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ベティスのための乾のコントロール

スペインのメディア、ECOSがベティスの乾について記事を出しています。

レアル・ベティスは2018−19シーズンのソーシャル面、スポーツ面における刺激的なプロジェクトを見せている。最後に2部降格してから4年後、ヨーロッパの大会への復帰を果たし、セルヒオ・カナーレス、パウ・ロペス、ジョエル・ロブレス、そして乾貴士という選手たちを移籍金0で獲得した。レベルアップが予想されるが、それは中盤から前にかけてであり、そこではウィリアン・カルバーリョも獲得している。これまでに5人を獲得しているベティスは、キケ・セティエン監督の要望に応えようとしている。この新の芸術家ともいえる監督にとって、これらの補強は昨シーズン足りなかったものだ。補強が正解だとされているのは、この「新たなベティス」が日本代表選手を獲得したからだと言われている。

2018−19シーズンのベティスは、プレー構築における問題を解決するべき

乾貴士はロシアワールドカップで注目された選手の一人だ。西野朗監督のチームは、ワールドカップを投げ出すような状態から数週間後、大会屈指のボール扱いを見せ、輝いた。チームは最初から最後まで、直感的、そしてフィジカル的にもスペースをコントロールした。左サイドでの乾の攻撃における自信は、チームの特徴を大きく支えた。ベティスの新加入選手の役割は、日本代表として証明したものと似たようなもの、それはエイバルで3シーズン続けてきたものとなる。乾は非常に洗練されたテクニックを備えたフットボーラーであり、昨シーズンのリーガのチームの中でも、より大胆なプレーを見せたチームでその質を見せるだろう。ベニート・ビジャマリンへの乾の移籍において、定性的な成長を見せるというよりは、常にチームの戦術にフィットすることで、多くの問題を解決することが求められる。

セティエン監督の来シーズンに向けた大きな問題は、セルタ戦、マラガ戦、ラス・パルマス戦で見せた、いつくかのプレー構築における問題だ。これらのチームは、ベティスのビルドアップにおいてマンマークを付けてきた。それにより3人のCBは1対1となっていた。そういう状況において、後方からバルトラがドリブルすることがベースとなり、そこからプレスをかいくぐり、相手の注意を分散した。だがそれが全て上手くいったわけではないし、2018−19シーズンは代替策が必要となり、シーズンを通じてチャンスを作れるかが試される。そこで乾は様々なスキームに適合できるかが試される。この問題点、さらに集団における欠点(存在している)を解決することになる。

このベティスはどう考えても戦術レベルに再び高いレベルを見せる

速いターンという技術において、ハビ・ガルシアとウィリアン・カルバーリョは突出したフットボーラーではない。カルバーリョの特徴により、グアルダード、ブドゥブス、ホアキン、乾らは、ファビアンが去った穴を埋めるため、相手陣地で質を失うことなく、力を見せる必要がある。昨シーズン、ファビアンが攻撃を司っていた。2018−19シーズンの最初の練習試合において見えたのは、セティエン監督、サラビア第2監督の2シーズン目のチームは、相手の弱点、ストロングポイントなどに適応し、その中でアイデンティティーを築いていこうとしていることだ。相手チーム、戦い方に合わせて、バリエーションを持つことは助けとなる。このベティスは昨シーズンの3−4−1−1を使うこともできれば、4−1−4−1,4−1−1−2−2を使うこともできる。

ペナルティーエリア角からのファーサイドへの乾のシュートは危険だ

乾貴士が突出した力からを見せるのは、ピッチの4分の3以降となる。乾のコントロールはアドバンテージを生み、彼はサイドでボールを受ける度、常にボールに身体を向け、両足を地に付け、前を向いている。彼の突出したスキルは、相手のプレスを回避する手段の一つとなるが、もしくはより実践的な攻撃方法を使うことになり、それはバルトラの右足からによるサイドチェンジとなる。左サイドの乾を連携させるのは、チームの強化へと繋がる。乾がペナルティーエリアの角でボールを持てば、それは危険なプレーが生まれることになる。これはエイバルの大きな武器であったが、それは日本代表でも変わらなかった。セティエン監督が数ヶ月前の様々な問題を解決するためには、乾を含め、前線の選手たちを改善したチーム作りが欠かせない。それができれば、乾の働きは他を凌駕する。

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