ふるさとの山はありがたきかな。
盛岡民の心の故郷の風景、それは岩手山。
あけましておめでとうございます。
2024年はスタート早々、
大きな地震に見舞われた地域があって
心が痛みます。
現場の皆さんが少しでも早く
日常に戻れますように。
さて、年末に高校の同窓会がありまして。
久しぶりに故郷の岩手県盛岡市に
帰省しました。
高校時代は二十数年前のことで、
いつの間にそんな時間が経ったのかと
思います。
同郷の友人と地元の話をしていると思うのが、
みんな岩手山を意識しているということ。
岩手山は「南部富士」と言われるほど
美しい姿をしており、その姿を見ると
「故郷に帰ってきた!」と実感する、
有難い存在です。
同級生とメールやLINEでやりとりしていると
「今盛岡帰ってるよ!」という
メッセージとともに
岩手山の写真が送られてきます。
当時の思い出とともにある岩手山が
私たちの心に確実に何かを
残しているんだと思います。
そんな風土に培われた感覚を、
私たちは二十数年経っても決して
失っていないのです。
それはアイデンティティと言っても
いいようなもの。
一つの山が、
背中に一本筋を通すような、
真っ直ぐな自分自身を取り戻すかのような
清々しい一筋の何かを私たちに与えていた。
その事実は言葉では説明が難しいけれども
確実に私たちの「共通項」となっている
気がします。
石川啄木の作品に、
「ふるさとの山に向かひて言うことなし
ふるさとの山は ありがたきかな」
という詩があります。
これはおそらく岩手山を差していると
言われています。
昔はわからなかった
「ふるさとの山に向ひて 言うことなし」
という感覚が今しみじみとわかりますね。
みなさんにもありますか?
背筋を伸ばし、
自分らしくまっすぐ生きよう、
と思わせてくれる風景が。
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