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私はこのようにして、スライスを覚えました【水曜日のnote103】

私はスライスをバリエーション多く、ちゃんと打てるようになったのは大学生になってからでした。

ちなみに高校生の頃は、遅い守りのスライスと、スライスアプローチの2種類しか打てず、あまり頼れるショットではありませんでした。

どのようにしてスライスを覚えたのか?今回はそれを紹介させていただきたいと思います。

今までのスライス

高校生までは、ボールの下を当ててラケットで切るようにイメージしていました。

そのため回転量は増え、遅く滞空時間の長い守備的なスライスは打てていました。

しかし速く滑る攻撃的なスライスは打てず、打っても当時の技術では安定せず、試合ではあまり使い物になりませんでした。

亜細亜大学に進学

一から基礎を学ぶ事で有名な亜細亜大学テニス部にて、様々なショットや戦術の基礎から学びました。

スライスもその内の1つで、学んでからバリエーションが増え、試合で使える自信のあるショットになっていきました。

スライスしない!運べ!

スライスは名前に騙されてスライスするのではないと言われた時、最初は何を言っているのか意味がわかりませんでした。

ボールの下を切るように当てないと下回転はかからないと思っていたからです。

まずはその認識から変える必要があったと言うことです。

スライスでショートラリー

単純にスライスでショートラリーをします。

重要なポイントは、早い準備、レベルスイング、体重移動でした。

早い準備をすることで、正確にボールの後ろに移動して、打つための余裕を作ることができます。

レベルスイングとは、レベル(=同じ高さ)にスイングする事で、ラケットの面は約70°くらい上向きをキープしたままレベルスイングをすると、自然なスライス回転がかかるようになります。

体重移動も重要なポイントで、レベルスイングしながら後ろから前に体重を移す事で、ボールに力が伝わってきます。

これら3つのポイントをショートラリーの中で徹底的に練習をしました。

スライスでロングラリー

ショートラリーと同様に、3つのポイントを意識して、ロングラリーをします。

距離が長くなってもやる事は同じですが、より早く準備しないとレベルスイングも体重移動もできないという事がよく分かりました。

スピンvsスライス

スライスに対してスライスで返球するのは比較的簡単ですが、スピンをスライスで返球するにはより早い準備と余裕が必要になります。

また、スピンに対してレベルスイングだけで対応するとボールが浮いてしまいます。

なのでレベルスイングを工夫して、ほんの少し上から下にラケットをスイングしていく必要があると、ラリーをしながら気付きました。

相手ランダムvsスライス

相手はスピン、スライス、フラット、さらに速度もランダムに打ってきて、それに対してスライスで返球するという練習です。

相手の打ち方を見てどんなボールが来るか予測する必要もあります。

その予測のもと、早く準備し、ボールを打ちやすい場所に動き、打たれたボールに合ったスイングをしていきます。

打たれたボールによって対応が変わり、さらに早い準備が大切になる事が分かりました。

まとめ

今回は私が亜細亜大学でスライスを覚えたことについて書かせていただきました。

最初にスライスはスライスしちゃダメと言う教えがかなりインパクトがありましたが、今となってはその必要性を感じ、レッスン中もよく伝えさせていただいております。

スライスはスライスしちゃダメ!という事を、皆さんも意識しながらスライスの練習をしていきましょう!

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土居諒太 テニスコーチ
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