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歌もののミックスを考えよう!数値より己の耳を信じよ!

今回はDAWにて曲をミックスする際に考えたいことについての話をします。

コンプ、イコライザーなどの調整やエフェクター類の具体的な数値も大事ですが、やはり曲のミックスで重要なのは全体のボリューム感です。

特に製品版のDAWソフトであれば付属のソフトシンセはほぼほぼいい感じに味付けがされているので変に帯域などをいじる必要もほとんどありません。

多少は好みで調整してもいいですが、
それらよりも音量のバランスが最も大事なので、本記事では歌ものの曲をミックスするときに必要な調整の仕方を感覚で掴む方法ついて解説していきます。

この記事が曲のミックス作業のお役に立てれば幸いです。

それではいきましょう!

1.歌とキックは抜けをよく!

まずはメインボーカルは歌ものの曲では一番大事な要ですよね。

特殊な例を除いては、基本的にボーカルはしっかり聞こえるミックスにしましょう!

オケに埋もれるくらいならデカすぎる方が断然マシなので、大きすぎるかな?くらいで調整したとしても意外と大丈夫です!

強いて言うなら音割れしないギリギリくらいまで上げてください!

普通に市販のCD音源でもボーカルがデカすぎると感じる音源もありますし、何なら音割れしているやつもあります。

とにかくボーカルは大きめを意識しましょう!

それとドラムキック(バスドラム)ですが、
キックも基本的に大きくても大丈夫です!

聞いた感じボーカルよりやや小さめくらいがちょうど良いですが、もし大きすぎてもそもそも鳴っている帯域がボーカルと全然違うので打ち消されたりはしにくいです。

ただスネアドラムはボーカルと帯域が被りやすいので、ボーカルキックスネアの3点のみで聞いてみて音量のバランスを整えましょう!

2.バッキングパートは聞こえるか!?

次は前述したボーカル、キック、スネア以外の楽器全てです。

ベースやギター、ピアノやストリング、ブラスなどのキーボード類を指しますが、基本的にこういったコードやバッキング系のパートは全てバランスよく、ムラなく聞こえるようにしておくといいです。

ギターが大きすぎるとかベースが大きすぎるとかピアノが大きすぎるとかその楽器の奏者やパートに思い入れがあったり、よく聴かせたかったりする場合はあるでしょうが、原則ボーカルがメインであるならばバッキングは全てバランス重視で考えましょう!

フラットによく聴きながら、ボリュームを微調整してみてください。

感覚としてはメインボーカル>キック>スネア>その他バッキングパート

って感じですね。

3.ソロパートはデカくしすぎるな!

続いてはリフや間奏などの楽器のソロがある場合です。

例えばギターソロやオルガンソロみたいなのがあったとすれば、
それらはバッキングよりは大きくていいですが、ボーカルよりは小さくしましょう!

前述したものに当てはめると

メインボーカル>キック>スネア>ソロパート>その他バッキングパート

くらいかもしくはスネアより少し大きくするくらいの感覚でOKです。

ソロパートはしっかり音粒がそろって聞こえている感じはありつつ、
バッキングパートに若干埋もれているような状態ですね。

ソロパートも楽器の一部なので、
あまりに大きくしすぎると音が浮いてしまう懸念もありますのでこれくらいが丁度いいですね。

4.ハモりには包み込ませろ!

最後はハモりパートです。

ハモりはボーカルラインをなぞるバックコーラスパートですが、
こちらは全パートが終わってから一番最後にミックスバランスを考えるといい感じになります。

ハモりはバッキングパートに馴染む感じのボリューム感、
バッキングパートとほぼほぼ同等くらいの感覚がオススメですが、
ボーカルパートを邪魔しないようにパンポットの位置はセンター以外に置きましょう。

一番オススメなのは左右に振る(サラウンドにする)ということです。

やり方としては、エフェクターやトラックを2つに分割してそれぞれ左右に振ったトラックを若干ずらすなどさまざまです。

右側から、もしくは左側からのみ聞こえるというパンもありですが、
できれば左右からボーカルを包み込むように聞こえる調整にした方がキレイでバランスの良いサウンドに仕上がります!

5.まとめ

今回はボーカルが入っているような歌ものの曲のミックスバランスについての感覚について話しました。

まとめると

・ボーカルは一番大きくてOK。キックとスネアも抜けはよく。
・バッキングパートは全体がバランス良く聞こえるようにする
・ソロパートはバッキングより大きく、スネアの前後くらい
・ハモりパートは最後に調整してバッキングに馴染むように

エフェクターやコンプなども大事ですし、
数値なども考えた方がいいですが、一番基本となるボリュームのバランスは自身の耳でよく聴いて判断するのがいいです。

その方が耳も鍛えられますし、
ボリュームでは補えきれない箇所をエフェクターやイコライザーで調整するというテクニックが後からついてきますので是非ともご参考ください!

では今回はこの辺で。

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