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【鉄道・公共交通】ローカル線利用者目線 魅力的な目的地のポイント

運行本数が1日10往復以下程度のローカル線は、旅行者にとって様々なインフラや情報が不足していることが多いと感じます。今回は、1ローカル線利用者目線で、目的地を選ぶ、または快適に過ごすために大事だと思うポイントをまとめてみました。

1.まず駅周辺に魅力的な目的地があること
食事、温泉などのリラクゼーション、景色、歴史・文化、買い物、体験、会いたい人、宿泊地など、各利用者にとって魅力的なコンテンツがそもそも充実していないと、その場所に行きたいと思いません。また、1回だけでなく、例えば季節ごとに楽しめるような「このタイミングで行く理由」があればあるほど、リピーターとして訪問する可能性が高くなります。

2.駅から目的地まで便利・快適に移動できること
駅は、目的地に行くまでの大事な結節点です。しかし、駅からスムーズに目的地にアクセスできないと、公共交通利用者としては移動をあきらめてしまいます。
・2次交通自体が充実していること:バス、タクシー、レンタカー、レンタサイクルなど。
・目的地までの2次交通の情報(運行頻度、所要時間、料金など)が分かりやすく入手できること:できれば事前に、そして駅到着後でも容易にできると満足度が高くなると思います。
・駅から2次交通利用場所までの導線が分かりやすいこと:初めて行く場所では、目的地に行くバス停の場所が分からずうろうろすることも多いです。
・荷物を預けるサービスが駅、または駅近くにあること:日帰りの場合は特に重要です。駅でコインロッカーもしくは手荷物預かりサービスがあると助かります。それが出来ない場合は、駅近くのホテルが宿泊者以外でも対応していただけるとありがたいです。
・駅から徒歩圏でも魅力的なコンテンツが充実している必要がある:特に食事。街の規模が小さくなればなるほど、飲食店やコンビニがない場合も多く、食料確保が難しくなり、お腹が空いて旅が寂しくなります。公共交通が運行されている時間帯で必要最低限の食料が調達できることが、生理的欲求の充足になり、旅を楽しむ上での最低限でのスタートラインに立ちます。食料提供者がいない場合は、あらかじめ都市部の駅等で購入するので、ないなら無いという情報が欲しいです。

3.駅自体が便利・快適であること
・待合スペースの快適さ:本数の少ないローカル線では、結構待ち時間が長いので駅で長時間過ごすこともあります。冬は温かく、夏は涼しく。待合スペースは狭くなくゆっくりパーソナルスペースが保て、wifi環境なども整って時間がつぶせること。キャリーバッグなどの荷物もある場合があり、バリアフリーであることも大事です。
・トイレの利便性・快適さ:ローカル線でのトイレは、用を足すだけでなく、移動による天候・気温の変化により着替えなども行う必要性が出てくるので、広く明るく清潔であることが重要です。
・周辺情報が快適に入手できる(wifi、パンフレット、案内所):事前、移動中に収集しなかった(または通信環境が悪くできなかった)場合、駅が最後の情報収集の砦になります。


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