日本レコード大賞とミスチル

年末にTBS系列で放送されている音楽番組「輝く!日本レコード大賞」。
その年に発売された全てのシングルCDの中で、「作曲・編曲・作詞を通じて、芸術性・独創性・企画性が顕著な作品」、「優れた歌唱によって活かされた作品」、「大衆の強い支持を得た上その年度を強く反映代表すると認められた作品」に贈られる日本レコード大賞が発表される番組です。
90年代から先行基準に対して色々と言われていて、一部のアーティストはこの賞・番組を敬遠しているなんて話もありますね。
本当かどうかはわかりませんが、Mr.Childrenも、レコード大賞に対しては、デキレース的な賞のあり方に不信感を持っていると言われていましたね。

そんなミスチルですが、彼らの楽曲も2度レコード大賞を受賞しています。

  • 第36回(1994年) innocent world

  • 第46回(2004年) Sign

第37回(1995年)には、「
シーソーゲーム~勇敢な恋の歌」のノミネートもありました。

●innocent worldのレコード大賞受賞(1994年)

この年は、ある大手事務所がある歌手に大賞をとらせるよう審査員に圧力があり、それを指摘する審査員もいる中行われた投票で、圧力に反発した票がinnocent worldに集まって、選出されたという話があります。
ほんまかいな。
ミスチルは、PVの撮影でオーストラリアにいたため授賞式は欠席していたので、生演奏は行なわれませんでした(CDTVの映像が流れた)。
受賞式欠席者の大賞受賞は史上初のことで、物議をかもしました。
これ以降は、レコード大賞は授賞式出席者から必ずえらばれる規約になった模様。
ミスチルがやらかしたみたいになってますけど、出席できないことはあらかじめ決まっていたようで、通例では欠席者から大賞は選ばれない上に、ある歌手に内定しているところからの突然の受賞なので、ミスチルは騒動に巻き込まれた感があるようですね。

経緯はともかく、innocent worldは、オリコン年間1位で、94年を反映する曲でもあるから、かなりまっとうな選出ですよね。
桜井さんがレコード大賞とinnocent worldを絡めて話しているのを何度か聞いたことがあるし、本人たちもそれなりにこの大賞受賞を受け入れてはいるのではないかと思います。


●Signのレコード大賞受賞(2004年)

この時は、授賞式に出席し、生演奏しました。
この出演の背景には、SignがTBSドラマ「オレンジデイズ」の主題歌であったことがあり、ミスチルを目玉にしたかった番組が出演実現のために力を注いだらしいです。
番組側は、94年の騒動をミスチル側に謝罪し、「ap bankをTBSが支持すること」、「受賞はこれが最後にすること」という桜井さんからの条件を受け入れたことで、ミスチルの出演が実現したとされます。

出演にそんな取引が本当にあったのか私にはわかりませんが、2005年に「to U」がTBSのNEWS23のテーマソングになり、しかも、桜井さんと小林武史氏が同番組に出演してのap bank特集もしてもらってるんですよねーこれ以降レコード大賞ノミネートもないんですよねー( ´艸`)
状況証拠が揃ってるみたいで嫌なんですけど(笑)

熱烈オファーからの見事大賞受賞!
Signは、オリコン年間2位で、年間1位の平井堅「瞳を閉じて」がノミネート辞退しての受賞なので、それほど「とんでもない選出」って事はないですよね。
対象は妥当!
Signは名曲です。私が保証します。

桜井さんは、受賞のインタビューで「どんなにいい曲を作っても、いい演奏をしてももらえる賞ではない。この賞は周りのスタッフの努力でもらえたものだと思う」と言ったようですが、普通に捉えると、周りのスタッフさんへの感謝の言葉なのですが、もしも出演の取引や賞への不信感があるとしたら、別の意味にも聞こえてしまいます。

ちなみに、同日に行われたこの年の紅白歌合戦は、「次の活動の準備期間にしたい」と出演辞退したみたいです。

以上、都市伝説程度のお話では有るのですが、ミスチルが、日本レコード大賞と関わることはもうないんでしょうかね。
年末に生放送でのパフォーマンスがあるというのは嬉しいんですけどね。

ミスチルは、「音楽には売上や賞では計れないそれぞれの良さがある」という理念は持っていると思うし、年末年始はゆっくり家で過ごしたいらしいから、もうないかもしれませんね。


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