【メモ】ロストアビス環境のアルジュラ

■本記事の位置づけ

こんにちは、林田です。
前回のデッキ紹介記事は想像以上にたくさんの方に見ていただけました。
遅くなりましたが、ご覧になっていただけた方に御礼申し上げます。

さて、今回の記事は前回のようなデッキレシピ紹介ではありません。
ロストアビス発売以降の環境における、アルセウスジュラルドンというデッキを考える上でのメモ記事になります。

自分の中でも結論がいまだ出ていない中でですが、文章にまとめることで見えてくるものもあるかと思い、記事の執筆に至りました。ご承知の上、もし興味がありましたらご一読いただけますと幸いです。

■環境変化考察

ロストアビスの発売環境における主要デッキは以下と認識しています。

・パルキアVSTAR
・ギラティナVSTAR
・ロスト関連(LTB、ヌメルゴンなど)
・ミュウVMAX
・キュレムVMAX
・ヒスイゾロアークVSTAR
・アルセウス裏工作(含ピカチュウ)
・レジバレット
・アルセウスジュラルドン、ハピナスミルタンク他

これらのデッキとアルセウスジュラルドンの有利不利について考えます。

▼ミュウ、パルキア

相変わらず強く、使用者も大きく変わらない印象です(厳密にはミュウは減っているらしいが、大会の上のほうだと普通に見そう)。
ミュウやパルキアはジュラルドンをワンパンする火力は有していません。
傷薬で回復しながら、ボスの指令を駆使して相手のVポケモンを中心に倒しサイドを回収するプレイングが主体となるでしょう。
一方で、序盤は速度が求められ、相手の攻撃よりも先にエネルギーのついたジュラルドンVMAXを用意することも重要になります。あくの塔や博士の研究、スターバース、マスタードなどを駆使して急いでジュラルドンを育てるプレイングはご存じの通りだと思います。
総括すると、序盤はスピード感が求められるものの、中後半は耐久も必要になるのがミュウやパルキア相手だという認識です。

▼ギラティナ

ロストアビスで新登場しました。パッケージを飾る人気ポケモンだけあって、高い使用率を感じます。特徴は圧倒的な高い火力とVSTARパワーの強制気絶技で、どちらもジュラルドンと相性が悪いです。
ジュラルドンの体力は330、おまもりつけて360です。すごい傷薬の回復量が120なので、2発の合計が480未満の攻撃(=1発が230以下の攻撃)なら傷薬を使って2確から3確にズラすことができます。
しかし、ギラティナのロストインパクトは素点280というとんでも火力のため、傷薬がほとんど役に立ちません(一応ウッウの攻撃で落ちなくなるメリットはありますが…)。
また、VSTAR技「スターレクイエム」も脅威で、耐久なんて全部無視して強制的に気絶させられます。

また、このデッキで厄介なのがウッウとカビゴンのコンビです。
ウッウ110+カビゴン180でアルセウスが気絶してしまうため、新品のギラティナを温存されたまま試合を進められてしまいます。そのため、アルセウスに大きなおまもりを貼ることの重要性は以前より増しているように感じます(それでもジャマーやベルトで落ちますが…)。

ギラティナ相手に勝利するためのプランは、私自身全然わかっていません。例えば相手がうまく回っていないときなら、進化される前のギラティナVをボスの指令で呼んでキョダイフンサイで倒す、なんてことが言えますが…。

相手がスムーズに回ると、相手のポケモンは基本的にウッウ→カビゴン→ギラティナ→ギラティナの流れになるかと思います。ここで重要なのは、カビゴンにアルセウスVを倒されないようにすること、さらに言うと、ギラティナに先にジュラルドンを殴られないようにすることでしょう。

ギラティナとジュラルドンの殴り合いになった場合、前述のとおり耐久作戦が通らないため、どうにかしてワンパン合戦に持ち込む必要があります。いちげきエネルギー+カリンの信念(サイド2枚+40)でワンパン力を高めるほか、「いちげきの巻物 怒りの巻」を用いて相手の280ダメージを反射するのもひとつの戦略だと思います。これらのプランについては、もう少しギラティナ体面を重ねてブラッシュアップしていければと思います。

それと、個人的に怖いのがアメイジングザシアンです。VMAX相手にギラティナと同色エネ要求で300、ベルト込みで330の打点をたたき出します。ミラージュゲート+手張りで起動してしまうので、ジュラルドン1匹になったときは気をつけましょう。採用率は不明ですが、キュレム増えてきたら日の目を浴びるんじゃないかと思っています。

▼ロスト関連

ロスト概念の登場により新登場したのが「LTB」と「ロストヌメルゴン」です。このうち、ロストヌメルゴンに関しては比較的有利に試合を進められると認識しているので割愛します(キョダイフンサイの効果を計算しないって強いですね)。

問題はLTBとよばれる、序盤ウッウで小突いてダメージを稼ぎ、後半かがやくリザードンを起動して特大火力を発揮するデッキです。ウッウは110ダメージの技を持っているのでアルセウスが進化できないと2ターンで落とされますし、かがやくリザードンは250の火力を持つので傷薬で回復しても焼け石に水です。こちらも真正面からぶつかると分が悪いです。

対策としては、今回新たに登場した「ロストシティ」のカードが挙げられます。序盤はウッウと小競り合いをしながら進めていきますが、後半リザードンが登場したらロストシティを貼ってから倒してロストに送ってしまいましょう。釣り竿で回収できなくなるので、試合が有利に運べるでしょう。

▼キュレムVMAX

ロストアビスの陰の主役。最近使用率が上がっている印象です。
特徴は特性によるエネ加速と、エネトラッシュによる青天井の火力です。素点120なので、ベルトがついていなくとも5枚エネルギーをトラッシュできれば370の火力でおまもり付きジュラルドンをワンパンしてきます。
また、パルキアを挟むことで、サイド2-3-3というどこかで見たプランをとることができることも利点です。

さて、このキュレムですが、実はエネルギーが5枚ついた状態を作るのは思った以上に難しく、3枚トラッシュの270を2回攻撃してくるケースが多いように感じます。一応エネルギートラッシュ無し120の攻撃もできますが、それでは傷薬で相殺されてしまうこともあり、2確狙いでまずは270の攻撃を打ってきます。ここで先述のいちげきの巻物を有効活用すると、280ちょうどで裏に控えているであろうパルキアが取れます。要求が高いですが、サイド3枚以上取られていればカリンの信念を添えることでキュレムも倒せます。思考の外から叩くことで素早く決めるのがポイントだと思います。
ただ、そんなにうまく事は運ばないので、基本的には若干の苦手対面な認識です。

▼ヒスイゾロアークVSTAR

アルセウスジュラルドンが減ったことにより増加しつつあると聞きました。
基本的にダブルターボ中心かつ、最近はキャンセルコロンも減っているとのことで、有利にゲームを進められるのではないかと思います。
ゾロアークはHPが270なので、ベルト+いちげきエネルギーで倒せることを覚えておくといいことがあるかもしれません。

▼その他

アルセウス裏工作についてはお互いワンパンできず長期戦になりやすいため、カリンの信念などをうまく使えるといいかなと思います。

レジバレットはロストシティを恐れて使用が減っている印象です。雪道をケアすること、レジアイスに気をつけることを徹底し、必要に応じてロストシティも駆使して戦えばそこそこ有利に戦えるんじゃないかと思っています。

ハピナスミルタンクのクラッシュハンマーに怯えてトレーニングコートを採用していましたが、今は必要ないと思います。相手に使われるし。

■デッキ方針

▼考え方

①マリガンを減らす
アルセウスVの枚数を減らすことも検討しましたが、思った以上にジュラスタートやマリガン回数が増えます。特にロストデッキはVIPパスを積んでいることが多く、キュワワーやアクロマなど序盤で必要なカードも多いため、マリガンはなるべく避けたいです。そのため、アルセウスVは4枚採用しています。

②ミュウやパルキアの存在を忘れない
ギラティナばかり見てこれらの存在を忘れていると大会で勝てないと認識。
中打点との長期戦対策に傷薬を入れているほか、やまびこホーン対策で釣り竿を2枚入れています。過剰に見えますが、序盤に博士やボールでトラッシュせざるをえなかったエネを回収するのにも役立ちます。

③ロスト関連のメタカードの採用
ギラティナやキュレム対策に巻物を、LTB(と、レジギガス)対策にロストシティを入れています。サーチ手段もないピン刺しですが、使用するのが終盤なのであくの塔や博士で山を圧縮していけばたどり着くのではないかと思っています(要検証)。

④その他
キバナや手帳、おこうあたりの枚数は要検討だと思います。
誰か相談に乗ってください。

■終わりに

今回この記事を執筆したのは、フォロワーから現在のアルジュラの立ち位置について教えてほしいと聞かれたことがきっかけでした。僕自身アルジュラが大好きで愛着もあるので、逆風ですがなんとか活路を見出していきたいと思っています。何かいいアイデアがございましたら、Twitterまでご連絡いただけますと幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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