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【季節とともに巡るもの】について

ごあいさつ

こんにちは、諸星(@honey821_gtr)です。

アイドルマスターシャイニーカラーズより三峰結華さん、お誕生日おめでとうございます。今年もこうしてお祝いできることが心から嬉しいです。貴女にたくさんの幸せと愛が訪れることを心から願っています。そんな気持ちを込めて、今年もお祝いの作品を贈ってみました。

なんとなく、今回の絵については考えていたことを記録に残したくなったので試しに筆を執ってみました。勢いで書き殴った文章なのでうまく整頓できていないかもしれませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。念の為のおことわりですが、作品作りに際して考えていたこと成分100%でお送りしているので、技法の話は出てこないです。

テーマ曲、あるんだってさ

今回の作品には、発想の元になったテーマ曲があります。
坂本真綾さんの「僕たちが恋をする理由」という曲です。

普段は歌詞があまり頭に入ってこないタイプなんですが、この曲は歌詞がすっと入ってきて不思議だなーと理由を考えていて、ひとつ思い当たる節がありました。あくまで個人の感覚なのですが、僕はこの曲の中に三峰を見出していたようでした。

言いかけてやめた言葉、大切についた小さな嘘
おとなになっても難しいことは、思ってたよりたくさんある

坂本真綾さんの楽曲「僕たちが恋をする理由」より

この部分の歌詞がすごく胸の中を掻き回すので、「オリオン星を見つけたら」という歌い出しで始まるこの曲は僕の中で日に日に三峰の曲になっていきました。

ほしのはなし

先の坂本真綾さんの曲とは全く関係ないところで、すごく個人的な話なのですがオリオン座を見るのが好きでした。決して天体に詳しいわけではないのですが、オリオン座だけは特別扱いしていた自分に制作期間で改めて気づいたのがなんだか嬉しかったです。

幼い頃の自分であっても特徴的な星の並びだから覚えやすかったのかもしれません。自覚していませんでしたが思えば昔から見上げ続けてきたので、冬の冷たい空気の中で星空を見上げてオリオン座を見つけたときの、嬉しいような切ないような胸がぎゅっとする感覚が自分にとってはすごく特別でした。

オリオン星、見つけた

溢れ出てくるままに書いているので前置きが大変長くなりましたが、オリオン座をモチーフにした坂本真綾さんの曲の持つ儚げで優しい雰囲気や、オリオン座を見つけたときの自分にとって特別な気持ちが、僕が見えている三峰の姿や印象と重なる瞬間があったので、三峰に贈るための、オリオン座をモチーフにした絵を描こうというのが今回の絵のスタートとなっています。

マル秘情報ですが今回の絵は初期タイトルが「オリオンの重心」でした。絵の中にいくつか散りばめられた星(以外もありますが)を線で結びつけるとオリオン座のかたちにピッタリ重なるようになっているのですが、それはオリオン座をモチーフにした絵を描くというスタートを切ったときの名残だったりします。タイムラプスにその辺りの足跡がこっそり残っています。

周囲5人の平均値

もうひとつ、お誕生日のお祝いとしてプレゼントする作品を作るにあたってテーマにしたことがありました。

三峰が贈ってきた愛情がもっと大きくなって彼女を包みこむ。アイデアを練っているときにそんな姿が見えたので、「たしかに自分を大切にすることは難しいことだけれど、分け与えてきた愛は巡り巡って自分に還ってくる。自分で蒔いた種が素敵な花を咲かせたみたいだから、誕生日くらいはいっぱい大事にされてきてね」というメッセージをかたちにしたいなと思いまして、こちらが絵の主題となりました。

主題を表現するにあたって、三峰が霧子の誕生日のときにカメラを持ってきていたことを強く覚えていたので、三峰が与えた愛が還ってくる=他のメンバーのお誕生日をお祝いしたときの意趣返しをされる、というかたちでコンセプトを絵に起こしていくためのアプローチが決まりました。

余談ですが、どこかで「自分は周囲の付き合いのある人間5人の平均値だ」という言葉を聞いたことがあって、三峰が接しているアンティーカのメンバーにも三峰の心の欠片は確実にあるんだなぁって思ったことが、オリオン座の外周の4つの星の重心(≒平均)にある3つ並んだ小さな星を三峰になぞらえる「オリオンの重心」という初期タイトルに関係があったとか、なかったとか。

去年の自分よこんにちは

三峰から他メンバーへのお誕生日ホームコミュを土台にすること、オリオン座をモチーフにすることの2つが決まったので絵を起こしていきました。メンバーの配置はオリオン座の中の各天体の星言葉などを参考にして決めたり、どの位置に星を仕込むかを悩んだりと、かなり苦労したものの楽しかったです。

ただ、描いている間にひとつだけ大きな悩みが顕在化してきました。誕生日のホームコミュは人によっては見ない可能性が大いにあるので、コンセプトをきちんと伝えきれないのではないか、という悩みです。

そんなときに、去年製作した三峰誕生祭のお祝い作品のことを思い出しました。伝えたいメッセージが一番伝わる手段を選ぶ、絵を描くこと(手段)に固執せずきちんと表現する、というのを去年のお誕生日の作品製作時に自分に宣誓していたので、本当は一枚絵で終わる予定だったのですが今年も慣れない動画編集に手を出すことになりました(そして案の定めちゃくちゃ苦労した)。

ちなみに、久しぶりに去年のお誕生日作品のTwitter投稿ページを見てみたら1万回も再生されててびっくり。みんな三峰が大好きなんだなって嬉しくなりました。

もう一度1年前の自分に出会うなんて

動画にしようという決断をした自分に、追い討ちなのか追い風なのかわかりませんが、もう一度過去の自分からメッセージが届きました。

いきなりですが、実は僕はサブアカウントを持っています。
0フォロー0フォロワーの、投稿されたときにどんな印象になるかを自分で確かめるだけの鍵アカウント。名前にも「実験場」なんて言葉を充てています。

そんなアカウントですが、Twitterからの通知によれば1/13でアカウント1周年だったようです。つまり、1年前の自分は来たる1/16、三峰結華さんの誕生祭で作品を見てくださった方にきちんと体験を届けられるように、事前確認をするためにアカウントを作ったことになりますね。

そんなこと、すっかり忘れていました。先に「伝えたいメッセージが一番伝わる手段を選ぶ、絵を描くこと(手段)に固執せずきちんと表現する」という自分との約束をご紹介しましたが、ここでも「初心に帰ろっか」って語りかけられているような感覚でした。

撮ること/撮られること

好きな曲、自分の中の特別な気持ち、過去の自分、そして三峰と、色々なものと対話をして作品を製作していく中で、完成した作品は結果として1年前の自分がお誕生日作品に込めたテーマと同じものをもうひとつのテーマとして内に含むものになりました。

去年の誕生祭作品をpixivに投稿したときに、”いつか、どこかでこの絵のコンセプトの話とかできたらいいなーと思います。”なんてことを書いたのですが、まさか一年越しに語る機会ができるとは……。

去年から受け継いで今年もかたちになったもうひとつのテーマ、それは「写真やカメラが好きな主体が写真に撮られるということ」です。

僕もカメラや写真が好きなのでよく考えるのですが、写真はその性質が眼差しである以上、眼差す主体は原則的にはフレームの外にいます。平たく言えば、写真趣味の人って撮ってばかりで、大事なカメラの中に自分の写真ってほとんどないよね、という感じです。三峰は一歩引いて立ち回りがちな性格上その傾向がさらに顕著だと思うので、僕の中では(アイドルではない)三峰が写る私的な写真というのはものすごく特別な意味がありました。

三峰が覗く狭いファインダー越しの世界の中にはたくさんの大事なものが詰まった、広くてきらきらした世界があるんだろうなぁ、と写真を撮る自分として彼女の世界を想像する一方で、僕個人の強い願いとしてその世界の中に三峰も在ってほしくて、昨年のお誕生日作品には「せまくてひろい、私の世界」というタイトルをつけました。

去年のお誕生日の作品では自分がいない世界から自分がいる世界へのグラデーションを表現したくて、「猫(他者がいないときの彼女の眼差し)」⇨「霧子と咲耶(メンバーに向ける彼女の眼差し)」⇨「恋鐘と摩美々、そしてガラスに写る三峰(自分がうっすら存在する世界)」⇨「自分が写るお誕生日会の写真(彼女の世界の中に彼女がいる瞬間)」と世界観の変遷を描いてみたのが記憶に新しいです。

季節とともに巡るもの

寄り道ばかりのこの文章と同じくらい紆余曲折を経て色々在って完成した作品ですが、いったん作品を寝かせてお風呂を沸かしている間、もう一度タイトルを悩みました。元々はオリオン座からスタートした作品でしたから、それが伝わるタイトルや、それをもう少し目立たせるような動画の構成にした方が良いだろうか?と小一時間くらい悩んでいました。

ただ、あれこれ悩んだところで答えは非常にシンプルで、「星の話をしたいのは自分のエゴだよね?キミがこの作品で本当にしたいことはなんだったっけ?」って脳内の自分にど正論で諭されてじぶんも納得したので、三峰を今自分ができる最高のかたちでお祝いするためのタイトルを考えることにしました。

タイトルは作品の一部だと思っているので、作品を象徴し、かつ三峰の名前の隣にいても(少なくとも自分にとっては)違和感なく馴染む語感のもの……。そうして今度はお風呂の中で小一時間うんうん唸って生まれたのが、「季節とともに巡るもの」でした。最後のピースがぴったりとハマった感覚があったので、このタイトルに晴れて決定して、ソフトのエラーや色々と差し込まれてくる予定に翻弄されて誕生日に間に合うかヒヤヒヤしていたのでホッと胸を撫で下ろした瞬間でした。

セリフが出てくる順番は三峰のお誕生日を起点に、お誕生日が早い順に決めました。1月から季節が巡り、大事な人に真心を贈っていく中で、愛情を増幅する素敵なメンバーたちの中で旅をしてきた真心が一周。季節とともに巡るもの。です。

終わりに

完全に私的な文章なので読みにくい部分多々あると思います。申し訳ないという気持ちは僅かにありますが反省は全くしておりません、悪しからず。

普段はpixivのキャプション欄に考えたことのはしっこをメモしたりしなかったりしているくらいで、(この文章がきちんとしているかはさておき)きちんと文章化したことがなかったので、めでたい日ですし、初心忘るるべからずという自戒の意味合いも込めて試しに書き出してみました。

いい思考のトレーニングになったので、今後も気が向いたらやったりやらなかったりしようと思います。それでは、この部分執筆時点で19時過ぎなのであと残すところ数時間ではありますが、三峰結華さんのお誕生日を一緒にお祝いしましょう。

読んでくださりありがとうございました。

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