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鹿児島県・日置市長選挙について


明日(2021年5月16日)、日置市では市長選挙と市議会議員選挙が開催されます。市長選挙においては、長年市長を務めた前職の方が勇退し、新人の方3人が新しく立候補し、選挙戦を行っています。


日置市民の皆様、今回は皆さんの今後の生活、日置市の未来を決める大事な選挙だと思います。3人の候補者は公約をネット上に出していますので是非読んでいただき、そして投票してください。


私は、日置市長選挙について、3つの観点から注目しています。

1.鹿児島県・鹿児島市以外の地方核都市の有権者の判断

2.コロナ禍における、各候補者の公約とその達成方法

3.日置市の持つポテンシャル


【1.鹿児島県・鹿児島市以外の地方核都市の有権者の判断】
鹿児島県知事や、鹿児島市(県庁所在地)長選挙では、最近50代、40代の新しい首長が誕生しています。鹿児島県は、人口規模的に

A.県庁所在地(約60万人):鹿児島市

B.地方中核都市(約10万人):霧島市、鹿屋市、薩摩川内市

C.地方核都市(約5万人):日置市、姶良市、出水市、南さつま市、指宿市、奄美市など

が続き、あとは2~3万の都市(枕崎市はここ)、1万人程度の町という感じで続く、というように整理することが出来ます。

今までは、多くの都市において、比較的高齢な方で行政機関か、その町で一定の公的な役職を務めてきた方が、市長を務めてきたケースが多かったように思われます。自主財源に乏しく(収入の3割程度)、予算の多くを国からの交付金や、補助金に頼らざるを得ず、いかに国や県から予算を引っ張ってくるかが問われたからだと思います。しかし、上記には当てはまらない結果も見られ始め、まずAから始まっており、BやCなどでもその動きが少しずつみられてきているように思えます。もちろん、市政を動かす実力が不足し、結果を出せず選挙の洗礼を受ける首長もいます。


長い目で見ると人口も減り、予算も長期的には減らされていくことが予想される中で、国や県にいつまでも頼っているだけでは、じり貧になるのは目に見えています。その中で、減らすべきものは減らし、注力するものには投資し、稼ぐ事業も見つけていくような「経営判断力」的な部分が求められるのではないでしょうか。また、人口減少などや社会状況の変化で自治会とか公民館的な組織は衰退した部分もありますが、災害や今後の課題解決の手段として、色々な形態でお互い助け合うコミュニティー組織の必要性も見直され始めるのではないでしょうか。


日置市は、4町が合併して1つの町になっており、一部の町は既に人口が大きく減少しているという「合併格差」的なものも生まれています。色々な年代や地域に住む日置市の有権者の方々が、日置をどのようにお考えになり、どのようにご判断をされるのか興味深いです。


【2.コロナ禍における、各候補者の公約とその達成方法】  

コロナ禍1年でお分かりのように、行政は生活の全てを救ってくれるわけではないと思います。ある程度あてにする部分もあっても良いとは思いますが、自分の生活をどこでどのようにやっていくかは、自分達でも決めていかないといけないと思います。インフラ整備や公共交通の問題も然り、子育ての問題も然り、福祉の問題も然り。そのあたりは、「行政が何かをする」のではなく、「住民が行政を活用して何かを解決する」という流れになっていくのだと思います。


また、コロナ禍は今までの前提を根こそぎ覆すもので、今までの経験や成功パターンははっきり言って通用しないと思います。今後は、データ分析やヒアリングなども含めた情報収集、そして課題を設定して期限内に解決する仮説の設定、優先順位付け、実行力など、「問題解決能力」と「スピード」が求められます。知力、体力、精神力全てが必要でしょう。

想像したくはありませんが、コロナ禍による大不況はある程度避けられず、そのような際に個々の市民がどのように生き延び、再び安心安全な生活ができるかどうか、そのあたりも行政・住民一体になって進めていく必要があります。それ含め公約にどのように書いてあるのか、単に「〇〇事業・〇〇地域の振興」と総花的に書いてはいないか、各候補者の公約(マニフェスト)やウェブサイトなどの情報発信を是非詳細まで読んでご判断していただきたいです。


【3.日置市の持つポテンシャル】

鹿児島県日置市は人口約5万人弱、鹿児島市内から程近く(数十キロ、車や鉄道などで約30分前後圏内)、ベッドタウンという性格を持ちつつも、海や山などの自然、泉質の良い温泉、歴史、文化などバランスがとれています。


日置市に住みながら、日置市の自然豊かな場所にすぐアクセスして休日を楽しみつつも、鹿児島市にも通勤でき商品・サービスのメリットも受けられ、また鹿児島市内在住の方も商売の対象顧客にできるなど、鹿児島市から日置市までの距離の2~3倍以上離れている「端っこ」の枕崎で商売するものとしてはうらやましい部分があります。


首都圏では鎌倉などの湘南エリア、福岡では糸島エリアが人気ですが、私は、日置は鹿児島の「湘南」「糸島」エリアになれると思います。今後どのような街づくりを日置の方々がしていくのか、鹿児島県の他のエリアにも、多くのヒントを与えてくれる地域として注目しています。


↓日置市長選挙の候補者について(公約詳細は、各候補者のサイトを見てください。)

https://go2senkyo.com/articles/2021/05/14/58828.html

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