スキマスイッチ・大橋卓弥さんがミスチルの楽曲を語る

スキマスイッチ・大橋卓弥さんのMr.Childrenの音楽にまつわるエピソード。

HERO

思い出のマイミスチルソングをとわれ、『HERO』と答えました。(フジテレビ「 Love music」 2022年)

【大橋】
サビの“ヒーローになりたい”という言葉が出てくる前にですね、“小さい頃に身振り手振りを真似て見せた憧れ”と、最初は憧れって表現で言ってるんですよね。ヒーローになりたいっていきなり言わないんですよ。
いつも思うんですけど、音楽って再生ボタンを押したらずっと流れていくものだから、戻ることってできないじゃ無いですか。だから、聴きながら、入ってきた歌詞に対して、「あれ?なんのことだろう」と思わないように気をつけて書くじゃ無いですか。
桜井さんの書き方って、そのストーリーがスルッと入ってくるというか、 憧れって最初に言っといて、そのすぐ後にヒーローが来るんで、その憧れって当時でいうウルトラマンや仮面ライダーーなのかなって、ふっと腑に落ちるという。個の桜井さんの詩の書き方って、真似しようとしても真似できないですし、追いつこうと思っても追いつけない一つのポイントではありますね。

LOVEはじめました

【大橋】
『LOVEはじめました』ってすごく無いですか?CDの裏見て、たいとるだけさき読んだとき、どんな曲って思うでしょ?冷やし中華はじめましたでしょ?桜井さんがいろんな曲の中で、皮肉を歌うんですよね。よのなかにたいしてのこととか。『雨のち晴れ』もそうですよ、あれは浮かないサラリーマンを題材にして書いてる曲ですけど。
『LOVEはじめました』も愛というものをあえて下げることによって、愛というものは何なのかというものを訴えてる曲です。 だって、“LOVEはじめました そいつで大きくなりました”。これ、すごいんですよ。
中田のインタビュウというワードがあるんですよ。底衝撃的なんです。 ある事件が起きました。そこに野次馬たちが群がると。で、そいつらがカメラに向かってピースサインを送ってると。 だから、容疑者が捕まればいいけど、まずはお前らが死刑になればいいんだって書いてあるんですよ。野次馬たちのことを。いわゆる社会風刺ですよね。 で、サビで“LOveよく冷えております”。そう歌っているから、愛は冷え切っておりますと・・・この世の中は・・・時代の向かい風も受けて・・・

デルモ

「Mr.Childrenと私」ソングとして、『デルモ』を選曲(NHK FM「今日は1日ミスチル三昧」 2019年)。

【大橋】
『デルモ』。この曲は当時聴いた時、すごいかっこいいサウンドなんですけど、歌ってることはとても皮肉で音楽の面白さがここに凝縮されてると思った思い出があります。曲に乗せるとこういう皮肉なこともなんとなくおしゃれに聞こえてしまったりとか、音楽の力ってすごいなって思ったのをよく覚えています。

星になれたら

アニメーション映画「SING/シング」でゴリラのジョニーを演じたとき、インタビューで「作品の動物のように、今またオーディションを受けるとすれば何を歌うか?」という質問に対して、こう答えました(2017年)

【大橋】
Mr.Childrenさんの『星になれたら』です。学生のときによく聴いていて、実際にその後、桜井さんと共演させていただいたときに歌わせていただいたこともある、思い出の一曲です」
※その共演は、ap bank fes 08のことですかね。

未来

学生時代から聴いているアーティストの「ドライブプレイリストの曲の一つとして『未来』を選曲した。(TOKYO FM「LOVE CONNECTION」「LISTEN! MY PLAYLIST」 2017年)

【大橋】
「この曲は、というよりMr.Children自体が、僕らの学生時代は全員が聴いていたと言っても過言ではない。青春時代だよね。この曲は少し新しい曲ですが、ドライブするときにぴったりな曲だと思いますし。果てしない未来が待っていて、という歌詞ですよ。車も未来に向かって進んでいくわけですよ(笑)」

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