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「家族・家庭の機能」の授業

こんにちは。中学校家庭科の授業実践をあげています。今回は「家族・家庭の機能」の授業です。

基本的には1時間の授業を、フラッシュカード→教科書の音読・問題→主活動の流れで行っています。ここでは主活動の部分のみを記録します。


【家族・家庭の機能】


家族・家庭には大きく5つの機能があります。

  • 衣食住などの生活を営む機能

  • 子どもを育てる機能

  • 心の安らぎを得るなどの精神的な機能

  • 収入を得るなどの経済的な機能

  • 生活文化を継承する機能

*5つの機能を提示し、①〜⑤の番号をふる。


①に関して、あなたの家では何をしていますか?

→洗濯をする、ご飯を食べる、掃除をする、など


②〜⑤に関して、あなたの家では何をしているかを書き出しなさい。

→②:一緒に遊ぶ、③:テレビを見る、④:お小遣いを管理する、⑤:お正月を祝う、など

*早く書けた子から持って来させて、板書するよう指示する。


【家庭の機能を支える仕事】


家庭の機能を支えるために、さまざまな家事(家庭の仕事)が存在します。あなたの家には、どんな家事がありますか?箇条書きで書き出しなさい。

→料理、洗濯、掃除、など

*早く書けた子から持って来させて、板書するよう指示する。


その家事を主にやっているのは誰ですか?家事の隣に書きなさい。

→料理:母、洗濯:父、掃除:自分、など

*母親の割合が多いことが予想される。
*各家庭や生徒のプライバシーへの配慮は必要。


あなたの家事への貢献度は高いですか、低いですか?(挙手で確認)

*「低い」が多いことが予想される。


あなたの家の家事はいくつありましたか?

*列指名でテンポよく発表させる。


放送作家として活躍する野々村友紀子さんは、著書『夫が知らない家事リスト』の中で、野々村家の家事は211項目あると紹介しています。

*家事リスト一覧を配布する。


改めて、あなたの家事への貢献度は高いですか?低いですか?それとも、とても低いですか?(挙手で確認)

*「とても低い」が多い、もしくは「低い」が増えることが予想される。


「自分にできることなんて何も無い」と思っている人はいませんか?実は家事には大きなものから小さなものまであります。まだ名前がついていないような家事もたくさんあるようです。

コピーライターの梅田悟司さんは育休中に、掃除や洗濯といった一般的な名前ではくくれない家事があまりにも多いことに驚きました。そして、そんな「名もなき家事」に名前をつけました。

  • 水きりカゴに入っている昨夜洗った食器を、水滴の有無を確認しながら所定の位置に戻す家事→「リ・ポジショニング」

  • タッパーのフタと容器を正しく組み合わせる家事→「タッパー神経衰弱」

  • タオル掛けにかけてあるタオルを洗うかどうか迷いにおいを嗅いで判断する家事→「嗅覚の覚醒」

こう考えると、自分にもできることがありそうな気がしませんか?


今日あなたは、どんな家事をしますか?

→料理の手伝い、洗濯物干し、風呂掃除、など


私たちも家族の一員として、自分にできることで家族に貢献していきたいね。

*授業の感想を書いて終了する。


【参考書籍】

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