わたし的、爬虫類飼育のススメ
猫と、トカゲと、蛇と暮らしている。
わたしにとって彼らとの生活はなくてはならないものといえる。
人間と同じように長くは生きられないからこそ、1日でも長く一緒にいたい。
毎日がんばろうと思えるのも、
やさしい心を持ち続けることができるのも、彼らがいるからだ。
爬虫類飼育者の増加
近年、爬虫類の飼育者は増加しているそうだ。
にもかかわらず、爬虫類を飼っているというと驚かれることが多い。
そこで今回は爬虫類の中でも、わたしが飼っているヒョウモントカゲモドキと、コーンスネークの魅力をわたしの視点で紹介していこうと思う。
爬虫類に興味を持ったきっかけ
きっかけは『マドンナはガラスケースの中』という漫画だった。
この漫画は、爬虫類にしか興奮しない主人公×魔性の美少女のラブコメというちょっと癖のあるストーリー。
作者のスガワラエスコさん自身がヒョウモントカゲモドキを飼育していることもあり、その魅力や飼育方法なども丁寧に描かれている。
わたしは作中に出てくるヒョウモントカゲモドキの愛くるしさにノックアウト。いつか飼ってみたいと思っていた矢先、ふらっと立ち寄った爬虫類専門店で運命の出会いを果たすのである。
わたしの愛する爬虫類
ヒョウモントカゲモドキ
愛称:レオパ(レオパードゲッコーの略)
イモリやヤモリのように壁に張り付くことができない、地表を歩くトカゲ。ぷくぷくとした尻尾と、眠たそうなまぶたが特徴である。
色や柄のバリエーションが多く、爬虫類専門店にいくとさまざまな掛け合わせの子がいて見ているだけでも楽しめる。
さらに、レオパは表情が豊かである。
元々いつもニコニコしているような顔つきではあるが、餌を食べたあとの舌なめずりや、獲物(餌)をじ〜っと狙うハンターのような顔つき、無防備な寝顔…。どの瞬間を切り取ってもかわいいので、思わず嫉妬してしまいそうになる。
うちの子・メメは穏やかな一方で、すこし怖がりな性格の女の子。
鮮やかなオレンジ色とぱっちりとした目がチャームポイントだ。
1日の大半はシェルター(隠れ家)の中で寝ていて、その隙間から見える寝顔は破壊力抜群。仕事の疲れなどどこかに吹っ飛んでしまう。
コーンスネーク
蛇といえば、毒を持っていて危険!噛みつかれるので注意!というイメージを持っている人も多いのではないだろうか。
コーンスネークは毒を持っておらず、性格も穏やかで、噛むことはほとんどない。(もちろん個体差はある)
蛇の中でも飼いやすい品種といえる。
小さいときは数10センチだが、成長すると1メートル以上になるため成長過程を存分に楽しむことができる。
なんといってもつぶらな瞳が特徴的で、
見つめていると一般的な蛇のイメージを覆すほど愛らしく感じてくるのだ。
うちの子・こちゃは彼の連れ子である。
家族になったときにはすでに、1メートルをゆうに越していた。
蛇には触ったことがなかったので最初こそ勇気がいったが、ひんやりとした鱗をてらてらと光らせながら腕に巻きついてくるのはとても気持ちがよかった。
蛇は脱皮を繰り返して成長していく。
個体によって周期は異なるが、脱皮を終えたその抜け殻が綺麗にひとつながりになっていると、もう1匹こちゃが増えたような感覚に陥り、愛着が湧く。
昔から蛇の抜け殻は繁栄の象徴であると言われているが、中にはかわいい!と思って手元に置いていた人もいるのかもしれない。
爬虫類を飼育するうえでの注意点
ヒョウモントカゲモドキの餌
爬虫類の飼育において一番ネックになるのが餌問題ではないだろうか。
なにを食べるのかすら知らない、という人もいるのでは?
飼育者によって与えるものに違いはあるが、代表的なものを挙げていこうと思う。
レオパは昆虫食性の爬虫類だ。
主に、
コオロギ
ミールワーム
シルクワーム
などの昆虫を食べる。
生きたまま与える人もいれば、爬虫類専門店などで冷凍したものが販売されているので、それを解凍して与える人も。(わたしは後者)
しかし、別途でカルシウムを補う必要がある。
また、人工フードを与えるのもOK。
不足しがちなカルシウムもきちんと補うことができるうえ、活き餌が手に入らないときのために慣らしておくことも必要だ。
餌を与える頻度は、成体であれば週に数回個体にあわせて与える。
メメは週に2回ほど。
コーンスネークの餌
コーンスネークの主食は冷凍マウスである。こちらも同じく解凍して与える。(たまに餌となるマウス自体を飼育している人も見かけるが、稀だ。)
蛇にとってマウスは完全栄養食と言われていて、成長に必要な栄養素をほとんどまかなえるそう。
餌を与える頻度は、成体であれば週に1回ほど個体にあわせて与える。
こちゃはすでに4歳なので1~2週間に1回目安。
拒食について
爬虫類たちは本来であれば、日本から遠く離れたところに生息しており、
環境は全くといっていいほど違う。
飼育するうえで温度・湿度の管理はとても重要で、管理を怠ると餌を食べなくなる拒食の原因にもなる。
うちの子・メメも一時期拒食になったことがあるが、病院で診てもらったにもかかわらず原因不明だった。
いまは食欲も回復し、すっかり元のぷっくりとした尻尾に戻った。
夜行性で日中はほとんど表に出てこない爬虫類。
彼らのちょっとした変化にすぐ気付けるよう、日頃から管理・観察を怠らない努力が必要だ。
診療可能な動物病院、保険の適用について
爬虫類を診てくれる動物病院はまだまだ少ない。
診てくれる病院があったとしても、犬や猫に比べると治療費は割高である。
また、爬虫類プランがある保険会社が少ないうえに、購入する場所によって保険に入れるところが限られてくる。(保険会社と提携しているペットショップなど)
一般的に10年~15年ほど生きる爬虫類たちを最期まできちんとお世話してあげるために、事前に調べておくことが重要だ。
さいごに
ここまで、ヒョウモントカゲモドキ・コーンスネークの魅力と、飼育するうえでの注意点をわたしの経験から、かいつまんで紹介してきた。
(あくまでわたしの飼育経験上なので、参考程度に留めてほしい。)
犬や猫と違って、爬虫類は人に慣れることはあっても、懐くことはない。
「飼っていても退屈だ、ずっと寝ていてつまらない。」
そう言って、飼育放棄する人もなかにはいるそうだ。
たしかに飼育は大変なことも多いし、お金もかかる。
それでもわたしは、彼らと出会ったことに後悔はない。
彼らと過ごす日常がとても愛おしく、すこしでも長く続くことを祈っている。
もちろん、そのためにはなんだってやってやるという覚悟も。
わたしのnoteを読んで、爬虫類の飼育に興味を持ってくれた人がいると嬉しい。願わくば、最期までだいすきな飼い主のもとで幸せに暮らせますように。
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