私的音楽コラム　第４回　Zhane 『Saturday Night』

1997年。
私は、15歳だった。

このアルバムは、今でも特別。
大人への入り口だった。
ソウルフルで、ジャジーなビートに酔いしれた。
二人のコンビネーションもバッチリきまってる。
最高な曲ばかりが詰まっている。
誰それをサンプリングして云々なんて、野暮なことは、ここでは書かない。

土曜の夜は、このアルバムが奏でる世界に浸っていたい。

音楽は背伸びして聴くもんなんだって知ってた？
当時は、テレビやラジオから流れる平凡な音楽なんてクソ喰らえだった。
リクエストするならセンスの良い曲にしてくれよ。
いつもそう思っていた。

90年代は、ほぼそのまま10代だったから、青春ど真ん中であったのだけど、
今のこの状況を考えると、時代の恩恵を受けた最後の世代なのかもしれないと、勝手なこと思っていたりする。

スローバックしたくなる時代があるって幸せなことなんだよ。
音楽で、いつでもタイムリープ出来るんだ。

その延長線上に、未来は連なっていくはず…

と思いたい。

グッドタイムはこれからだ。