見出し画像

パカパカパッションの思い出

おはようございます、久々の投稿になってしまいました。今日はパカパカパッションというゲームの思い出を書きます。

所謂音ゲーのジャンルのこのゲームは、田舎のゲームセンターで出会った。当時は(今もかもしれないが)、ビートマニアやポップンミュージックなどがかなり流行っており、パカパカパッションはひっそりと鎮座していた。

赤・青・黄・緑のボタンがあり、それぞれのバーが並んでいる。上から降りてくる白いバーが重なった時にそれぞれの色のボタンを押す、というゲームだ。また、キャラクターにより難易度とパートが分かれており、ドラム、キーボードなど、その曲のどのパートを演奏するかが選べる。ポップンやビーマニとはまた違った難しさがあって、私は好きだった。

何より、音楽がよかった。特に「JET」という曲が僕は大好きで、後にPS版を購入するのだがJETは何回プレイしたかわからない。みんなが他の音ゲーにはまっている頃、私は密かにパカパカパッションを練習していて、元々音楽系の才能はないが人よりはうまくなった。

私が中学生の頃、家族で遊園地に遊びに行った。両親と、妹の四人だ。パカパカパッション最大の思い出は、この遊園地のゲームセンターで起きる。

一通り遊園地のアトラクションで遊んだあと、私は一人ゲームセンターに行った。ズラーッと並ぶ筐体の中から、時間もないし、1つ、何をしようかと迷っていた時に目に入ったのがパカパカパッションだ。しかも、当時稀にあった、大画面でできる筐体だった。2人プレイで対戦しており、少し並んでいた。自分の田舎では、あわや私しかユーザーがいないゲームが、少し都会に出ると大画面で対戦で賑わっている。もしかしてパカパカパッションは世間的には人気なのか?と思った。

あまりゲームセンターでの対戦は好まない性格だったが、この大画面でJETをプレイしたい、と考え、並んだ。プレイを見ていると、「勝てそう」と思ったのも理由の1つだ。そして私が勝利し、プレイを続ける事になる。2−3人と対戦し、その後挑戦者はいなくなった。私は一人でいくつかの曲をプレイする。やはり大画面と大音量で演奏するJETは最高だった。

無事EDまでプレイし、やばい、遊びすぎた、と席を降りて振り向くと人が大勢いた。なんと私のパカパカパッションを見ていたのだ。軽く拍手している人もいた。ゲームをしていて、称賛(されていたかどうかは分からないがw)を味わったのは初めてで何故か嬉しくなった。しかし恥ずかしいという気持ちもあったので、いそいそとその場を後にした。

大人になった今、たまにゲームセンターに立ち寄ると、DDRや他の音ゲーで観客が集まるほどのプレイをしている中学生や小学生が稀にいる。そのゲーセンがホームなのか、たまたま立ち寄った所なのか分からないが、たゆまぬ練習の結果、人を魅了するプレイができるようになっているのだろう。私はその光景を見ると、パカパカパッションを思い出すのである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?