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はじめての合コンの話 その3

練習はバッチリだ。
授業終わりの教室、クラスには合コンに行く4人とそれを見送る36人
自然と組まれる円陣
「声出して行こーぜ!!おう!!」

気合を入れて会場に向かう我々、紳士な我々は予定時間の少し前に到着し、ソワソワしながら女の子の到着を待つ。

友人もけん玉のチェックに余念がない

そこに女の子が到着した。
女の子だ!動いてる!すごい!!
脳内に興奮物質が駆け巡り、緊張がピークに達したとき、

「けん玉披露ってやばくねえ?」

と、気づいてしまった。
これはまずい、絶対に滑る

目で友人にサインを送る僕

気づく友人

握っていたけん玉をそっとカバンの中に

安心する僕

掘りごたつの席に座り始める女の子たち

ゴトン

一瞬の沈黙

焦ってカバンの中に戻したため、掘りごたつに落下してしまったけん玉

掘りごたつを覗く女の子たち

けん玉?なんで?と当然の反応をする女の子たち

意を決する友人

落ちたけん玉を拾い

「自己紹介しまーす」

急に始まるけん玉、カッカッカッ、宙をまう玉行きます!の掛け声で玉が棒に入る
「〇〇って言います!よろしくお願いします!」

沈黙

最悪の合コンスタートである。

その後自己紹介もそこそこに、なぜけん玉を持ってきたのかという話になり
1から事情を説明する僕たち
女の子と話したことない事、合コンの練習を積んできた事、自己紹介でけん玉をすれば受けるのではと思った事
すべてを白状しました。

すると若干の呆れはあったものの、笑って許して貰え和やかなムードに

正直しか勝たん。

そう思った。
はじめての合コンでした。

ちなみにその合コンに来ていたヤンキー気味の女の子をすごくいじっていたら、その子が元レディースの副総長だった話はまた後日

ではでは

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