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私の大好きな、「SexyZone」へ。

2024年、年明け衝撃の発表からあっという間に2ヶ月以上が経ち、気がつくと「SexyZone最後の日」になってしまった。
これを書いている今現在もまだ実感は湧かないし、それなのに彼らの笑顔を思い浮かべると鼻の奥がツンとして反射的に涙がじんわり流れてきてしまう。この数週間は「その日」が来ることを意識から遠ざけて考えないようにしていた自分がいた。心の中にぐるぐるする感情を整理しておきたいという思いあるけれどうまく言葉にはできず、どこかふわふわした気持ちで過ごしていたのだけど‥ 大好きな、大切な「SexyZone」と呼べなくなる瞬間に、わたしは一体どんな想いを感じるのだろう。

2012年2月11日、ファーストコンサートの舞台に立つ5人の姿を見て私は「絶対にこの子たちの成長を見届けたい、夢を叶える姿を一緒に追いかけなきゃ」と雷に打たれたように心に誓った。その直感を信じて一緒に歩んでこれたことを本当に幸せに思う。
全員まだ幼い10代の少年だったあの頃は自分たちの意思とは関係なく変更が繰り返されたり体制は安定せず、普通に活動できる他のグループを羨ましく思った時期や、やり場のない悔しさを噛み締めた時もあった。コンサートの帰り道はどん底のような感情を引きずったこともあったし、「5人が戻ってきた」と嬉し涙を流しながら喜んだこともあった。
そんな風に振り返ればキリがないくらい、この12年間のすべてに一緒に過ごしてきた思い出がある。(出産時期に行くことができなかった公演はあるけど)どの曲を聴いても、あの年のツアー・あの公演で見た景色をずっと色鮮やかな記憶の中に重ねることができる。
決して順風満帆な道のりではなかったからこそ、デビュー10周年を迎えてからやっとたどり着いた東京ドーム公演の幕が上がった瞬間に「やっとここまで来たんだ」と一気に溢れ出る涙で滲んだ目に映った4人の姿と、ドームの天井まで目一杯メンバーカラーで埋め尽くされる見渡す限りの光の波。あの景色を見せてもらえたことを、わたしはこの先一生忘れない。

5人それぞれが全く違う個性が輝いていてバラバラに見えるけど、集結した時に生まれる爆発的な化学反応。「SexyZone」はどのグループにも負けない自信があった。デビュー当時に良く言われていた“顔面偏差値”の高さに始まり、緻密なライブ構成とステージパフォーマンスも、苦難を乗り越えて磨かれてきた個々の秀でた表現力も、サブスクに解禁されない楽曲たちも、放っておいてもなぜか面白くなってしまうその独特なバラエティセンスも。その魅力をもっとたくさんの人に知ってほしかった。知ってもらう機会を作れたらよかった。グループとして皆で見てほしかった景色も、感じてほしかった喜びも、まだまだたくさんあった。「普通に活動することができていれば」また違った未来が待っていたのかもしれない。誰のせいでもない一つ一つの小さなズレだったかもしれないけれど、結果として「SexyZone」としての活動に幕を下ろさなければいけないことになってしまったことが、やっぱりどうしても悲しくて悔しくて諦めきれない。

2022年末、グループの末っ子だったマリウスが卒業しSexyZoneは“ChapterⅡ”の幕を開けた。芸能界を引退しフィールドを世界に広げ、一人の青年として新たな道を歩むことを決めた彼に対しての送り出し方もこれまでの慣例には囚われないものだった。風磨くんが「“寂しい”という気持ちを隠さなくていい」と言ってくれたことに心から救われた。もちろん“5人”という形でこの先も大きな夢に挑んでいくことがその時点で叶わなくなってしまったことは悲しかったけれど、他のグループにはできない新しい形を作っていくんだなと思わせてくれた4人の姿を昨年末のドーム公演で感じていたばかりだったので、正直このタイミングでその道が閉じてしまうことをまだ受けとめきれない自分がいる。
彼ら自身がSexyZoneというグループの形に愛着を持って活動してくれていることがわかっているからこそだ。
いつでも誰よりも「5」を大切に思い、センターを守ってくれた勝利くん。
休業期間を乗り越えて自分らしくいられる居場所に戻ろうとしてくれた聡ちゃん。
「小さい頃は嵐になりたいと思っていたけど、今はSexyZoneになりたい」と自分の夢として語ってくれた風磨くん。
新たな道を歩み始めてもずっと繋がりを感じさせてくれているマリウス。
そしてこのグループ名を誰よりも愛し、運命を背負いそこに自分自身を重ね彩るように生きるような健人くんは、間違いなくSexyZoneの核だった。
わたしは菊池風磨くんのファンだけれど、彼を追いながらもいつもその隣にいてくれた“シンメ”である健人くんの存在にずっと救われてきた。
過去にこれまでにも好きになったグループはあったけれど“シンメ”という不思議な関係性の魅力を教えてくれたのはほかでもない「ふまけん」の二人が初めてだった。似ているようで似ていない、仲良しなわけではないのにお互いのことを絶対的に信頼し合っていて阿吽の呼吸で分かり合えてしまう。
健人くんの「味方」だった風磨くん、風磨くんの「希望」だった健人くん。二人が並んで花道を駆け抜けていく、誰も敵わないあの瞬間が大好きだった。

30歳という年齢を節目と捉えて新たな夢に挑戦しようと決めた健人くんの想い。「それはグループに居ては叶わないの?もうみんなで一緒に居られないの?」理解しようとしてもどうしてもそこに戻り、寂しさでぐちゃぐちゃになってしまう。
けれど健人くんのシンメである風磨くんが、長い間背中の温度を感じ取ってきた彼を送り出すしか考えられないと言うならきっとそれが今の最適解なんだと思うように考えるしかないなと、徐々にだけどそんな風に思っている。
今の健人くんの瞳には何の曇りもなくてもうすでに走り出してしまいそうなくらいの勢いも感じるし、有言実行で努力を重ねてきた人だからここからは120%自分のためだけに自分の力を信じて突き進んでほしいなと思っています。元々一人っ子の健人くんがグループでは一番のお兄ちゃんでいてくれて、常に完璧のアイドルでいてくれて、いつも一歩先で輝いていてくれてありがとう。

決して仲良し同士で集まったわけではない、まだまだ子供だった彼らが年月をかけてお互いを認めながら自分自身を高め、大きな会場を埋め尽くすほどのアイドルグループになった。
大人に守られて、大人に従うしかなかった少年たちはいつしかちゃんと自分の意思で未来の決断ができるようになって、仲間同士で尊重し合いその背中を押してあげることもできるようになった。
今まさにこれからの人生の岐路に立つ4人(とマリウス)の姿、それこそ彼ら自身の人生における成長の軌跡そのもので、それをひっくるめて「SexyZone」の成長の物語を見せてもらっていたんじゃないかと思う。
ファーストコンサートを見た時に感じた「彼らの成長を見届けたい」というわたしの勝手な誓い。それはもう十分叶っていて、それぞれの未来に巣立っていく子供たちを送り出すよう親の心境に近いのかもしれない (そんな母人格を装って気持ちを落ち着かせることしか今はできない)
一足先に巣立ったマリウスも、これから一人で挑戦しようとしている健人くんも、新しいことを準備している風磨くん、勝利くん、聡ちゃんも、皆もう未来を見て進もうとしている。わたしたちが大好きだった、大切にしてきた「SexyZone」を一度終わりにしてくれる。永遠に5人のままで閉じ込めてくれる。そこは誰にも邪魔されない思い出にしよう。

SexyZoneを応援しようと心に決めてからこの12年間、色んな感情が渦巻くことはあったけれど間違いなく楽しくてずっと幸せだったんだよって伝えたい。大切な友達ができたこともかけがえのない宝物。
5人が揃って活動できなかった時期も歩みを止めることなく自分たちなりのやり方で走り続けてきたこと。きっとそれは容易なことではなかったと思うけれど、グループを愛して、ファンのことを信じ続けていてくれていたから。
一つ一つが色とりどりで、形も全然違うはずのPIECEがぴったりはまるSexyZoneが愛おしく本当に大好きだった。君たちを応援し続けてこれたことはわたしの一生の誇り。大人になって味わった眩しく輝く青春でした。
明日から始まるそれぞれの新しい道がどうかあたたかく幸せな光で溢れたものでありますように。
思い描く夢を自分たちらしく叶えていけますように。そしていつの日かどこかでまたその道が交わる日がくることを心のどこかで願っていたい。
5人に出逢えて、SexyZoneに出逢えた奇跡。本当にありがとう。
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