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【最後は水】

つい最近地球の総人口が80億人を超えたらしい。1918年にスペイン風邪が流行した時は20億人前後なので、この100年余りで実に4倍に増えた事になる。この異常な速度での増え方は歴史上初めてだ。過去のグラフなどを見てみると、産業革命が起こると同時に加速度的に人口が増えていった事が分かる。それ以前は何千年、何万年かけてとても緩やかに増えていた。

世界人口が増えすぎて地球が人で溢れかえってしまわない様に、人知を超えた自然界の力が働いてコントロールしようとしている、という説は僕もなんとなく腑に落ちる。被害に遭われた人達にはとても気の毒ではあるが、新型コロナウイルスなどの感染症の世界的な大流行や、ウクライナ侵攻などの戦争もその一角を担っているのかもしれない。先進国は成熟した後宿命として経済が低迷し、それにより晩婚化が進むに連れ、自ずと出生率は下がる。大地震や津波、山火事などの災害もこれに含まれるだろうか。



僕は週末に出かけるのが嫌いだ。どこに行っても混んでいるし、そのせいで移動にも余計に時間がかかるので何かと無駄な体力と時間を要する。そして、あらゆる事にかかる料金も週末の方が高い。レストランの食事代、カラオケの入室料、車の駐車料金などだ。なので週末しか休みがないOLとのデートなんて最悪だ。奢ったりなんかすると、とても負担が大きい。

大半の人の様に、一般的に企業に勤めていたりすると平日に働いて、週末に休む事になる。しかし、当たり前だが他のみんなもそうしている。だから移動する時もかぶるし、店にもカモにされる。

僕は自営業なので、良くも悪くもスケジュールが不規則で、平日休みで週末働く事も少なくない。行動のタイミングが普通の人とはうまい具合にズレているのだ。時々平日のお昼過ぎに1人でファミレスやカフェに行くのだが、その時間帯は9割以上が女性客だ。下手したら男は店内に僕1人だけの時もある。

窓の外を見れば、旦那達が家族を養う為にスーツを着てあくせく働いていて、少ないお小遣いを何とかやりくりしてお昼ごはんを安い定食屋などに並び500円程度に抑えている。それに対し、店内の僕の目の前の光景は妻達が楽しくのんびり友人達とお喋りしながら美味しいランチとティータイムを楽しんでいる。こういうのを見ると、男の人生とは何なんだと考えさせられる。男の方が女の人より寿命が短いと統計学的なデータがあるが、この光景と何か関係があるのかと一瞬頭をよぎる。



近年何だか愛情、義理人情、人の温もり、スポーツマンシップなどが薄れていると感じる。人知を超えた力は生き物の感情や互いの接し方にも影響があるのだろうか。人口が増えすぎた事で、人類が怒り憎しみ合い、それにより争いが生まれ自滅する様に仕向けられているとしたら何とも愚かな話だ。たくさんのマウスを狭い空間に閉じ込めると共食いを始めるという残酷な話も聞いたことがある。地球や自然界にとっては、私利私欲の為に環境や資源を破壊し尽くし、動物などの生き物を大量に殺して食べたり衣類などに使ったりしている人類がウイルスだという説もある。

昔は(と言ってもほんの100年〜200年前までだが) 子供が貧困と病気により死んでしまうことが珍しくなかったらしく、無事に大人になるまで育つ事は大変めでたい事だったらしいが、現代では成人し老後までの長い人生を生きることが当たり前になった。

今の近代的な生活を維持する為、飲み水が世界的に不足しているらしい。人が飲む為の飲み水だけでなく、家畜の養殖、農業、産業、人やモノの移動など人間が今の生活を維持する為にありとあらゆる事に大量の水が消費される。そして近年の爆発的な人口増加に伴い、その分より多くの水が消費されつづけている。世界中で不満が募る中、最終的に飲み水の奪い合いにならなければいいが。

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