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クリエイティブとは既存のモノの組み合わせで新たな価値を生み出すこと

「成功はすべてコンセプトから始まる」を再読。2012年発売のけっこう古い本なのですが、個人的にはかなりのスマッシュヒットで、社内で若手の企画職向けの研修などで登壇する際はこの本を紹介しつつ、部門の企画職のメンバーにプレゼントすることもあります。

先日の投稿で紹介した往年の名著「アイデアのつくり方」では、圧倒的な情報量をインプットして、脳がちぎれるぐらい考えることでアイデアが生まれるという、アイデアを生み出すプロセスが語られています。

今回紹介する「成功は〜」ではその詳細。アイデアのつくり方を理解した上で、実際にアイデアを生み出すための方法論が語られています。本書で特に面白かったのがアイデア出しのアプローチ。

オリジナル:自分だけの独自のものを生み出せる人
クリエイティブ:既存のものを組み合わせることで新たな価値を生み出せる人
リソースフル:発想するための経験や引き出しが多い人

と、アイデア出しの当事者を3レイヤーに定義しています。誰も考えたことのないオリジナルの発想はかっこいいものですが、そんなものは普通の人には思いつけないものです。ですので既存のものを組み合わせるクリエイティブを目指したいところ。よく語られていることですが、iPhoneも携帯電話と携帯音楽プレーヤーという既存のものを組み合わせたものであり、そこに最高のユーザーインターフェイスを組み合わせたことでクリエイティブなプロダクトとして仕立てたものになります。

そういったクリエイティブな状態に近づくために、まずはリソースフルな人として発想の引き出しを増やすこと。そうやって「アイデアのつくり方」のアプローチでリソース同士を組み合わせてクリエイティブなアイデアを生み出すという考え方です。このとき、リソース同士を組み合わせる方法として、物事を解釈するときの視点の動かし方の具体的なパターンが列挙されています。

企画職に限らず、営業や経営企画、人事など、あらゆる職種の人に通ずる内容です。もし興味をお持ちいただいた方は、ぜひご一読ください。

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