9日にZARDトリビュートアルバム第三弾『ZARDt ribute Ⅲ』をリリースしましたね。
神野:
純粋に、「いい曲だな〜」って思える楽曲揃いのアルバムになりました。毎回、「今回が一番!」って感じちゃうのは最新だからなんでしょうか(笑)?  だとしても、今回は個人的に歌詞が大好きな「夏を待つセイル(帆)のように」や、以前からずっと選曲希望を出していた「この愛に泳ぎ疲れても」と「愛が見えない」も入っていたり、個人的にとてもお気に入りの一枚が完成しました。
●レコーディングはどうでしたか?
神野:
「この愛に泳ぎ疲れても」と「愛が見えない」は普段からよく歌っていたんですけど、本格的にレコーディングするとなると、喉の使い方や、言葉一つ一つの発音の仕方、アクセントの位置など、細かい所が全然違っている事に気づいてとても難しかったです。同じ言葉でも、歌詞の中で使っている内容やその言葉に込めた想いによって、坂井泉水さんは歌い方が全然違うんです。ZARDさんの曲は聴く度に新たな発見があって本当に奥が深いです。「これはまだだね」って挑戦できていない曲もあるので、これからも真摯にZARDさんの楽曲と向き合って、技術を磨いて、いつかカバーできたら嬉しいです。
●そして、先月(2022年2月)開催された「ZARD “What a beautiful memory 〜軌跡〜”」ではコーラスとして参加されましたが、いかがでしたか?
神野:
改めてZARDさんの音楽の力は素晴らしいなと痛感しました。楽曲を届けるために、一音一音にすごくこだわって、気持ちを込めて演奏する先輩方にもすごくパワーをいただきましたし、ZARDさんの音楽、歌詞にもたくさん勇気をもらいました。あの場所でコーラスとして歌えた事は、私の人生の宝物ですし、あの日に感じたものは、そのまま心に残り続けると思います。なんだかもらってばかりですね……本当に感謝しています。
●ところで、音楽以外の文化や芸術にも興味はありますか?
神野:
映画は全般的に好きです。映画館にも、今上映しているものを全部観るくらいの勢いで行きます。
●特に好きな映画は何ですか?
神野:
「ストーリー・オブ・マイライフ」という映画です。映像も綺麗で、恋愛も、友情も、家族愛も全部描かれている、ほっこりと感動する作品です。あと、「コンフィデンスマンJP」も好き。単純に面白いし、元気になれます。ドラマも好きでした。
●テレビドラマも好きですか?
神野:
はい。ドラマやアニメも好きです。最近のドラマで面白かったのは、Netflixオリジナルの「YOU」という作品。相手のためにサイコパスになっていく男性の話ですが、内容も面白いし、言葉選びもすごくキレい。表と裏の顔の差が激しいんですけど、本当に強くて大きな愛が描かれていると思います。それから、絵や写真を見るのも好きだし、写真は撮るのも好きです!
●写真はどんなものを撮るんですか?
神野:
景色が多いですけど、本当は人も撮りたいんです。でもなかなか撮らせてくれる人がいない(笑)。だから最近はMV撮影の時の不意打ちショットとか、メンバーを撮るのにハマってます。
●他のメンバー(杉岡さん、坂本さん)にもお聞きしたのですが、将来音楽をやってみたいと思っている人たちへメッセージをお願いします。
神野:
偉そうに言える立場じゃないですけど、“努力を惜しまない事”と、“諦めない事”が大切だと思います。
●では最後に、神野さんにとって「音楽」とはどういう存在ですか?
神野:
人と心を通わせたり、心に癒しをくれたり、色んな場面で人生に寄り添ってくれる、生きていく上でなくてはならない存在です。自分にとって今一番大切なものです。

★こちらもぜひチェックしてください。
SARD UNDERGROUND 最新情報

画像1

■大人気アニメ「名探偵コナン」との約 2 年ぶりコラボ!新エンディングテーマとして新曲「空っぽの心」が、4 月 16 日よりオンエアスタート !   

読売テレビ・日本テレビ系 全国ネット土曜よる 6:00 放送「名探偵コナン」公式ホームページ
https://www.ytv.co.jp/conan/

4th Single「空っぽの心」シングルパッケージとして、5/18にリリース!

C/W には「名探偵コナン」エンディングテーマでもあったZARDの「明日を夢見て」「悲しいほど貴方が好き」のカバーと、ZARDのバラードの名曲「I still remember」のカバーを収録!!

【初回限定盤】CD+DVD
品番:GZCA-7184 価格:1,980円(税込) / 1,800円(税抜)
<収録曲> 
1. 空っぽの心 2. I still remember 3. 空っぽの心(off vocal) 4. I still remember(off vocal)
<特典 DVD> 「運命のルーレット廻して」Music Video +メイキング映像
 
【名探偵コナン盤】CD 描き下ろしアニメ絵柄ジャケット
品番:GZCA-7185 価格:1,100円(税込) / 1,000円(税抜)
<収録曲> 
1. 空っぽの心 2. 悲しいほど貴方が好き 3. 空っぽの心(TV size)
<封入特典> 名探偵コナンましかくフォトカード(全 3 種・ランダム封入 / サイズ 89mm×89mm)
※絵柄は名探偵コナン「空っぽの心」エンディング映像から厳選!(予定)
 
【通常盤】CD
品番:GZCA-7186 価格:1,100円(税込) / 1,000円(税抜)
<収録曲> 
1. 空っぽの心 2. 明日を夢見て 3. 空っぽの心(off vocal) 4. 明日を夢見て(off vocal)
 
「空っぽの心」 
    作詞:神野友亜 作曲:小澤正澄 編曲:鶴澤夢人/長戸大幸
「I still remember」 
    作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:鶴澤夢人/長戸大幸
「悲しいほど貴方が好き」 
    作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果 編曲:鶴澤夢人/長戸大幸
「明日を夢見て」 
    作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果 編曲:鶴澤夢人/長戸大幸

4th Single「空っぽの心」リリース記念イベント開催中!!

イベントスケジュール&最新情報は、SARD UNDERGROUND Official Website
→  http://sard-underground.jp/

★MV他、映像のチェックはこちら↓↓↓

SARD UNDERGROUND Official YouTube Channel 
→  https://www.youtube.com/channel/UCUnOa67Xjk1CD2uedzX240w
















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?