脈絡のある歌詞の書き方〜複数の問題提起とひとつの答え〜
今回は作詞をする際、ある方法を用いた脈絡のある歌詞の書き方についての話をします。
そんなに難しいことはいいませんが、
この考え方は恐らく納得していただけると考えましたので記事にしてみた次第です。
この記事が作詞をされている方のご参考となれば幸いです。
それでは早速いきましょう!
1.真実はいつもひとつ!
まずはサビの歌詞についてです。
サビのフレーズは詩の中では一番中核となる部分です。
なので一番伝えたいこと、答えや解決となる言葉をフレージングしなければなりません。
やはり作詞でも作曲でも両方なんですが、
サビから作っていくことをオススメします。
普通の歌ものの歌詞であれば通常サビは2回か3回程度繰り返す部分ですよね。
そしてサビの歌詞は特別な理由がなければ大体全部同じ意味合いのことをいっていれば大丈夫です!
サビというのはその歌詞の中で何かしらの問題点を解決するような内容を書いていく必要があるので結論的なものと考えて統一しましょう。
1番のサビと2番のサビで全然違うことをいってるような二枚舌の歌詞にならないように注意しましょう!歌詞の信憑性がなくなりますので。
ただ1番と2番で全く同じ文言がつまらないのであれば言葉尻や同音異義語などを駆使して一工夫のされた言葉を当てはめるとなおよしですね。
要するに韻を踏む感じをイメージすると分かりやすいですかね。
もし大サビがあるなら1番と2番の内容を再度繰り返すか、もしくはその2つを集約させたような内容がいいでしょう。
2.問題提起はアプローチを変えよ!
続いてはAメロやBメロ部分の書き方についてです。
Aメロでは問題提起を、Bメロでその問題を受けた上での続きの内容にするといいですね。
物語で言うところの起と承の部分です。
Aメロが起、Bメロは承ってとこでしょう。
前述したサビの話とは逆にAメロやBメロは1番と2番でなるべく歌詞の内容は大きく内容を変えた方がいいです。
その理由のひとつとしてはAメロやBメロってサビに比べてメロディも歌詞も弱いので全く同じことを繰り返してしまうと飽きられてしまいます。
逆にサビは一番盛り上がるところなのでむしろ何度も繰り返すことでリスナーの中毒性を誘発することができます。
なのでAメロやBメロは歌詞、曲ともになるべくアレンジを変えた方がリスナーとしても「お?何か2番は別の展開をしているぞ!」なんて思ってもらいやすいので積極的にアレンジしましょう!
例えばですが、
歌詞のテーマが恋愛における男女のすれ違いだとします。
1番のメロ部分は女性目線、2番は男声目線のように視点を変えるなどしてもいいですね。
そしてサビではその男女のすれ違いを共通して解決するような内容とするみたいな感じですね。
「男女のすれ違いに共通の解決策なんてないわ!」と突っ込まれそうですが(笑)あくまで例なのでこの辺りはご自身でテーマを考えてみてください!
歌詞は共作出ない限りは全て自分で問題提起して解決するというまさにマッチポンプなので独りよがりや自己満足にならないようになるべく客観的な目線で作詞していくことをオススメします。
3.物足りないならCメロを入れろ!
最後にCメロの話をします。
Cメロといえば多くはサビとラスサビの間に入る第3のメロ部分って感じですよね。
ただCメロって無理に入れなくていいです。
ではどういうときにCメロを入れるかというと、
AメロやBメロ、サビで伝え足りなかったことを補足するような役割だと考えれば分かりやすいです。
私個人としてはCメロを入れると曲の時間が長くなるし、
別のアレンジを加えなければならなくなるのであまり入れませんが(笑)
ただどうしても一工夫ほしいなって思った際はCメロは入れた方がいいですね。
Cメロって前述したような起承転結でいうところの転の部分なので、
ラスサビ前に新しい展開をもたらすことができます。
つまりラスサビの意味合いをちょっと違った解釈で読み取れたり、深みを加えることもできるので歌詞の質的な面がより濃厚になります。
料理でいうところの隠し味(Cメロは隠れていませんが)的な位置づけになります。
なので一回Cメロなしで完成させた歌詞を全体的に見て、
「どこか物足りないぞ!?」と思ったらCメロを入れることも考慮してみてはいかがでしょうか。
4.まとめ
今回は作詞する際に脈絡のある歌詞を書く方法についての話をしました。
まとめると
・サビは一番伝えたいことを1番2番ラストで繰り返すとベスト
・AメロやBメロはサビに対するアプローチを変えると良くなる
・Cメロは無理に入れなくていいが、物足りないなら補足代わりに入れる
上記の3つを念頭に置いて作詞をすると筋の通った説得力のある歌詞が書けます。
内容をまとめずに行き当たりばったりで書き進めてしまうと結局何がいいたいのか分からなくなってしまってはもったいないです。
ワードセンスも重要ですが、
論理的に順序立てしつつ、しっかり芯の通った作詞活動ができるように日々精進していきましょう!
では今回はこの辺で。
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