人間は忘れる生き物...忘れない工夫を!Vol.23

テニスが上手くなりたい、試合で勝ちたいと思って一生懸命練習をし、反復練習をしてコツを掴んでいたつもりでも、数日経てばそれは忘れていて、元に戻ってしまう事ってよくありますよね。

その時は反復練習をしてコツを掴んだかもしれませんが、それを次回の練習の時に毎回意識してやり続けないと定着せず、結局あの時の練習は水の泡になってしまうのです。

要するに、コツを掴んでからの反復練習が大切なのです。

人間は忘れる生き物ですから、忘れない工夫をしていく事が大切になると思います。


忘れるという言葉の意味

忘れるとは、心が亡くなるという漢字で成り立っています。

そしてここでは、大きく2つの意味があると捉えておきます。

①注意が向かない、気にしていない
②記憶から消える、思い出せなくなる

①はオンコートで、②はオフコートで、忘れないように使い分けると良いと思います。


①注意が向かない、気にしていない

オンコートで練習する時に、この状態にならないようにしたいですよね。

ただボールを打つだけにならず、何を意識して打つかが大切です。

例えばストロークで「打点に顔を残す」ことを意識したら上手くいくとしたら、それを常に意識してボールを打ったら感覚が研ぎ澄まされ、自分の体で覚える事も早くなると思います。

注意しなくても上手く出来るようになるまで、注意し続ける必要があると思います。


②記憶から消える、思い出せなくなる

この状態になると、完全に0からのスタートになります。

オフコートで自身のテニスノートに書き記して忘れないようにしておく事をオススメします。

ノートの書き方もただコーチから言われた事を書くのではなく、それを意識して自分はどう思ったか、どうすれば上手くいったか、次回の課題は何なのか、箇条書きで良いので要点をまとめて簡潔に書くのが良いと思います。

そしてそれを読み返す事も、忘れないようにするために必要な事だと思います。

最初は文字も多く読みにくいノートになるかと思いますが、書いていくうちに内容がまとまって読み返しやすいノートになっていきます。


テニスノートを書くタイミング

理想は練習中にメモして、練習後にその内容をまとめる事かと思いますが、現実的なのは練習したらその日のうちに書き記しておく事が良いと思います。

練習後の頭が柔らかいうちに書いておくことで記憶が整理され、より具体的に書き記す事が出来ます。


テニスノートを読み返すタイミング

いつでも読み返して良いと思いますが、特に練習前や試合前に読み返す時間を作って意識を高めていく事は大切だと思います。

また、睡眠時は記憶の整理と、脳に記憶として定着させる働きをするため、特に覚えておきたい内容については、夜寝る前に読み返しておくと効果的だと思います。


まとめ

忘れたい事や苦い思い出はなかなか忘れられないですが、良かった意識や覚えたい事はすぐ忘れてしまうのが人間なのかなと思います。

せっかく練習したのにって思っても、その意識でやり続けない限りすぐに忘れていくものなのです。

週1日だけしかテニスが出来なくても、まずはアドバイスや良かった事はテニスノートに書いてまとめて、それを読み返すという習慣をつける事がとても大切だと思います。

プライベートレッスンを受けている方は、その内容をコーチと共有してみる事も良いかもしれませんね。

頑張って、忘れない努力をしましょう!

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土居諒太 テニスコーチ
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